Doblogのメンテナンスのため、3日間のお休みでありました。
久しぶりに自分のブログを開いてみると、おお、だいぶ軽くなったような・・・・。
さて、休み明けに選んだのは、これがまた我らシロウトの大々愛好曲であります。
ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏。
ソロ・ヴァイオリンはサイモン・スタンデイジ。チェンバロは指揮のピノック自身。
1981年10月の録音。デジタル初期の、そしてピノック/イングリッシュ・コンサートが盛んにレコーディングしていた時期の演奏。
スタンデイジのヴァイオリンは「ジャン・バティスタ・ロゼリ」(1699年)という銘器だそうな。
「春」の第1楽章、鳥の囀りがあちこちから聞こえてくるような爽やかな演奏。
リズムがよく弾んで推進力があり、いかにも爽快溌剌。春の息吹が部屋中に満ちてくるような若々しい演奏。
スタンデイジのソロ・ヴァイオリンがまた躍動的で清潔感に満ちている。若葉の黄緑色の雰囲気が漂うヴァイオリン。響きは細身なのだが、フレッシュでスタイリッシュ、引き締まった感じがとても若々しくて素敵。こんなに贅肉のない、シェイプアップされたヴァイオリンは、なかなか聴けないんじゃないか。巧拙云々より、その上品で清潔な演奏に魅せられてしまう。
第2楽章での装飾音など、その最たるもので、清々しく瑞々しい。見事なヴァイオリン。(銘器ジャン・バティスタ・ロゼリの持つ響きも素晴らしいのだろうなぁ)
ピノックのチェンバロも活気があって若い。イングリッシュ・コンサートは、録音当時としては、新時代のバロック演奏を感じさせるアンサンブルだった。この頃、古楽器演奏の中心は間違いなくイギリスにあった・・・。
「夏」では、緩急の対比が面白い。快速なところでは劇性に富んでいる。突進力とでも云うべきか、非常に激しい演奏を展開してゆく。ソロ・ヴァイオリンは短めのフレージングで、切羽詰まったような迫力を感じさせる。「春」とはうって変わって、激しく鋭い音色。装飾音も、一瞬、金切り声のような、そう、悲鳴のような響きのところもある。第3楽章など、オケ全体がきつめの響き。夏の嵐の激しさだ。
「秋」は冒頭から喜びに溢れた演奏。オケ全体が明るく伸び伸びとしている。スタンデイジのヴァイオリンはここでも鮮やか。颯爽と快速パッセージを弾きこなしてゆく。巧いもんだ。静謐な部分ではハッとするようなニュアンスを感じさせるのも見事だと思う。
第2楽章以降ではピノックのチェンバロがイイ。あまり変わったことはしていないのだが、清潔で端正、確かな通奏低音だと思う。第3楽章での装飾はセンスが良い。
「冬」でもピノックのチェンバロの装飾が楽しい。イングリッシュ・コンサートのアンサンブルは緊密、スタンデイジのヴァイオリンとの呼吸もピッタリ。
「ラルゴ」は速めのテンポでサラっとした感じだが、瑞々しい抒情が流れてゆく。適度な装飾がほのぼのとした冬のイメージを広げてゆく。
録音から25年。
今も聴いても爽やかそのものの演奏であります。
ピノックの全盛期だったのかもしれません。
さて、このDoblog、コメント書き込み等、かなり軽くなったような気もします。
どうぞ、また色々教えてください。
よろしくお願いします。
久しぶりに自分のブログを開いてみると、おお、だいぶ軽くなったような・・・・。
さて、休み明けに選んだのは、これがまた我らシロウトの大々愛好曲であります。
ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏。
ソロ・ヴァイオリンはサイモン・スタンデイジ。チェンバロは指揮のピノック自身。
1981年10月の録音。デジタル初期の、そしてピノック/イングリッシュ・コンサートが盛んにレコーディングしていた時期の演奏。
スタンデイジのヴァイオリンは「ジャン・バティスタ・ロゼリ」(1699年)という銘器だそうな。
「春」の第1楽章、鳥の囀りがあちこちから聞こえてくるような爽やかな演奏。
リズムがよく弾んで推進力があり、いかにも爽快溌剌。春の息吹が部屋中に満ちてくるような若々しい演奏。
スタンデイジのソロ・ヴァイオリンがまた躍動的で清潔感に満ちている。若葉の黄緑色の雰囲気が漂うヴァイオリン。響きは細身なのだが、フレッシュでスタイリッシュ、引き締まった感じがとても若々しくて素敵。こんなに贅肉のない、シェイプアップされたヴァイオリンは、なかなか聴けないんじゃないか。巧拙云々より、その上品で清潔な演奏に魅せられてしまう。
第2楽章での装飾音など、その最たるもので、清々しく瑞々しい。見事なヴァイオリン。(銘器ジャン・バティスタ・ロゼリの持つ響きも素晴らしいのだろうなぁ)
ピノックのチェンバロも活気があって若い。イングリッシュ・コンサートは、録音当時としては、新時代のバロック演奏を感じさせるアンサンブルだった。この頃、古楽器演奏の中心は間違いなくイギリスにあった・・・。
「夏」では、緩急の対比が面白い。快速なところでは劇性に富んでいる。突進力とでも云うべきか、非常に激しい演奏を展開してゆく。ソロ・ヴァイオリンは短めのフレージングで、切羽詰まったような迫力を感じさせる。「春」とはうって変わって、激しく鋭い音色。装飾音も、一瞬、金切り声のような、そう、悲鳴のような響きのところもある。第3楽章など、オケ全体がきつめの響き。夏の嵐の激しさだ。
「秋」は冒頭から喜びに溢れた演奏。オケ全体が明るく伸び伸びとしている。スタンデイジのヴァイオリンはここでも鮮やか。颯爽と快速パッセージを弾きこなしてゆく。巧いもんだ。静謐な部分ではハッとするようなニュアンスを感じさせるのも見事だと思う。
第2楽章以降ではピノックのチェンバロがイイ。あまり変わったことはしていないのだが、清潔で端正、確かな通奏低音だと思う。第3楽章での装飾はセンスが良い。
「冬」でもピノックのチェンバロの装飾が楽しい。イングリッシュ・コンサートのアンサンブルは緊密、スタンデイジのヴァイオリンとの呼吸もピッタリ。
「ラルゴ」は速めのテンポでサラっとした感じだが、瑞々しい抒情が流れてゆく。適度な装飾がほのぼのとした冬のイメージを広げてゆく。
録音から25年。
今も聴いても爽やかそのものの演奏であります。
ピノックの全盛期だったのかもしれません。
さて、このDoblog、コメント書き込み等、かなり軽くなったような気もします。
どうぞ、また色々教えてください。
よろしくお願いします。
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