運よく当選し乗車することが出来たWESTEXPRESS銀河。
今回の記事では、出雲市についてからの自由時間での散策について書いていきます。
まず最初に向かったのは出雲市駅からすぐの「出雲駅前温泉 らんぷの湯」
日本旅行のツアー申込できっぷと一緒に送られてくる「銀河パスポート」というものを見せると、タオルが無料でいただけます。
特典の引換箇所は結構多いので、貰えるものは忘れずにもらっておきましょう。特に、出雲市駅の観光案内所で引換の銀河オリジナル手ぬぐいは貰い忘れないように。
サンライズ出雲と地位がって車内にシャワー設備はないので、列車を降りてすぐに温泉に入れるというのは大変助かります。
車内の冷房の寒さに苦しめられたことですし(笑)より一層ありがたみを感じます。
この後の予定ですが、正直何も考えていませんでした。
WESTEXPRESS銀河に乗車することが旅の最大の目的だったのでそれ以外の下調べは全くしていなかったんですよね。
とりあえず出雲大社行きのバスに乗車します。
出雲大社までは乗らず、旧JR大社駅前バス停で下車。個人的には出雲大社より大社駅のほうが大事なんですよ。
急行大社のルートを辿る旅の時に初訪問しましたが、ここの駅はやっぱり立派ですよね。
連休期間中ということもあって、マイカーで出雲大社に行くついでに寄ったという感じの方が多数おられました。
大社駅といえばこの立派な木造建築。国の重要文化財にも指定されているレトロな駅舎です。
その昔、多くの参拝者が利用したことを表す臨時改札口。
末期には1両の気動車が寂しく走るだけとなっていましたが、賑わった頃もあったんですよね。
駅名標や時刻表など往時の看板がそのまま残されているのも見ていて面白いところです。
時刻表はここがローカル支線に落ちぶれてしまった最後の頃ですが、出雲市駅からの接続列車の案内には「特急くにびき」「特急いそかぜ」「急行さんべ」など今は見ることがなくなった列車が並びます。
以前来た時には見逃していたみたいですが、大社駅の資料展示室にはタブレット閉塞器や往時の部品などが展示されていました。
確か、この小部屋って元貴賓室かなんかなんですよね。そもそもが貴重だったはずです。
私が過去に名古屋~大社のルートを辿った急行大社に感じての記述を発見。
「熱田神宮から出雲大社へ直通急行」というワードのチョイスが流石ですね。
大社駅には国鉄御自慢の貨物用蒸気機関車D51が保存されています。
日本の蒸気機関車で最大の製造数であったことから、全国的にやたらと保存されている同機ですがここにいる774号機は本州を最後に走った蒸気機関車とのことでそれなりに珍しい個体なのかもしれません。
見ての通り塗装は全体的にくたびれてしまっています。ちょっとそこが悲しいかなぁとは思ったりします。
そんなわけで何度来ても楽しい旧大社駅。かっこよかったです。
以前来たときはあいにく雨だったので再訪したいなぁとは思っていたんですよね。
ここから歩いて出雲大社へ。近くはないですが歩けない距離でもありません。
一の鳥居をくぐり、松並木を歩いて出雲大社へ。
ただ、連休ということもあってかなり混んでいたので参拝はやめにしました。
密を避けるのは大切ですし、混んでいるときに行っても疲れちゃうだけです。
出雲そばをたべて、お土産をたくさん買って大社を去ることにしました。
出雲大社前駅の脇にはコムスを見かけました。ブランド名はHa:moと書かれていたので東京都心部や豊田市で乗れるものと同じなんですね。いいなぁ。
出雲大社前駅から一畑電車に乗って松江しんじ湖温泉駅へ向かいます。
この路線は一畑電車の本線から分かれる大社線という支線に当たり、平日であれば接続駅の川跡駅で本線列車への乗り換えが必要です。
ただ、土日には観光客の利便を意識して出雲大社前~松江しんじ湖温泉が本線系統のような扱いを受けるダイヤとなっているようでとても助かりました。
ただ、どちらの場合であっても川跡駅で3方向の列車を並べて接続を取る芸術的なダイヤが組まれているのが凄いところ。乗り換えの手間は変化しますが列車の大まかな時間は変わらないように配慮されているのかもしれません。
出雲大社前駅で止まっていた新型車両も乗ってみたかったのですが、次の発車は隣のホーム。
いままで大手私鉄の中古車両でやりくりしていましたが適当な中古車両が枯渇したりして、86年ぶりの自社発注新型車両が誕生することになったようです。
JR四国7000系にJR西日本225系のヘッドライトを移植したような不思議なフォルム。
基本的な設計はJR四国より無償で提供された7000系のもので、電動機などの部品に関してはJR西日本225系と同一のものを採用してコストダウンを図っているみたいです。
JR西日本ではおなじみの0.5M方式にこの車両も準拠しており、片側の台車にのみ動力が組み込まれているようです。
で、寝てたらつきました。松江しんじ湖温泉。
途中の一畑口で進行方向が切り替わるので、そこで一旦起きて座席転換はしましたが本当にそれくらいで…
眠いんですよ。銀河が楽しかったのと寒かったので寝れなかったんですよ。仕方ない。
宍道湖大橋を渡って松江駅方面へ歩いていきます。
松江しんじ湖温泉駅~松江駅のこの景色結構好きです。
松江駅からは特急やくも22号に乗車。
快速列車をあえて見送り、密を避けて特急に乗車することにしました。
チケットレス特急券を購入しておいたので自由席と同じ760円で指定席に乗ることが出来ます。シートマップを見て空いているところを選べるのがいいですよね。
元々この列車は7両での運転が計画されていたようですが4両での運転に変更されたらしく、自分の座っていた場所が7号車で既に取っていた人向けの調整区画に充てられていたようです。
車掌さんの検札の際に、7号車のお客様ですか?申し訳ございません。と言われてしまって慌てました。直前にチケットレス予約で取ったので反映されていなかったみたいです。
米子からは境線に乗り換え。接続時間は2分と短いのですがちゃんと乗り換えできました。
乗り残していた境線に乗ることにしました。
鬼太郎押しが凄くて、座席や天井などに多数のキャラクターが描かれています。
終点の境港駅に到着。
駅自体は簡素な構造ですが、隣接したみなとさかい交流館がかなり大きくて迫力があります。
このみなとさかい交流館からは隠岐の島方面への船が出ています。さらにその後ろには美保関の急峻な地形が見えています。
折角なので水木しげるロードへ。
ただまあ、野郎が1人で言って楽しめる場所かといわれると…うん。
学生さんグループでわいわいしてたり親子で来てたりする方を多く見かけました。
ATM付近で妖怪に暗証番号を聞かれても決して教えないでください。
雰囲気を重視した外観やユーモアは面白いなぁと思いました。
水木しげるロードを行くポンチョ。ここにも鬼太郎が描かれています。
さて、早めですがやることもないので駅に戻ります。
せっかくなら境港の海鮮を食べて帰りたいところ。水木しげるロードにある海鮮のお店はコロナの影響か臨時休業していました。
境港は元々韓国東海経由でロシアウラジオストクへ向かう国際旅客航路が就航していたため街中にはこんな感じで表記がたくさん。
DBSクルーズのウラジオストク航路は一度乗ってみたかったんですが、2019年12月ごろを最後に航路が休止されてしまっています。
元々はJR時刻表の国際航路のページにも記載されていたのですが抹消されてしまい、境港市のホームページのリンクも切れてしまっています。
みなとさかい交流館に戻ってきました。
ここには回転寿司のお店があるようです、ただここも休業中。悲しいなぁ…
基本的には毎時1本の境線、まだ列車まではだいぶ時間があります。
こういう時は隣の駅まで歩いてみるのがいいんですよ。幸い境線の駅間はかなり短いですし。
特に収穫を求めてきたわけではないのですが、面白いものを見つけました。
「山陰鐵道発祥之地」という看板が線路沿いにありました。
境駅から御来屋駅まで開業した当初の終点、現在の境港駅に移転する前の境線の終点がここだったということで記念碑が設けられているようです。
現在境線はローカルな支線扱いですが、山陰本線の最初期に開業していたとは。
敦賀港と同じく、当時はやっぱり国際港がかなり重要視されていたんですね。
馬場崎町駅に着くと同時に境港行きの列車がやってきました。
時間的にもう1駅行けそうなのでもうちょっと進みます。
上道(アガリミチ)駅に到着。路線開業時ではなく1952年に新設されたようです。
なお、1986年には岡山県の山陽本線上に上道(ジョウトウ)駅が新設されました。
全国にたくさんの駅を持つ国鉄では、駅名の重複をしないようにしてきました。間違う可能性がありますからね。
例えば、北陸本線の小杉駅との重複を避けるべく旧国名を冠した武蔵小杉とかでしょうか。
それでも発生してしまった同一駅名は、きっぷを発売する際に区別する記号を付けることになっています。
一番有名なものだと(讃)高松でしょうか。先に出来たのは七尾線の高松駅ですが、だからと言って県庁所在地の駅を讃岐高松とは出来なかったんでしょうね。
基本的には同じ読みの場合に発動しますが、この上道駅のみ読みは違うけど表記が同じなのでこれが付きます。
また、境線は車載式端末を用いることで交通系ICカードに対応しました。
これによって岡山県の上道(ジョウトウ)駅と上道(アガリミチ)駅の両方がJR西日本ICOCAエリアとなりました。
そうなるとこの2つを区別する必要も出てきます。
ICカードでは会社名+駅名の情報を書き込んでいるのですが、この両駅のみ通常は漢字で書くべき駅名の表記がカタカナになっています。
なお、境線にICカードが導入されるまでは山陽本線の上道駅のデータは通常通り漢字で書かれていたらしいです。
上道から乗車、米子までは乗らず富士見町で降りました。
今回宿泊するホテルが米子駅からも富士見町駅からも似たような距離だったのでここで降りることにしました。
富士見町と隣の博労町駅の間は距離が極端に短く、また直線上にあるので見通すことが出来ます。
境線の駅間距離は全体に短めですが、ここはすごいです。
全国に広がるJRの路線の中で最も短く、約420mしか離れていないそうです。
米子のまちの中心地を歩いていきます。
駅周辺しか知りませんでしたが結構栄えているんですね。
米子市立山陰歴史館、夕暮れ時のライトアップがかなりいい雰囲気です。
ここは昔の市役所の建物を資料館に転用しているようです。
このすぐ向かいには現役の米子市役所があり、市の行政の中心地という雰囲気があります。
さて、今日のお宿に到着。
WESTEXPRESS銀河の旅行プランで宿泊できるお宿は出雲市・松江・米子・皆生温泉・玉造温泉などから選ぶことになります。
宿によってプランのお値段が変わりますが、東横インのような私が普段使うようなホテルではなくワンランク上のお宿が並んでいます。
1人で銀河に乗るのが目的でホテルなんか正直どこでもいいという皆様にとっては一番安いところを選びたがると思います。わかります。
皆生温泉・玉造温泉の旅館を1人利用すると極端に高くなってしまいますが、他はそこまで大きな差がなくツアー基本料金は26,000~30,000円程度に収まっています。
最も安いのは米子駅前の米子ワシントンホテルプラザ、最安プランでもワシントンホテルなのが凄いですよね。
私も正直どこでもいいと思っていたのですが、前から泊まってみたいなぁと思っていたANAクラウンプラザホテルが入っていたので宿泊することにしました。
朝食をつけると基本料金に2,000円増となります。折角なのでこちらも申し込みました。
何度も言いますが、銀河は楽しすぎてあんまり眠れなかったので夕食も食べずに爆睡しました。
上質なホテルですがお部屋に関してはそこまで大差なく感じました。
バスルームも普通な感じ。これに関しては別に普通でいいと思うので別に不満はありません。
さて、よく眠りまして翌朝。お楽しみの朝食です。
無料朝食なホテルばっかりに泊まっている人なので朝食会場の雰囲気に圧倒されます。
朝食は和と洋の2つから選べるようでした。私は和定食を選択。
これはなかなか豪華です。メインの焼き魚のほか、梅干しや納豆、明太子などごはんが進むおかずが豊富です。
ごはんはお代わりが出来るとのことだったので2杯飯させていただきました。美味しかったです。
食事を食べ終わったタイミングを見計らって、何も言わなくてもコーヒーを持ってきてもらえます。
これはかなり優雅な朝です。ありがとうございました。
エントランスの時点でただならぬ雰囲気がありますよね。
前からすごそうだなぁと思っていたANAクラウンプラザホテルに泊まれたのは非常に良かったです。
これだけいいお宿ながら、銀河の利用プランの中では比較的安いほう。つまり他も凄いんでしょうね。
普段寝るだけのお宿に慣れている方も多いかと思います、たまに贅沢してみると楽しいと思います。
ちょうどGoToトラベルキャンペーンやっていることですし、泊まるなら今ですね!
帰りは米子駅から乗車します。この駅舎が見られるのも今のうち。
9/4を最後にで仮駅舎に役割を果たした米子駅旧駅舎。
工事の塀の奥に横断幕が残っていました。
改札内からも見られます。もう使われていないんですよね…
9:05 寝台特急サンライズ出雲が来るとのことだったので早めにホームに入って見ることにしました。
この前に到着した普通列車の乗り換え案内で「松江・出雲市方面寝台特急サンライズ出雲」なんていう放送がされているのは驚きでした。
「自由席特急券ではご乗車いただけません」を繰り返していましたが、指定席特急券を購入すればノビノビ座席が使えますからね。そういう使い方もあるんですね。
なお、同じ区間を走るやくも・おき・まつかぜ号では自由席と同じ値段で指定席に乗れるチケットレス特急券が前日および当日に発売されますが、サンライズ出雲には適用されません。
こことは別ですが、以前大阪~草津で特急ひだに乗るときにチケットレス使ったろって思って対象外でがっかりしたことがありました。区間だけでなく対象列車が決まっているのでその点は注意しましょう。
やっぱり米子駅といえばこの跨線橋。素晴らしい。
特急やくも10号に乗って帰ります。
帰りのやくも号は柔軟に選べるのですが、私は朝早くのこの列車で帰ることにしました。
サンライズ出雲を見られる都合のいい時間ということで9:22に早々と米子を後にします。
この日はやや曇っていて大山はよく見えませんでしたが、王子製紙の工場はかっこよく見られたので満足です。
やくも号から接続の新幹線は何も要望を出さないと接続のいい列車が指定されますが、私は敢えて岡山駅で時間を空けてもらいました。
恐らく、通常であれば19分後ののぞみ20号が指定されるものと思われますが、私が選んだのは47分後のひかり510号。
今回利用している日本旅行のツアー形式では途中下車はできないので、長時間居たとしても改札内で楽しむしかありません。
しかし、岡山駅というのは楽しいところでして、乗り換えだけというのは勿体ないんですよね。
山陰方面・四国方面への連絡点ということでお土産屋さんが扱う商品はかなり範囲が広く、岡山だけでなく広島・鳥取・島根・香川・愛媛の美味しいものが購入できます。
また、これを購入するのを忘れてはいけません。
JRプレミアムセレクトということで駅ナカでしか購入できない瀬戸田缶チューハイシリーズ。これ美味しいんですよね。
今回も3種2缶づつ、6缶を家で飲むように購入。おすすめです。
今回岡山駅で時間を確保したのはお昼ご飯が目的。
美味しいと噂の倉敷うどん「ふるいち」さんです。ホームのうどん屋さんと侮ることなかれ。
「ぶっかけ」の商標を取得するなどぶっかけうどんの老舗らしいです。
うどんといえば瀬戸大橋の向こうが有名ですが、倉敷もうどんが有名なんですね。
名物のぶっかけうどん。鶉卵が乗っているのも特徴的ですね。
コシがあって、これは確かに美味しかったです。今後岡山駅を使う際は寄らせていただこうと思います。
密を避けて岡山市発のひかり号に乗車。この列車はここが始発ということで20分くらい前から乗り込むことが出来ます。
新大阪までは各駅に停車するということもあってお客さんはほとんどいません。
うどんも美味しかったのですが、もう少し何か食べられる気分…
ということで、あなご飯を買ってきました。
岡山駅は守備範囲が広いので広島の宮島名物だって買えちゃいます。
まだお昼ですが、瀬戸田レモンを開けて優勝。これが合うんですよ。
食後には愛媛名物のちゅうちゅうゼリー。季節によって品種が変わるので種類ごとの違いを楽しむのもおすすめです。
1つ290円とか結構なお値段がするのですが、期待を裏切らない美味しさです。ぜひ。
そんな感じで空いた新幹線で密を避けつつ美味しいものを食べて贅沢しました。幸せ。
途中下車が出来ない旅行商品であっても、岡山駅の改札内はこれだけ遊べるよということが伝わったかと思います。
私は何度も見たので別にいいですが、津山線の復刻塗装車やマリンライナー、特急南風の2700系など在来線ホームの車両ウォッチングも楽しい駅です。
なお、JR西日本系の旅行商品だからか新幹線の利用区間は新大阪までとなっています。
せっかくなら京都まで新幹線で行きたかったんですけどね、タイミングも悪いですし。
事故が発生した直後の時間ではありましたが、上り線には影響がないらしく特に待つことなく変えることが出来たのは良かったです。
まあ、新大阪駅も改札内にお店がたくさんあるので不自由しないとは思いますが。
そんな感じで、正直これといった観光はしていないのですが楽しむことが出来ました。
私自身旅行商品に申し込むというのは初めてでしたが、自由度がかなり高い旅行商品であったため普段通りの感じで旅行できました。
ただ、途中下車に制約があったり宿の選択肢に縛りがあったりするので、その時の状況によりけりでしょうかね。悪くはないなと思いました。
以上。銀河で行く山陰旅行楽しかった!
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