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ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

午前零時のソネット

2015-01-10 20:27:48 | 詩集湾Ⅱ(1993年5月20日)
ワイン付きの食事のあとの蒸留酒 ― 今夜はずっと一緒にいたい ― 今夜が明日にならないうち ならねと女は退屈そうな顔でいう   ― あとたった一時間か? ― ええあとたっぷり一時間も… ホテルのまどからベイエリアの あかりを見下ろしていた   ― 午前零時の鐘が鳴ると シンデレラの魔法はとけてしまうの パパとママが目をさまして継母みたいな怖 . . . 本文を読む

エレベータ・ガール

2015-01-10 13:19:46 | 詩集湾Ⅱ(1993年5月20日)
エレベータ・ガール 金属の重いとびらが開くと きみが笑っている   (いらっしゃいませ)   (おやおやどうも固苦しいごあいさつを) とことばには出さずに往来を見通す箱のなかにぼくは進んでいく   (何階をご利用でしょうか?)   (いちばんうえの天井をつき抜けたてっぺんまでそれから降って床の下の地下3階までそれを百回繰りかえしてほしい . . . 本文を読む