みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『オートマタ』観ました。

2017-02-24 16:00:00 | 洋画
2014年:スペイン・ブルガリア。 監督:ガベ・イバニェス。 WOWOWからの録画。
以前ちょっと話題になった映画なので観てみることにしました。
2030年ころ。太陽のフレア光が活発化したことにより地球の気温が上昇して砂漠化。
このために人口の99.7%が失われてしまい、深刻な人手不足の事態になる。
この対策として、民間のROC社により人間型ロボットが大量に生産された。
おかげで人手不足の状況はひとまず解消されたのだが....。


 
人間型ロボットが大量に生産される。        病院内での患者への奉仕。

ストーリーの設定に新味はさほど感じられません。正直、どこかで聞いたような話?な
感じは拭えません。そのためか一般的に評価もさほど高くはない映画のようです。
しかし特に後半、自分的にはかなり魅かれてしまいました。

  
人間に代わって危険な外界での労働をこなす。    保険調査員ジャック・ヴォーカン氏㊨。

ヒト型ロボットの生産を一手に引き受けているROC社。
主人公ジャック・ヴォーカン氏は、そのROC社を担当する保険調査員だ。
もうすぐ妻は出産の予定。仕事はキツイが頑張らねばならない。
しかし非常に困った事態が明らかになる。
どうやらロボットの改造を勝手に行っている者がいるようなのだ。
ROC社にとっては、修理も大事な収入源だし、まして勝手に改造などされるなどは大問題だ。
社のコントロールの範囲外で事態が勝手に進んでしまうのは何としても避けなければならない。
ともかくジャックは急いで犯人を突き止めるべく奮闘。

 
ロボットに改造の形跡を確認するジャック。     報告を受けるROC社の重役ホーク氏。

ロボット法には、こう規定されている。
ロボット法① ロボットは生命体を害してはならない。
ロボット法② いかなる場合もロボットに改造を加えてはならない。

にもかかわらず、改造の形跡が認められるロボットの発見数はジワジワと増えていく。
調査を進めるうちに意外な真相がジャックの前に浮かび上がってくる。
改造を行った者など、どこにもいない。
つまりロボット自身が自ら修理・改造を行っていたのだった。

 
二人組の子ども。実はプロの殺し屋。        皮肉にもロボットに助けられるジャック。

現実にはロボット法が堂々と破られている。
そうした事実が公になるのはROC社にとっては如何にも都合が悪い。
会社の存続にもかかわる事態に蓋をするべく、ジャックに対して殺し屋を差し向ける。
辛くも危機から逃れるジャック。
だが重傷を受けた彼は、意に反してロボットたちの助けを受けざるを得ない....。

この映画、多くアイデアを盛り込み過ぎて、消化不良の感がありますね。
そのアイデアってのが、どれもすでに聞いたことがあるようものばかりだし(^^;
しかしロボットたちに自我が芽生え成長していくという着想は、もちろん新しいものでは
ないですが、その語り口には秀抜なものが感じられ、その一点で思わぬ収穫と感じました。
一種テツガクに触れる思いのするお話の展開に、自分的にはすっかり魅かれてしまいました。

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