以前ちらっと紹介したHELLOCYCLINGのe-bike「KUROAD」
記事の最後に「色々と活用することが出来そうな気がします」と書きました。
活用してきました。
心斎橋に宿泊していたのでまずは早朝6時台からLUUPキックボードで湊町へ。
LUUPさん的にはキックボードを推していきたいんだと思いますが、個人的には自転車タイプのほうが縛りが少なくて好きなんですけど…となったりします。
6:54 湊町リバープレイスのステーションに到着。
以前来た時と異なりHELLOCYCLINGの一般車両ステーションが併設されるようになっていました。
今回のライドではタイトルの通りビワイチをしに行きます。琵琶湖一周のことです。
ただ、KUROADのステーションが設けられているのは湘南と大阪のみ。つまるところ大阪ミナミから大津のあたりまで約55km回送する必要が出てきます。
今回は道の分かりやすさ、歩道の走りやすさを考慮し第二京阪道路に沿って進むことにしました。
津田のあたりで学研都市線と交差。
松井山手のあたりでもう一度交差、今度は下を潜ります。
ちなみに松井山手駅は交差部から少し離れた場所なのですが交差地点真上に電車が止まっていました。後部乗務員室からは「ピピピピピピピピピピ」という防護無線の音が聞こえてきました…
このあたりなら本線高槻あたりの無線を拾っちゃっている気もしますね。だとしてもまずは停まらないといけませんが。
第二京阪道路沿いの歩道は基本的に走りやすいのですが、住宅街になっている松井山手周辺はこういう感じの柵がたくさん設けられています。
丘陵地帯を越える上に定期的に完全停止を強いられるため自転車的にはきついゾーンだったりします。
9:33 高速京田辺バス停
宇治川を越えて京阪本線と交差。奥には伏見桃山城も見えます。
10:28 なか卯新堀川店
なか卯の朝ごはんって10:30までだと思い込んでいましたが10:00までだったんですね。ランチメニューを頼むことになりました。
草津に住んでいた時によく通っていたのでなか卯は好きなのですが、徳島にはないんですよ…
最寄り店舗が高松かりんくうタウンという遠さ。悲しい。
このすぐ近く、城南宮から東へ進路を変え名神高速道路沿いに滋賀県を目指しました。
11;19 名神起工の地と旧東海道線山科駅跡
地下鉄東西線小野駅の近くにあるこのポイント。ちょうど今回辿っているルートが東山隧道が通る前の旧東海道線が通っていた区間となります。
また、ルート変更で要らなくなった廃線跡を活用して日本初の高速道路である名神高速道路の歴史が始まった地でもあります。
名神沿いに大津を目指していく道は過去に散歩したことがあるのですが、その時に気付かなかったものをご紹介。
東海道線の(旧)山科駅と(旧)大谷駅の間に設けられていた大塚信号場の名残が残っていることを示す看板。
妙見寺の敷地内に残されているレンガ積み、これだけ見るとなんでもなさそうに見えます。
逢坂山越えの勾配区間に設けられたスイッチバック式の信号場がここにはあったのですが、その引上げ線の下を潜っていた道のトンネル跡だそうです。
11:47 髭茶屋追分
逢坂山越えの見所、ここにKUROADで来られるとは。
ようやく琵琶湖の湖岸にたどり着きました。遠かった…
12:23 びわ湖大津プリンスホテル
今回のビワイチではここを起終点としたいと思います。スタート地点に着いた時点でもう午後ですよ…
ここの駐車場には、自動運転のポンチョと電気自動車のBYD K6が止まっていました。
中國のBYD製の小型車は初めて見ましたが、なんというかジェネリックポンチョって感じですね。
こうして並べてみると窓配置とか、2ドアに出来る設計とかそっくりです。
12:44 ビワイチ公式さんとして起終点に定められているのは瀬田唐橋。書かれている通り一周193kmあります。
ただ、歩道の工事中でスタート直後に通行止めになっていました。反対側の歩道を行けとの御指示です。
烏丸半島の道の駅草津を通って
14:13 琵琶湖サイクリストの聖地
ピエリ守山を過ぎて少し進んだ先、琵琶湖マリオットホテルの目の前の第二なぎさ公園内にサイクリストの聖地記念碑が建っています。
せっかくならスタート地点においてくれよと思う所ですが、琵琶湖大橋を通って北湖だけ、南湖だけを漕ぐ人に向けて琵琶湖大橋のすぐ近くに設置したっていうことなのかなぁと思ったりします。
ビワイチは基本的に左回りで琵琶湖の際を通るため、交差点がほぼ無いのに加え点在する湖岸緑地公園で適宜休憩が撮れるのがとても助かりました。
食事するのはちょっと困るかもですがトイレと自販機程度なら結構な湖岸緑地公園にあるのがとてもよきです。
15:35 ローソン近江八幡島店
ずっと湖岸に沿って走ってきましたが、長命寺の付近では内陸を通るルートが指示されています。ここで久々のコンビニ、ありがたい。
能登川の水車モニュメントを見つつ
愛知川を越えて彦根市に入ります。
ビワイチのルートはこんな感じでかなり親切にペイントと看板で示されています。
なるべく湖岸に沿って走りたいものの、住宅街を通る区間でハイスピードなロードバイクだと危ないんじゃないかなぁという区間では幹線道路沿いに上級コースを分岐させるなど配慮もされています。
私は基本的に低速コースを辿って進んでいくことにします。
夕暮れの琵琶湖、いい感じです。
そろそろ日が暮れてしまいます。そろそろライトを付けましょうか(ポチー)
…あれ?つかないですね。
前回の初KUROADの際、ネガキャンは良くないなと思って記事中では明言していなかったのですがライトがぶっ壊れていてぶらんぶらんしていたんですよね。日中走行だったのであの時は良かったのですが。
そのため、ライトがちゃんと存在しているかの確認だけしてきたつもりだったのですが。
まさか、電線がブッチしているとは。まじですか。
長距離ライドの際にはだいたい自前の外付けライトを持参しているのですが、今回のKUROADは電池がとても長持ちなのでええやろと置いてきてしまいました。過信しすぎた…!
無灯火で走るわけにはいかない、どうしようと思いましたがモバイルバッテリーのライト機能を活用。こういう時にはかなり大助かりです。
最近買ったANKERのソーラーがついているモバイルバッテリーなのですが、ストラップの紐の長さが絶妙でいい漢字に固定できて良かったです。あと明るさも申し分ないです。
ただ固定が充電ケーブルというのはあんまりなので、彦根のカインズで結束ベルトを購入。ついでに家に手袋を忘れたので手袋も。
今ってスマホ対応の手袋が100円で買える時代なんですね、すげぇや。
根元で固定する形なのでかなり不安定ではありますが仕方がありません。たまに調整しつつこれで行くことにしました。
19:09 豊公園・長浜城歴史博物館
まだ19時ということで先に進むことはできる時間なのですが、長浜を出ると宿が全然ないエリアになってしまうので今日はここまでにしました。
滋賀県といえば、ちゃんぽん亭へ。滋賀に住んでいた頃はよく通いました。
ちゃんぽん屋さんなのですが私の押しは豚そば。ちょっと太めのちゃんぽん緬なのがいいんですよ。
餃子は浜松餃子リスペクトなのかもやしが添えられているのが良かったです。
まあ、ちゃんぽん亭が食べたいだけならイオンモール徳島にもあるのですが(ほんと助かっています)
せっかくなので滋賀県らしいものをと思いちゃんぽん亭にしました。
結構疲れたのでホテルを確保しようと思ったものの長浜では空きが無く、快活CLUBに泊まることになりました。
個室があれば満足なのですが普通に上が開いているフルフラット。うーん。
滋賀県の店舗で唯一シャワー設備がある店舗なのは良かったのですがタオルの備え付けが無いところでちょっとしょんぼりしたりしました。
翌朝、5:20に長浜を出発
6:27 高月付近でようやく日が昇ってきました。
この日の朝ごはんは、ビワイチの経路から少し外れるものの北陸自動車道賤ケ岳SAで取ることにしました。
こういう田舎っぽい山間部で時間を気にせず美味しいご飯を食べるときに、高速道路のSAのぷらっとパークはとても助かります。
旧五街道サイクリングの時には新名神土山SA、中央道屏風山PAを使いましたが満足感が高かったので今回もぷらっとパークへ。
と、その前に賤ケ岳SA目の前の北陸本線を撮影。
7:17 長浜発敦賀行127M
7:25 敦賀発長浜行124M
朝夕の時間だけに見られる521系使用の列車がやってきました。
7:38 賤ケ岳SA
高速道路のSA食堂ってガッツリスタミナメニューが多めな気がしますが、ここでは面白いものを見つけました。
「峠のとろろ定食」を注文。シンプルながら絶対うまいやつです。
今回はビワイチの旅ですが、越前国へ向け北国街道を辿る旅気分になってきました。とろろ汁はいいぞ。
この先で賤ケ岳をトンネルで抜けていく区間では旧道がビワイチのルートに指定されています。
Googleマップで見る感じよさげなトンネルが確認できます。
ただ、冬季は通行止めになっていました。実際12月末にはドカ雪が襲っていたので早めの通行止めは正解だと思います。
というか、実行するタイミングをちょっとでも遅くしていたら雪にやられていたと考えると滑り込みでいい時期に行けてよかった気がします。
迂回路の国道303号線の賤ケ岳トンネルのほうもちゃんと歩道が整備されていて安心しました。
国道303号線は賤ケ岳トンネルの次に藤ヶ崎トンネルで塩津へ向けて突っ切っていきますがビワイチのルートは湖岸に沿って進みます。
同じ琵琶湖でも北部に来るとかなり透明度が高く綺麗でした。
塩津の市街地に出ました。奥にはめちゃくちゃ高いところを鉄建公団らしさ全開で越えていく湖西線が見えます。
敦賀に近いことが関係しているのかHapag-LloydやPanStarの海上コンテナを積んだトレーラーがたくさん行き交っていました。
国道303号線岩熊第二トンネルを通って永原へ。
冬のうちにということなのか、2本あるトンネルのうち1本を閉鎖し片側交互通行で補修工事をしていました。
守山~近江八幡あたりでも自転車レーン拡幅工事がされている箇所があったり、この時期は工事ラッシュなのかもしれません。
基本的に孤独なサイクリングにおいて、お気をつけてと声をかけてもらえるのは結構励みになります。
同業者の少ない旧五街道サイクリングと比べて競技人口の多いビワイチならではってところもあるのかもしれません。
この先で、ビワイチの経路から外れるもののどうしても寄りたかった場所へ寄り道。
基本的に琵琶湖の湖岸に沿ってルートが定められているもののここの半島だけは完全スルーされています。
画像中の赤点線の部分が一方通行で、ビワイチの向きと逆向きになることと冬季通行止めになるのも理由なのかなぁと思いますが…
そんなわけでめちゃくちゃ不便なこの半島。この先端には菅浦という集落があります。
琵琶湖を見ながら菅浦へ
10:29 菅浦の湖岸集落
やってきました。山が迫る中湖岸にへばりつくように存在している菅浦集落。
国道が整備されたのが1966年とかなり遅く、それまでは文字通りの陸の孤島で船でしかアクセスが出来ない集落であったため伝統をとどめる集落の景観が評価され、国の重要文化的景観に選定された場所になっています。
東の四足門というのが残されています。集落の端を示す意味があったみたいです。
あと、鳥さんがたくさんいます🦆🦆🦆
また、菅浦集落の中で目を引く存在がこちら。一般家庭の敷地内に立っている小さな子屋なのですが。
このように、同じ形のものがたくさんあります。
入口には「第○作業場」と書かれたこちらは滋賀県の誇る大企業ヤンマーに部品を卸す「ヤンマー菅浦農村家庭工業」の工場になっています。家庭工場っていうネーミングがよきです。
各家庭に作業場を設けてエンジン部品を製造するというある意味時代の先端を行く働き方を1960年代からしていたというのは凄いことです。
今でも家庭工場は操業しているようで、帰り道には菅浦集落へ向かうヤンマーの大型トラックとすれ違ったりしました。
春には桜の名所として混雑する海津大崎のあたりは小規模なトンネルが連続します。交通量が少なく走りやすかったです。
ウキキ🐒もいました。
あまりに堂々としているため置物かと思った鳥さん🦢
湖北のあたりもちゃんとサイクリングロードとして整備されていてとても走りやすかったです。
12:46 久々の大きな都市、近江今津のマックで軽く昼食。疲れました。
14:40 白髭神社
透明度の高い湖と赤鳥居がとてもいい感じです。
ビワイチとして案内される経路は湖岸を走るのですが、ここは多くの車が爆速で行き交う湖西道路。怖い…
実際この白髭人社周辺では交通死亡事故が多発しています。
湖岸側に映えスポットがあるのに湖西道路に横断歩道すらなく、北側はカーブしているとかいう最悪な環境になっています。
また、白髭神社に入る車への追突事故も多発。どうにかならんのか…
ビワイチサイクリングマップでも、ここの区間は危ないからよほどの自信がある人以外は山側の舗装を行くべしと案内されています。
路上のルート案内がかなり親切でマップがなくても余裕だと思いますが、このサイクリングマップはかなり充実しているので是非貰っていくといいと思います。私は道の駅草津でゲットしました。
北小松駅の目の前には新しい高架橋が、湖西バイパスの延伸部分だと思いますがやっぱり立派ですね。
このあたりで湖の対岸におにぎり形の三上山を確認。近江富士と言われるくらいに特徴的な三上山はかなり分かりやすい目地須利になります。
野洲の市街地が目視できる範囲内に近づいてきていることで終わりが近づいてきていることを確認。
16:15 道の駅びわ湖大橋米プラザ
これにて琵琶湖の北湖を制覇。大変でした。
あと、どうでもいいですが「道の駅 びわ湖大橋 米プラザ」って575なんですね。
大津京のあたりではビワイチのルートは傾斜地を進み山沿いを進むルートが指定されています。
平坦にまっすぐ行かせろと思いこの区間だけ上級コースを選択しましたが、県道558号線高島大津線って歩道が無いのに交通量が多いんですね。
それ故に山沿いのルートになっているんだなぁと感じながら夜の道を進んでいきました。
18:04 びわ湖大津プリンスホテルに戻ってきました。
イルミネーションと噴水がゴールを祝ってくれている感じがしました。
雨がぱらついてきたので今日は京都で宿泊することにしました。
N電と並ぶKUROAD君概念。
最終日。返却回送。
京都市中心部の駐輪場って怖いですね。300円ってだけでも高いのによく見たら12時間300円。
そんなことは知らず24時間だと思っていたので小雨が止むのを待ちつつ暢気に遅くまでごろごろしておりまして、12時間20分のご利用。
たった1晩なのに、600円も持っていかれた…ウッソだろ…
14:45 湊町リバープレイスに返却完了
行きとほぼ同じルートで返却回送。徳島へ向かう南海フェリーに接続する特急サザンは本数が少ないので間に合わせたいなぁと思っていたのですが結局間に合いませんでした。
乗りたかったサザンは14:50なんば発。まだ発車していませんがJRなんばの近くにいるのに5分後に南海なんばを出る列車に乗るというのは無理です。JRなんばはなんばではないので。
しょうがないので日本橋を散策してから帰りました。
アバウトな距離しかわかりませんが、多分300~320kmくらいは漕いだんだと思います。
これだけの距離でも漕げてしまうのがKUROADさん。流石でした。ハンドル部分が平たく長いこと走行していても安定感があるのが良かったと思いました。
残念ポイントはライトくらいですかね。2戦2敗はやばいんですよ…頼みます。
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編集は全てらるりんたすの方々にお任せしていて私はただ記事を放り投げただけなので圧倒的感謝するしかできないのですが、今回も呼んでいただくことが出来ました。
甲州街道ライドの模様を収録していただきました。ブログと全く同じにならないように、写真ベースの媒体と違って文章ベースで短くわかりやすく読めるようにしたつもりなのでこちらも是非お手に取っていただけると嬉しいです。
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