もとむら歯科通信

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奥野正男先生の講演に感動しました。

2012-02-05 07:30:08 | 久留米地名研究会



今日は、久留米地名研究会の例会でした。
今日のお話は、邪馬台国九州説の考古学者の奥野正男先生でした。
奥野先生は、今回、元岡古墳出土鉄刀銘文の話にからんで、ご専門の、九州の製鉄遺跡などについてお話されました。

奥野先生は炭坑で働きながら定時制高校を卒業。
若い頃より文学の道を目指され、34歳の時、炭坑を舞台にした小説、「地底の炎」でリアリズム文学賞を、受賞されました。それから事情があって、新境地の考古学を独学で学ばれ、本を書かれます。

47歳の時にはじめて書かれた邪馬台国に関する考古学の論文で最優秀賞受賞、さらに研究を続けられました。
その後自分の本をもって、大学の公募に応募し考古学民俗学の教授に就任され、退官後も吉野ヶ里などの精力的な研究を続けられて、現在に至っています。

人生で、何度も転機を経験されながら、その都度、独学で、その道で名前を残される所まで、努力される姿に、大変驚きと尊敬の念をもつと同時に、とても勇気づけられました。




30数年、考古学の研究の傍らにいつも欠かさなかった、白川静先生の漢字の辞典のお話も大変興味深いものでした。白川先生の辞典なしでは、魏志倭人伝の意味が全く違って来るのだそうです。古代中国でつくられた漢字の本来の意味を考えて訳された、奥野先生の魏志倭人伝の訳(邪馬台国はここだ)をぜひ読んでみたいと思います。

白川先生は、漢字には、古代の中国の思想と、それを受け継いで来た「日本人の心」が内蔵されていて、そのすべてを受け入れる思想は、自然を征服しようとする西洋の思想による行き詰まった現代の世界を、日本人が救う可能性を示しているといわれるのだそうです。

漢字の本当の意味、思想など、考えたことにない私にとってそれは、かなり衝撃的で、ワクワクするお話でした。白川先生のご本もぜひ読んでみたいと思います。

奥野先生、考古学のみならず、人生哲学とも言うような奥深いすばらしいお話を本当にありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (大石恒子)
2019-08-28 10:49:26
こんにちは。
コメントありがとうございます。
奥野先生はお元気にされているのですね!
嬉しいです❗️
また是非お話していただきたいです。
よろしくお願いいたします。
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Unknown (かおり)
2019-05-31 07:58:33
こんにちは!奥野の娘です。すてきな感想、ありがとうございます。父はスウネンマエ病気をしましたが、いまは元気でおります。
返信する

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