motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

中山道サイクリング その7(岡谷→軽井沢)

2020-11-19 14:01:20 | 旧五街道サイクリング



6:30 塩尻のホテルオークニさんを出発します。
夏であれば4:30出発でも明るいのですが冬になると朝も遅くなります。あと寒すぎますし…

ホテルは結構古めでしたが客室内も使いやすく整備されていていい感じでした。
コンセントの少なさを延長コードを置くことで補ってくれていたりしていて好印象でした。


すぐ近くの岡谷市民病院で記念撮影。いざ出発。




旧岡谷市役所の立派な建物を見ながら下諏訪宿を目指します。




6:58 下諏訪宿に到着。


下諏訪宿のすぐ近くには諏訪大社があり、中山道からアクセスする道の分岐点には大きな鳥居が設けられています。
私は全然知らなかったのですが、諏訪大社って諏訪湖周辺に4カ所にあるんですね。


この大鳥居は下社春宮へ至る表参道のようです。上の地図では黄色い線で示したものです。
赤い色の中山道はこの先で下社春宮のすぐ脇を通るのですがあくまで表参道はここから分かれる道みたいですね。

なお下社秋宮もすぐ近くにあり、中山道をそのまま進むと現れます。ちょうど甲州街道との分岐点のすぐ近くですね。


7:03 下諏訪駅に寄り道。
ここを過ぎると次は小海線岩村田駅までしばらく鉄道空白地帯となります。
諏訪大社最寄りの駅であることを意識してか和風で落ち着いた雰囲気の駅舎になっています。
二階建てで緩やかな斜度の大きな屋根が木曽福島駅などにも何となく近い気がします。
積雪のある地帯であることの他に、当時の流行とかもあるんですかね?


下諏訪駅前のハッピードリンクショップ下諏訪富士見町店にてほっとレモンを購入。
日が昇る時間でも山の影に入る時間が多く温かい飲み物が欲しくなります。


今回からようやくまともな手袋を導入しましたが、結構薄手の夏用なので冷えます。無いよりは全然いいんですけど。
今まで素手だったので指先に豆が出来たり皮が捲れたりしていましたがその点は大幅に改善され無傷でした。今後も愛用していきたいと思います。






下諏訪宿もいい雰囲気の宿場町が残されています。画面正面の木々が茂っているところが諏訪大社下社秋宮、甲州街道を制覇するときに参拝してみようかなと思います。


中山道と甲州街道の分岐する下諏訪宿。
ここから左の中山道へ進み、鉄道が越えられなかった急な山、和田峠を目指します。


谷に沿って進んでいくのでなかなか日が当たってくれません。寒いです。




7:46 気温は-2℃。標高は930mまで上がりました。
松本駅の標高が586m、下諏訪駅が767mで比べるとぐんぐん上ってきていることを実感します。
ちなみに昨日越えた塩尻峠は1,012mだったのでそれと比べるとまだまだですね。


7:58 標高1,000mを突破しました。
なお、昨日は一切電動アシストを使わず漕いできましたが本日挑む和田峠・笠取峠に関しては電動アシストを活用して登っていきます。
松本から東へ向かうと次に返せるHELLOCYCLINGステーションは埼玉県の大宮までないのですが、高崎からは広大な関東平野なので本当にアシストが無いと進めない峠は長野県内だけなんですよね。
あと、鉄道急勾配でも知られた碓氷峠はいわゆる片峠、軽井沢から横川へ下る一方の峠道なのでアシスト機能は不要と考えました。この結果がどう響くか…?


結構上ってきました。紅葉が綺麗な時期に来られたのは良かったなぁと感じました。


8:01 樋橋茶屋跡の看板がありました。
和田峠のある下諏訪宿~和田宿間は約23km離れていて、峠越え区間なことに加えて雪も降るので難所とされていました。
そんな区間での休憩や吹雪の避難場所としていくつかの茶屋が設けられたそうで、ここもその1つのようです。


8時を過ぎてもなお日陰のままです。寒いって…


令和の時代でもこういうDVD無人販売所って現存するんですね、というか令和だからこそ対面接触を避けた最先端の販売形態なのかもしれませんが。
こんなボロボロの見た目ながらちゃんと商品は陳列されていて、ボタンも光っておりちゃんと通電されていました。
こういう山奥でも今は全部DVDなんですね、紙媒体のイメージだったのでちょっと驚いたりもしました。
観察だけしておいて申し訳ないのですが購入はしませんでした。ゆるして。


途中で旧道があったので少しの区間だけ進んでみようと思い国道142号線を外れます。


こういう所って荒れてはいても昔の五街道なので荷車が通れる設計になっているんですよね。
自転車でも押して進めることは十三峠で学びました。


まあ少し荒れてはいますが問題ありません。


ただ、途中でアクシデント発生。
街道整備された時代の中山道は崩落で通行止め、古往還を登るよう指示されています。

登るという表現の通り、両手両足を使って岩の間を進むような道しかありません。少し自転車を持って試してみましたが無理でした。


諦めて先程の位置に引き返します。20分ほどのロスにはなりましたが仕方ありません。
無理だと思ったら引き返す、登山の鉄則はサイクリングにおいても有効です。




9:09 和田峠のてっぺんに近づくと国道142号線は新道が設けられており旧道を通る車はほとんどいなくなります。
旧道側には美ヶ原・霧ヶ峰といういかにも山小屋や高原ホテルなど観光に特化した場所と、東餅屋・接待という旧街道の茶屋跡を伺わせる地名が並びます。


ここを直進すると新和田トンネル有料道路となります。
一応自転車も50円で通行可能なようですが、歩道がなくトラックの通行もあるので旧道を行くほうが安全そうです。


9:26 和田峠トンネルに到着。
標高は中山道全体、というより旧五街道の中でも最高の1,531mに達します。




トンネルは片側交互通行となっており信号機で交通整理がされていました。
普通に漕いでいれば自転車の速度でも安全に渡りきることが出来ます。


峠を越えてすぐのところには完全に廃業した力餅のお店があります。


ちょうどこの辺りが東餅屋と呼ばれる地域、その昔峠の茶屋が設けられていたことに由来しますが現在ではこの状況です…
ただ、200mほどの距離が離れていますが国道142号線旧道の上を通るビーナスライン沿いには和田峠茶屋というのが現役で、もしかしたらそっちに移転したのかもしれません。


9:42 永代人馬施行所跡
ここも昔の茶屋跡が由来の地名、というより茶屋くらいしかないから名付けられた地名です。


旧中山道和田峠の峠越えの難所をサポートした接待茶屋。
茅葺屋根の茶屋が現在も残され、旧中山道の雰囲気を感じることが出来ます。




難所であった和田峠のため地元からの寄付で設けられた施設で、11月から3月の寒い時期になるとお粥と焚火を提供しました。
また牛馬には年中煮麦を与えたことが伝えられています。


接待茶屋から先坂を下って、新和田トンネル経由の新道に合流すると歩道付きの走りやすい道になります。




10:18 和田宿に到着。


峠を抜けると急に宿場町の古い町並みが現れる感じは十三峠を越えた先の大湫宿に似た雰囲気を感じました。
山間にあって決して住むのに向いた立地ではないはずなのですが、昔から峠越えの宿場として発展した町という感じがします。


和田宿を越えて長久保へ向かいます。2005年に長門町と和田町が合併したことで長和町に改称したためそこだけ新しくなっています。
そのうち長門町は長久保新町・長窪古町と大門町の頭文字を取ったものということです。






10:51 JRバス関東小諸支店長久保営業所
上田駅から丸子を経由し長久保までを結ぶ和田峠北線が残っています。
和田峠北線という路線名からわかる通り、昔は和田峠南線という路線もありこちらが旧中山道の宿場を結んで下諏訪までを結んでいました。






長久保宿からは再度上り坂が続きます。宿場内も結構急な坂です。
中山道で一番険しい和田峠は越えましたが、この先には笠取峠が控えています。
依田川に沿って上田に抜けるほうが地形的には有利なので、長久保からのバス路線なども上田を目指して進路を北に取っています。


険しい坂が続きます。予め買っておいたレッドブルでちょっと休憩。




笠取峠の旧道を進みます。自動車通行止めの措置がされていてなんだろうと思ったら大きく崩れていました。


密を避けて紅葉狩り、いいですよねこういうの。


国道142号線に再度合流すると中山道を示すモニュメントが現れます。ここを過ぎるともうすぐ峠のサミットです。


この辺りは別荘地が並んでいて高原リゾートの雰囲気が感じられます。
宣伝を学術関係者に絞って行っていたことから学者村と名づけられています。
学者じゃないと契約できないわけではないそうなのですがそういう経緯から学者の方が多いみたいです。




12:01 笠取峠を制覇、坂を下ると芦田宿に入ります。


中山道のこんな所でも松並木が残っているんですね。たまに見られるとテンション上がりますね。


12:17 芦田宿




芦田を過ぎると次の宿場町は望月なのですが、その途中にやたらと雰囲気のいい場所があります。
ここは間の宿の茂田井宿。以前紹介した新加納宿と同じ間の宿です。


視界が開けてくると、雄大な浅間山が視界に広がります。




12:46 望月宿


この先で1kmほど中山道から逸れるのですが、お腹が減ったので道の駅に寄り道することにします。




13:29 道の駅ほっとぱ~く浅科に到着


浅間山がよく見える素敵な場所なのでサイクリストさんも多いんですかね?
駐輪スペースもロードバイクに対応していました。違和感しかないですが…


お昼ご飯に味噌カツ御膳を頂きました。
カツが美味しいのはもちろん、かぼちゃも栗のように甘くて美味しかったです。ごちそうさまでした。


食後に道の駅でおやきを購入、食後のおやつに頂きました。
やっぱり定番の野沢菜味は美味しいですね。


この先は基本的に平坦な道のりです。鉄道が通っているだけあってそこまで無謀な勾配はなく安心です。




中山道まで少し離れているので浅間山を正面に見ながらサイクリング。これは最高です。


浅科付近からは北陸新幹線の近くを進みます。千曲川と浅間山が非常にいい感じです。


交通量の多い国道141号線と交差、佐久市のロードサイドで結構にぎわっているエリアですね。


15:07 岩村田宿に到着。
古くからのアーケード商店街が残る佐久市の中心街という雰囲気があります。


15:30 小田井宿






16:02 御代田駅近くまで来ました。
上下1本づつやってくるのを撮影。どちらもしなの鉄道カラーでした。




御代田駅付近には御代田交通記念館という施設があり、D51が保存されています。


奥には御代田駅の駅名標も置かれているのですが、展示っていう感じではないですね…


なお、この場所は昔御代田駅がスイッチバック構造だったころの線路を再利用したものとのこと。
確かに地図を見ると不自然な形状をしていますね。


御代田から先、峠というほどではないのですがなだらかな上り坂がずーっと続きます。こういうのが地味にしんどい…
途中のハッピードリンクショップで休憩です。


16:42 追分宿 分去れの道標
ここは追分宿の名の由来となった中山道(左)と北国街道(右)の追分となっています。




追分宿の旧道を進みます。軽井沢が近いこともあってかおしゃれな雰囲気の遊歩道に整備されています。
旧街道の分かれ道を示す追分という地名だけでも歴史を感じられていい雰囲気ですよね。

ただ、周辺には追分と同じくらいの頻度で「西軽井沢」の名前が出てきます。
不動産開発の観点からは軽井沢ブランドを生かしたいのかもしれませんが、うーん…と思ってしまいます。
信濃追分駅も西軽井沢駅への改称が提案されたそうですが、反対があり実現はしなかったそうです。
隣の宿場町沓掛宿の最寄り駅は沓掛駅から中軽井沢駅に改称しちゃいましたね。良かったのか悪かったのか…


この辺りで再度標高が1,000mを越えます。
信越本線としてもここが一番高く、ここからは下り坂となります。


17:12 中軽井沢駅
沓掛宿の最寄り駅ではありますが、完全に軽井沢ブランドを意識した綺麗な駅舎になっています。
最近たまに見かける図書館などを併設した複合型の駅舎のようです。




17:34 本日の目的地、軽井沢駅。
松本駅から軽井沢駅まで自転車で来ることって意外と出来ちゃうもんなんですね。
まだ17時台だというのにこの暗さ、冬は活動時間が短くなりがちです。






晩御飯は軽井沢プリンスショッピングプラザ内のフードコートで頂きました。
やたらおしゃれが集まる軽井沢ですが、庶民的なフードコートもちゃんとあるんですね。


ふわとろオムライスとカシスソーダを注文。美味しかったです。


なんで1人でイルミネーション見てるんやろか…なんて思いながら駅のほうに戻ります。


本日のホテルは駅前のアパホテル軽井沢荘
軽井沢にビジネスホテルがほとんどないこともあってか予約がかなり取りにくいようです。
私はお昼に予約を取ったのですが夜になると既に満室。早めに取っておいて正解でした。

…と思っていたのですが、誤って明日の予約を取ってしまっていたとのこと。なんてことだ。
調整用の部屋(トイレのバルブが甘くてずっとぽたぽた音がする)を充ててもらうことになりました。本当にありがとうございます。
実際部屋に入っても全然不具合は感じず、快適に過ごさせていただきました。
なお、そういうわけでGoToトラベルキャンペーンは適用外。地域共通クーポンはもらえませんでした。


ちなみに、昨日岡谷で貰ったクーポンは軽井沢駅のお土産屋さんで栗のお菓子に交換してきました。
長野といえば小布施の栗菓子ですよね。一部はホテルで頂きましたが美味しかったです。

っていうか1日自転車漕いでもまだ長野県を抜けてないんですよね、県境まで500mくらいまでは来ましたが。
やっぱり長野県でかいなぁなんて思ったりもしました。


あとはこんな感じで、おやき・飲むヨーグルト・信州ワインを楽しんでから寝ました。

つづく。


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