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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「やさしい本泥棒」観ました。

2015-06-11 20:00:00 | 洋画
2013年:米・独。 監督:ブライアン・パーシバル。 WOWOWからの録画。
第二次欧州戦争前夜から戦後までのドイツがこの物語(映画)の舞台です。
当時ユダヤ人に対する迫害があったのは周知の事実ですが、併せて共産主義者や
黒人等(有色人種)も迫害の対象に入っていたというのはちょっとした盲点でした。
確かにヒトラーのアジ演説にもそういう一節があったのを今更ですが思い出しました。

共産主義者の母親は子連れで当局の追跡から逃れ続けていたが、度重なる無理を
二人の子供たちにさせ続けて、そのせいで一人を病死させてしまう。
母親は観念して自首。残る娘は里子に出す。
これ以上子供を死なせないためのギリギリの決断だった。

 
母とともに弟の葬式を済ませる。          養親に引き渡される娘リーゼル。口の悪い養母ローザ。

 
優しく気遣ってくれる養父ハンス。         隣家のルーデル少年。二人は親友となる。

役人により養親に引き渡される。はじめは警戒していたリーゼルも
徐々に新しい環境に馴染んでいく。
ただ実の両親が共産主義者だったことは周りには秘密。

 
国民服に身を包んで合唱に和するリーゼル。     ある日、ハンスのもとに一人の来客が。

貧しくも穏やかな生活の中に、突然ひとりの来訪者が現れる。
当局の捜索から逃れてきたユダヤ青年のマックスだ。
彼はハンス(養父)のかつての恩人の息子だった。
ハンスは人間として、危険を冒してでもマックスを匿うことを決意するが。

これは良い雰囲気の映画でした。温かく、豊かな気分になれるお話ですね。
おすすめです。本来なら戦時の暗い時代なのに、なぜか明るさを感じさせますね。
やはり映画って作り手の描き方しだいでどうにでもなるってことかな?

ヒロイン役のソフィー・ネリッセも魅力的でした。
チョッピリだけプックリめのキレイな子ですが、何かに似ている....。
そう、ビスクドールのあの感じを髣髴とさせます(^^;

「あなたを抱きしめる日まで」観ました。

2015-06-08 17:00:00 | 洋画
2013年:英。 監督:スティーヴン・フリアーズ。 WOWOWからの録画。
シンプルに言ってしまえば「生き別れた子どもを探す母親」の話です。
実話をベースにしています。
ただ、そこに宗教的な観念が入るところがヨ―ロッパらしいと言えるかな?

 
若いフィロミーナは行きずりの恋に落ちる。     結果として産まれる赤ん坊。

キリスト教的な倫理感の強かった今から50年ほど昔の話。
若いフィロミーナはハンサムな青年と行きずりの恋に落ち、結果として妊娠。
母親はすでになく、おばの元で暮らしていた彼女は家から追い出され、
やむなく修道院で出産をする。当時は他に行き場が無かったのでしょう。

 
修道院内の作業所で洗濯女として働く。重労働だ。  つれだされる息子に偶然気づくが何もできない。

出産後の4年間は、修道院にとどまって無償で労働提供する義務が。(体の良い奴隷ですね(^^;
だがある日、修道院側はフィロミーナに無断で子供を養子に出してしまう。
教会の名のもとに堂々と行われた人身売買ですね。
当時はこういうことがまかり通っていたんですね~怖いです。

 
唯一残る息子アンソニーの写真。          ジャーナリストのシックススミス氏に訴えるジェーン。

教会を出たフィロミーナは、その後結婚して娘ジェーンを設ける。
そのジェーンも今は十分に大人になった。
フィロミーナは事情を打ち明け、息子が存命ならば是非会いたいと思いを明かす。

ジェーンはジャーナリストであるシックススミス氏に近づき、何とか彼の協力を依頼する。
はじめは渋ったシックススミス氏も、結局は承諾するのだが。
修道院側では対応こそもの柔らかだが決して真実を話そうとはしない....。


「永遠の子どもたち」観ました。

2015-06-06 16:00:00 | 洋画
2007年:スペイン・メキシコ。 監督:J・A・バヨナ。 WOWOWからの録画。
ダーク・ファンタジーというか欧州製ホラーというか。
いずれにしても米国製ホラー映画とはかなり趣きが違いますね。重厚な感じがします。

 
シモンは実子ではないが、養親は深く愛している。  そろそろ養子だということを本人に明かすべき時期だ。

孤児院出身の母親ラウラは、夫カルロスと共に古い孤児院の建物を買い取り、
障害児専門の施設としてスタートさせようと計画していた。

 
開園式の前に一人の老婆が来訪。          開園式当日。この日以降、シモンの姿が見えなくなる。

開園式の前に一人の老婆ベニグナが来訪。しかしどうも彼女の来訪の意図が良く解らない。
早々にお引き取り願うラウラ。
開園式パーティの終了後、ふとシモンの姿が見えないことに気づくラウラ。
あちこち心当たりを探すが見つからず、ついに警察に通報する。

 
わが子の生存を信じつづけるラウラ。        街中でベニグナを見かけるが、直後に車に轢かれて無残な姿に。

半年以上たってもシモンの手掛かりを掴めない警察。
ついに霊媒師に頼るまでになるラウラ。
夫カルロスはこんなゴタゴタの事態が長く続くことにウンザリしてきていた。
生活に新しい区切りをつけたいと願うが、妻はあくまでシモンの捜索を継続させたい。
夫婦の意見は一致せず....。

終盤に近くなるにつれてストーリーは盛り上がってきますが、その結末は....?(^^;
それこそネタバレですから”お口にチャック”(^^;
考え方によってはハッピーエンドともバッドエンドとも解釈しうる複雑なラストですね。

製作・総指揮は、あのベニチオ・デル・トロ氏。
映画「パシフィック・リム」や「パンズ・ラビリンス」の監督さんです。

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」観ました。

2015-06-05 20:00:00 | 洋画
2014年:米ワーナー。 監督:ダグ・リーマン。 WOWOWからの録画。
こういうのってSFアクションというんでしょうか。
SF的な辻褄を考えるとあまり個人的には納得いかないんですけど、まあ
そこは大した問題じゃないような気もします(^^;

 
ぐんぐん攻めたてられ何とも旗色の悪い地球側。   戦闘用スーツに身を包んだリタ。彼女こそ地球の希望だ。

地球を征服しようと大挙して攻撃してきた宇宙人ギタイ。
戦況は圧倒的に地球側の不利。しかし明るい光明が見えてきた。
それは戦闘用スーツの新開発だ。兵士がこれを身につけることにより戦闘力が格段に向上。
とくに華々しい戦果をあげた女性兵士リタは”ヴェルダンの女神”とも称されて
軍部の格好の広告塔となっていた。

 
広報担当として楽観的なコメントのケイジ少佐。   突如一兵卒として前線に送り込まれる。

軍部は更に広報効果を上げようとしたのだろうか、TVで顔の売れているケイジ少佐を
前線に送り込み戦況をレポートさせようと目論むが。
ケイジ少佐は飽くまで前線行きを拒否し続けてブリガム将軍の不興を買う。
結局階級を剥奪されて二等兵としていきなり前線に放り込まれるハメになる。

 
いきなりラスボス級ギタイと戦う。         必死の思いの地雷攻撃が成功。

緒戦でいきなりボス級ギタイ”アルファ”と遭遇、持っていた地雷で何とか爆殺。
その結果ケイジにはタイムループとよばれる不思議な能力が身に備わるようになる。
そのタイムループとはギタイ側の「闘いを有利に進めるための手段」だったのですが、
地雷でアルファをばらばらにして、たっぷりその返り血を浴びたゆえに
ケイジも同じ能力を持つこととなったのでした。
この能力を利用して、彼は急速に自分の戦闘力をアップさせてゆく....。
[書いていてナンカ嘘くせ~って思ってしまうのはナゼかな?(^^;]

 
地雷により木端微塵になるアルファの頭部。     返り血をタップリ浴びるケイジ。

元ネタは桜坂洋氏の同名小説だそうですが、そこそこは面白かったですね。
やはりハリウッドの大作だけあって、お金がかかった作りですし(^^;

「8月の家族たち」観ました。

2015-06-03 16:00:00 | 洋画
2013年:米。 監督:。WOWOWからの録画。
これは地雷踏んじゃったかな~(^^;
原作(戯曲)はピューリッツァー賞を受賞しているとのことですが、映画としての出来は?
自分的にはこの映画、どこが面白いのか分らんままエンディングを見てしまいました(^^;

 
郡警察から父親の死体発見の報らせがあった。    警察は自殺と判断。とにかく葬式を出さなくては。

何日か前から行方の見えなくなった父親。もともと放浪癖のある人なので誰も本気では
心配していなかった。ところが突然に自殺死体として見つかった旨、警察から知らせが。
急遽親族が実家に集合。葬式が執り行われる。

 
残された家族たちの悲しみ。           エイケン氏のドジな息子リチャード。遅刻して告別式に出られず。

葬式後の食事。本来ならば故人を偲びつつ静かに行われるはずの行事だが、
ここウェストン家では少々様子が違った。
久しぶりに顔を合わせた当座はそれほど問題が無かったものの、
お互い地が出てくるにつれ激しく言い争うようになる。
特に故人の妻ヴァイオレットは口腔癌の痛みから過剰投薬が習慣になっていて
精神上も問題化してきていた。

まあ作劇上のことなんですが、登場人物のいずれもが何らかの暗い悩みを
抱えている.....という設定は嫌ですね~(^^;
観ていてげんなりします。
映画というモノは原則「明るく楽しい気分になるために観る」と思っているので
この種の、観る者を暗い気分にさせるだけの映画、というのは
存在理由からして自分には解りませんね。

 
母と娘が薬の取り合いで大げんか。         町を離れる娘バーバラ。母親とはとても同居できない。

ひと通り、各人の問題が露呈した後、みんな自分たちの巣にそれぞれ戻っていく。
誰ひとりとしてヴァイオレットと同居しようという人間はいない。
そうなって初めて愕然とするヴァイオレット。
これって自業自得と言い切るのは流石にキツイが現実だ。