みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「ヴィオレッタ」観ました。

2015-07-13 16:00:00 | 洋画
2011年:フランス。 監督:エヴァ・イオネスコ。 WOWOWからの録画。
これは破綻した母娘の物語。
母親のアンナは自称カメラマン。気まぐれな彼女は普段は娘をほったらかしにしていて、
自分の気が向いたときにだけ会いに来て可愛がる。

 
気まぐれにやってきては愛情の押しつけ。      ふと娘をモデルにすることを思いつく。

あるとき、娘ヴィオレッタを被写体にすることを思いつく。
初めは”常識的な”衣裳を着せてシャッターを切っていたが、徐々にエスカレート
してゆき、とうとう少女ヌードまがいの写真にまで進んでいく。
初めのうちはヴィオレッタもモデルすることを面白がっていたのだが、
段々ときわどくなってくるアンナの要求に次第に嫌悪を感じるようになってくる。

 
少女にとってこんなきわどい撮影は厭なのだ。    だが母親は芸術と言い張って耳を貸さない。

母親の”芸術写真”はパリで評判を呼ぶ。写真は高値で取引されるようになる。
最初に彼女の才能に気づいてカメラを贈ったエルンスト。
「恩のあるあなたになら安く写真を売ってもいいわ」
本当は彼の歓心を買うのが目的だが、すでに彼には結婚を考えている女性がいた。

 
エルンストの歓心を買おうとするが....。      心臓マヒで逝く祖母。

祖母だけがヴィオレッタを本当に愛してくれていた。その祖母は亡くなってしまった。
あるとき母親に撮られた写真は印刷されて大量に街に流布されていることに少女は気づく。
友だちの親にも写真のことは知れ渡っており、安らげる場所が無い。
身の置き所の無くなった少女はヤケになり、見知らぬ女性のバッグをひったくって
捕えられてしまう。
一方母親アンナの写真も風紀上・教育上「問題がある」と裁判所から通知がくる。
最悪、収監になる恐れも。

 
アンナが娘に面会に来るが。            ヴィオレッタは面会を拒絶。走って逃げる。

この映画はエヴァ・イオネスコ監督の少女時代をもとにして構成されたとのこと。
カメラマンだった母親イリナのモデルをしていたころの記憶が主要な部分でしょうが、
どこまでが事実でどこまでが虚構なのか。
ですが、なかなか”観るべき映画”に昇華しているとは言えるようです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿