みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「伏 鉄砲娘の捕物帳」観ました。

2015-11-11 16:00:00 | 劇場用アニメ
2012年:アスミック。 監督:宮地昌幸。 セルBDにて視聴。
キレイな「伏」の中古BDを見つけたので何となく購入。
そういえば2~3年ほど前に、テレビでこのアニメの宣伝やってましたね。
実際に作品を観た感想はといえば、まあ水準かな~?というところですかね。

 
浜路は今日も猟に出る。              夕餉の前に爺ちゃんの位牌に挨拶。

腕利きの猟師だった爺ちゃん。孫の浜路(はまじ)もその直伝のワザを受け継いでいた。
だが祖父を亡くして以来、彼女は一人ぽっちの暮らしが続く。
そんなある日に、彼女のもとに江戸に出ている兄・道節(どうせつ)から手紙が届く。
妹にも江戸に出てくるように促す内容だった。

 
兄からの便りが届く。               ようやく着いた江戸は、あまりに広い....。

わずかな蓄えを路銀にして江戸に出る決心を固める浜路。長旅のすえにいざ江戸に着いてみると
江戸はあまりに広い。田舎者で右も左も判らぬ彼女にしてみれば途方に暮れるしかない。
通行人に道を聞こうとしても、みな足早に通過していくだけ。彼女のことなど誰も気にしない。
だがひょんなことで信乃(しの)という男と知り合いになる。
彼の道案内で、ようやく場末の長屋に住む兄との再会が叶う。

 
将軍肝いりの触れが出る。              野晒しにされた「伏」の首級。

当時の江戸には「伏(ふせ)」と呼ばれる怖い生き物がいた。
犬を父親、人間を母親として産まれた八兄弟がそれで、普段の外見は人間と変わらないが、
いったん何かあるとたちまち豹変、その本来の姿を現わす。
人間の生き胆を取って喰らい、その身体能力は桁外れに高く、簡単には捕えられない。
そこで将軍および幕府は領民の安心のために高額な懸賞金を褒美に「伏」狩りを奨励。

道節もかつては夢を抱いて江戸に出てみたものの、戦国の世ならいざ知らず、仕官の口など
そう簡単に見つかるものではない。現実はわずかな内職で口に糊するだけで精一杯の毎日だ。
徳川治世の平和な世を恨みつつ暮らしていた道節だったが。
そこに降って湧いたような「伏」騒動。
鉄砲上手な妹のことを思い出し、兄妹協力すれば「伏を」狩れるのではないかと思いつく。
高額の賞金はもちろんだが、巧くすると仕官も叶うかもしれないとの計算。

 
兄と妹、ようやくの再会。             妹を呼んだ理由はコレ。

むろん自分にもいささかながら鍛えた剣の腕前がある。
翌日からは早速二人揃って「伏」を目指して市中を探しまわる日々が始まった....。

観終わった感想を言うと、中盤まではまあまあといったところかな。
それ以降は何だか話のポイントがブレてくる感じ。
とりわけ最後は”みんなが善い人”ということで話は締めくくられます。
そのためにどうもスッキリしない感じが残ります....。
大人が見ても納得できるストーリー運びにしてほしかったです。