チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

210415表 チェインブレーカー2次 15 para 不足料ハンドスタンプT

2010年10月17日 15時08分37秒 | 封書
210415表 チェインブレーカー2次 15 para 不足料ハンドスタンプT

切手:
ハンガリー
Mi.194 10 fillér
Mi.199 40 fillér, 2枚
Mi 205 3 Korona
合計 3 Korona 90 fillér
王制廃止と共産主義革命を経てかなり経った1921年4月になってもまだハンガリー王国時代の切手を使用しています。

宛先: スロヴェニア語Murska Sobota、ハンガリー語Muraszombat (スロヴェニア)

郵便料金
ハンガリーからユーゴスラヴィア宛ての郵便料金は不明

書留ラベル
ハンガリーの書留ラベル、Budapest 51, 9341

消印:
BUDAPEST L51L 921 APR 9 N12
ハンガリーの首都 BUDAPEST 51郵便局 1921年4月9日昼間12時、消印識別記号L

不足料金と思われる金額記載
左上に鉛筆で1K80

スロヴェニア切手
Mi.122 15 para, 3枚、黒色ハンドスタンプでTと加刷して臨時不足切手として使用
合計45 para
45 paraはオーストリア・ハンガリー帝国時代の価値に換算すると1 K 80 vinarになり、左上に鉛筆で書かれている不足料金と思われる金額記載1K80と一致します。

臨時不足切手の消印
MURSKA SOBOTA 15- APR – 921 10
C欄はアラベスク、D欄は櫛型、E欄は櫛型にB
スロヴェニアMURSKA SOBOTA郵便局1921年4月15日、消印識別記号B
このMURSKA SOBOTA郵便局の消印は、D欄のハンガリー王の王権を象徴する「イシュトヴァーン・クラウン」と呼ばれる王冠が消印から削除され、櫛型に置換されています。
そして、ハンガリー式消印の年月日の表示順序は、左から右に「年・月・日」ですが、これはユーゴスラヴィア式の左から右に「日・月・年」に変更されています。


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