motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

同和鉱業片上鉄道線跡をサイクリング。

2018-09-04 13:02:34 | 日記

8月31日、夏休み最終日。
何を思ったか、前々から行きたいなぁと思っていた片上鉄道線跡のサイクリングロードに行くことにしました。
廃線跡レンタサイクルによるサイクリングは岡山県の下津井電鉄以降2回目。あれは楽しかった。

スタートはJRの山陽本線、和気駅から。
和気駅前の観光案内所のレンタサイクルで300円でマウンテンバイクを借りました。


ただ、なんか思ってたマウンテンバイクとちょっと違いました。
あくまで通勤仕様自転車のスポーティモデル。ブリヂストンのViLLettaという自転車でした。


下津井電鉄の時に借りたマウンテンバイクはこいつでした。なんかこういう感じのかなぁと思ってたんですが。
まあ、サドルは長時間走行によさげなスポーツタイプ(ただ、乗り慣れた人じゃないと骨痛めるやつ)でした。

片鉄ロマン街道という名前で整備されたサイクリングロードを走って終点の柵原駅を目指します。
以前行った下津井電鉄(児島~下津井)が片道6.3kmに対し今回の片上鉄道(和気~柵原)は片道25.2km。
いきなりの高難易度路線です…単純計算で4倍。今思えばこの間あたりの中級路線を挟んでも良かった気もします。






和気駅を出て早々に山陽本線を跨ぎそのまま日笠川を越えます。
勾配標とかそのまま残ってるんですね、これは嬉しい。




和気の市街地は私鉄らしく短い距離で駅がありました。本和気駅。
駅名標だけでもこうしておいてあると楽しいですね。




本和気を越えて次の駅は益原駅。ここには和気鵜飼谷交通公園と和気ドームがありここまでは和気市街地といった雰囲気でした。
交通公園内には腕木式信号機と有蓋貨車が展示されています。いいですねぇこういうの。


過酷なのはここからでした。
この先の区間は基本的に吉井川に沿って川沿いの険しいところを縫って進んでいく路線。集落も少なく駅間は長くなっていきます。


とはいえ鉄道とはそんなに急に坂を上れないのりもの。
自転車用の道ですが元鉄道なだけあって立派な切通が楽しめます。


井堰としては日本最大の貯水能力を誇るという新田原井堰を見ながら北へ進みます。



ちなみに、

写真では晴れわたった青空の風景ばかりですが、ちょっと天気がよろしくない日だったようで10~20分に1回程度の頻度でスコールに見舞われました。5分ほどやり過ごせばまた猛暑がやってくるので文字通りスコールです。
伝わるか微妙ですが写真のアスファルトが湿っているのはそのためです。
降った雨が速攻熱せられて上がっていくのが目で見えるってやばいなって思いました。




和気駅から5.9km地点、突如現れた映画のセットみたいに素敵な駅。
これが天瀬駅です。なんだこれは、凄すぎるぞ…








駅舎内部もかなり整備が行き届いていてかなり素敵でした。


サイクリングロードを挟んで駅の向かい側には恐らく現役時代に使用されていたレールが。


天瀬駅前にて。これは素敵すぎる。
どうやらここ片鉄ロマン街道は廃線跡サイクリングロードの成功例として結構有名らしいです。
全線にわたって走りやすく整備されていることに加え、こういった往時の名残が丁寧に保存されているのも人気となる一因なのかもしれません。


天瀬駅を出ると短いトンネルを2つ越えます。
元鉄道用トンネルであったのがよくわかる形状、すごくわくわくします。


吉井川に沿ってさらに進みます。
国道とクロスして川の淵を走ります、すると現れたのがこちら。陸閘門。

鉄道好きの方なら三江線のアレだと浮かぶかもしれません。
川の増水時に備えるため高い堤防を作っておくべきですが普段は生活のため途切れさせておいてます。
このままだとここからだばぁしてしまうので増水時にゲートにより塞ぐということですね。

今年の台風で岐阜県の長良橋閘門が閉鎖されてこれは岐阜県まじでやばいというあれもあったのでそういう意味で知ってる方もおられるかもしれません。


増水時に水をせき止めるため物々しいゲートが取りつけられています。
地面に埋め込まれているのは往時の片上線の線路。
線路面もちゃんと隙間なく止めなければいけないためこの部分はバラストではなくコンクリで固定されていたということですね。
カーブ区間のためカントがついており片方の線路だけやや高いのも分かります。




備前矢田駅にて給水休憩。
ここは駅舎は残っていませんが立派なホームと駅名標がいい雰囲気だしています。

給水休憩の後さあ走り出そうとしたら突然のスコール。5分ほど降られました。


雨が止んだ直後の備前矢田駅出発信号機。
この雲でなんとなくお察しいただけるかと…






備前矢田の次の駅、苦木駅に到着。
和気駅から13.6km地点です。

これまた天瀬駅と同様にかなり素敵な整備の駅届いた駅が残されていました。
過去には交換駅だったのでしょうか、ホームが斜向かいに設置されていました。


駅の建物内で休憩。
昔はここから列車の姿が見えていたんでしょうね。


先を急ぎます。すると…

「Bear is… たっくさんいます。」

「違う違う僕は熊が見てぇ!っつってんじゃない」

恐る恐る進みましたがどうにか熊には遭遇せずに済みました。
熊注意区間を越えた先でサイクリングロード上でシカには遭遇しましたが…


備前塩田駅跡、これといって何も残っていない感じですが構内踏切警報機がオブジェ的に残されていました。


この先で吉井川にかかっていた鉄橋はいくつか撤去されているため迂回ルートになります。
しかし、歩道も広く案内もちゃんとされていて困ることは少なかったです。
見づらいですがこの写真で川の上流に片上鉄道線の橋台跡が残っています。


やや複雑な分かれ道にはちゃんと案内看板があるのも助かります。


備前福田駅跡。こちらは駅名標や速度制限標識の他、明らかに後年になって建てられたであろう駅舎(というかバス待合室?)が建っていました。




和気駅から約24km、車両基地を擁する吉ヶ原駅に到着。
所要時間は色々撮影やら休憩やらしたのを含め約2時間半。
デッキ付きのレトロな客車がお出迎えしてくれます。




入口には夕張鉄道から岡山臨港鉄道に移り活躍したキハ7000が。高まる。














多くの車両と駅設備が大切に保存されている旧吉ヶ原駅。毎月第一日曜日には運転会が行われているようです。












現役当時の終点である柵原駅への線路は大部分が撤去されましたが、100m程だけ復元され2014年に黄福柵原(こうふくやなはら)駅が新設されました。
現在、保存運転はこの両駅間で行われているそうです。


駅名標の裏は柵原駅のものでした。


ところで、吉ヶ原駅のすぐ近くに何故か保存されていた国鉄のゲタ電(63系)。何でこんなところに…って感じです。




保存車を色々眺め撮影。うーん、これはいい。
保存運転日にまた是非来たいです(次はバスでいいかなぁ…)


さて、2時間半かけてやってきた道を戻ります。Oh…




途中結構な雨雲が接近してきていたので苦木駅にて30分ほど休憩兼雨宿り。
このあたりになるとそろそろ足がいうこと聞いてくれなくなるんですね。










そんなこんなで約5時間かけて往復50kmのサイクリングロードを走破してきました。しにそう。
天気がよろしくなかったのがアレだったかもしれません。スコールと猛暑。
おかげでかなり焼けました。やっちまった…




帰りに姫路でまねきそばを食べてきました。美味しかった。


鉄道廃線跡サイクリングはほんとお勧めです。

・起点駅でレンタサイクルできる
・元鉄道なので勾配も比較的なだらか
・駅跡とか遺構が残されている
・終点に車両が保存されている

これらが揃ってれば完璧ですよね。


次は加悦鉄道跡サイクリングロードでも行こうかなぁと思っております。





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コメント
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