538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

コーマン帝国

2012-04-16 22:34:44 | 洋画
普段はあんまり記録映画の類いは動物モノ以外は
見ないのですけどね、
B級映画の巨匠ロジャー・コーマンの
すべてを記録映画に
B級映画大好き人間としては見なくちゃいけないンだと
遅まきながらも新宿武蔵野舘に見に行ってきましたが
あんまお客さん入ってないのねぇ
映画自体もフィルムじゃなくBlu-ray上映だった

監督さんは30歳ソコソコの女性監督さんですか
コーマンの処女作からときおこし、
彼のフィルモグラフィを映像として使いながら
マーティン・スコセッシ、ジュリー・コーマン、
ピーター・フォンダ、ブルース・ダーン、パム・グリア、
そして故人となったデヴィッド・キャラダインたち
のインタヴューで構成されていくという

コーマンの人となりと彼の映画製作への
「早い、安い、儲かる」のポリシーがよーく分かる映画で
それなりに面白かったです
って「ジョーズ」「スターウオーズ」はふんだんな予算で
コーマンが作ってきた娯楽映画の基本理念で製作されて
金に糸目つけなきゃお金持ってない者は勝てるわきゃない訳で

映画のクライマックスに、コーマンの対極にある
アカデミーの功労賞授賞を持って行くという
ある意味オーソドックスな造りになってましたが
この授賞シーンで不覚にも私は目頭が・・・

コーマンさんの授賞に一人会場ではしゃいでいた
クエンティン・タランティーノさん
タランティーノはコーマン大学の卒業生じゃないけど
コーマン映画を見てて育った人だし
ホントうれしそうだった

字幕翻訳も日本での未公開作品はちゃんと原題のままだし
エクスプロイテーションムービーはちゃんと「搾取映画」という
翻訳していたし

こっちも時間があればまたコーマン映画を
改めて見直していきたくなった
90分の尺がこれまたシャク(粋)

2011年製作、アメリカ映画
アレックス・ステイプルトン監督作品