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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

意外と知られていないミャンマーの姿…宗教観もおおらかそのもの、なのに…

2011年05月31日 17時41分24秒 | 海外旅行記

ヤンゴンの中心街にある「スーレーバゴダ」

町のロータリーの真ん中にあるので、

お寺の周りを人や車がグルグルとまわって

います。

さてそのスーレーバゴダのまわりの

ロータリーをまわっていて気がつくことが

あります。

空港側からロータリーに侵入していくとき

左側に建っているのが「モスク」イスラム

教の寺院です。そしてグルッと左に半周す

るとキリスト教の教会があり、3/4まわる

とヒンズー教の寺院があります。

街の中心地の寺院をまわるロータリーに

これだけ違う宗教が集まっているのに驚き

ます。

おおらか、やさしい、こだわらない。。と

いうミャンマーの雰囲気そのものです。

写真はそのスーレーバゴダの横にある

モスクです。

地下資源が豊富で、昔から欧州に侵略され

続けてきた国、ミャンマー(ビルマ)。

今も欧米諸国がのどから手が出るほど欲しい

ミャンマーの地下資源…

おおらかな国なのに、

危ない国のように思われています。

困ったモノです。

それでも、宗教も関係なく受け入れてくれる

懐の深さは、ミャンマーで仕事をし始めて

5年もすると分かります。

 

 

 


ルビーと赤ワイン …よく似ているかも

2011年05月30日 21時37分43秒 | 宝物

一番好きなお酒は?

ときかれると私は「赤ワイン」と

こたえます。あのルビー色の美しい

赤をグラスの下からライトに照らし

ながら楽しみます。

そして、あのリッチなルビー色の

面白いのは、赤ワインも産地によっ

て色彩や色調、色の濃さが違います。

ソムリエさんに産地ごとの特徴や

おすすめになられた理由などをお聞

していくと、楽しみが広がります。

そして、更に面白いのが、1000円の

ワインと5000円のワインの違いは、

ソムリエさんに説明いただかなくて

も良く分かるのですが、5000円と

30000円のワインは、ソムリエさん

がいらっしゃらないと。。勿体ない

事に殆ど違いが分かりません。。。

(私には。。)

でも、プロに説明を頂くと納得です。

このあたりもルビーとよく似ていて

楽しいものです。


芸術作品かと思ったら…

2011年05月30日 19時10分26秒 | 宝物

何の絵なのか?

実は、モリスミャンマーのスタッフ、

ジェモロジストとして活躍する

チョーミンナイ君がヤンゴン大学の学生

と共に調べたモゴック、ナヤン鉱山の

真ん中を通っている「ザガイン フォルト」

ザガイン州の真ん中を通っている活断層の

周辺地図です。

一生懸命に手書きで色を付けてくれたので

最初に見た時に何かの芸術作品かな?と

思いました。

図で見て、このザガインフォルトの近辺

でルビー、サファイアが産出されています。

実際に、ザガインフォルトの右側と左側では

採掘されるモノが違っています。

とはいえ、今回、発表するのは、産地ごとに

違いがあるインクルージョンについて、

その写真をたくさん並べて、その傾向を

発表するに留まります。

しかし、色々と有りがたいコメント、アドバイス

も頂きながら、モリスのルビー調査は加速して

行くと思います。


旅をして「禅」を伝えた達磨大師

2011年05月30日 07時26分20秒 | 宝物

おなじみのダルマさん。

ダルマさんは、ジャーナという仏教の宗派

のお坊さんです。

ジャーナとはサンスクリット語で「禅」の

事です。

インドから中国を経て韓国、日本へ伝わり

ました。

達磨大使は、インドから中国の南部へ渡り

禅を伝えながら「少林寺」に入りました。

1500年も前の話ですが、3年もかけた船旅

を経て「禅」(チャン)の発祥の地に到着

しました。

なにげなく、ちょこんと座って私たちを

励ましてくれるダルマさん。

禅を伝えようと、遥々旅をされた高貴な

お坊さんだったのです。


一番古い色…ルビー色

2011年05月29日 14時28分09秒 | 宝物

モリスは「ルビー」すなわち「赤」のことは

いつも興味を持って見ているのですが、最近

面白い本を見つけました。

「和の色事典」ですが、この事典の中では、

赤系の色が42色もありました。

これだけ赤を色々な呼び方で表現できることに

驚きました。

この視覚デザイン研究所の発行する書籍によると

「赤」は、日本で最古の色名だということです。

赤系統色の総称であり、明るいの「あけ」が

語源とされています。

日本最古の色が「赤色」で、日本の国旗も

白地に赤色(ルビー色)とは、嬉しくなりますね。


「指輪-その饒舌なる小宇宙の物語」は今日までです。

2011年05月29日 05時58分29秒 | 宝物

2週間ほど前から、銀座ミキモト本店の

6階ホールで開催されている

「指輪-その饒舌なる小宇宙の物語」
 古代エジプトから現代まで

が今日の午後7時まで開催されています。

古代エジプトのスカラベリングから、

ルビーの結婚指輪、ギメルリングや

マリーアントワネットの髪の毛が入った

マリーエメリーのリングなど実物を

目にする機会です。

是非、足を運んでみて下さい。


上空から見たルビー鉱山 「モゴック」

2011年05月28日 17時51分09秒 | 宝物

昨年に北部へ調査に行ったときの写真です。

ミチナ―への機内からモゴック鉱山が見えました。

モゴック鉱山といえば、世界的に有名なルビーの

伝統的な鉱山です。

今でこそ、ナヤン鉱山もありますが、長らく

最高のルビーが採れる山ということでヨーロッパ

から狙われ続けた山です。

実際に19世紀にはイギリスが採掘を行っていました。

ヨーロッパの国王の王冠や、ロイヤルファミリーの

ジュエリーに使われたルビーのほとんどは、この

鉱山から採掘されていったルビーです。

 


女性がキレイになる ルビー

2011年05月28日 14時30分35秒 | 宝物

旧ラテン語では、赤色の事をルビウスと

呼んでいました。赤色の語源です。


ルビー色の歴史はとても古いのです。

人類が利用した最初の顔料は、赤土で、

イスラエルのナザレ近くにある、9万年前

頃のきわめて古い墓から、赤土のかけらと

玄武岩製の粉砕器が発見されています。

(参考文献:世界の染料、顔料、画材「色」
 アンヌ.ヴァリション著)


赤と人間の付き合いはとても長いのです。

赤色の特性が人に良いから、人間は赤を

好きになったのか、赤色が好きだから人間

の体が赤色を見て反応するようになったの

でしょうか?

少なくとも赤を身に着けると元気はでますし、

色彩学的にも赤は、人目をひきつける色です。

女性が身に着けるといいと思います。

女性は、見られるときれいになるといいますから。


ジュエラーとしてのトレーニング…データの蓄積

2011年05月28日 10時03分08秒 | ルビー

このルビーは、ミャンマー北部Nam-ya鉱山の

Sabaw鉱区より産出されたルビーのサンプルです。

宝石としての品質があまり高くないのですが、

研究には活躍するルビーです。

内包物の写真を撮ると…

インクルージョンがしっかりと観察できます。

ただ、このインクルージョンが一体何なのか?

結晶の形などから推測する事が多いのですが、

宝石学会で発表する時のデータを取るために

中央宝石研究所にて「ラマン分光器」で結晶

の種類を見て頂きました。

その結果この形の崩れた結晶は、カルサイト

だということが分かりました。

その隣には、アパタイトや今のところ分からない

結晶も見つかっています。

まずは、鉱区ごとの特徴があるかどうか?

そして、毎回のことですが、この後、加熱処理

をして温度/時間ごとの変化の記録を取って

行きたいと思います。

今後は、結晶の種類ごとの熱変化も見ていけると

思います。

…なぜ、そんなことをするのか?

というと、私たちジュエラーにとって、

自分たちが持つ宝石が何か見分けられないと

信用に関わるからです。

だから、ジュエラーとしてのトレーニングです。

ジュエラーが、

「見た目が美しかったら宝石です」

なんて言ったら… 大変です。

重要な事なのです。


視点が面白いと思う…「指輪88」淡交社

2011年05月27日 12時49分42秒 | 宝物

「指輪88」淡交社は、今月、発売された本ですが、

何が面白いか?というと、4000年前からのリング

の変遷が、何のためのリングだったのか?と

いう視点がインデックスになっているこという

事です。

例えば…

紀元前2000年…紀元前1400年代
王の再生を祈る指輪
子供の成長を願う指輪

1500年…1600年代
ふたりの心を一つにする指輪

1700年…1930年代
幸せのおすそ分けをする指輪

1945年…現代
スパイが使ったカメラの指輪
神話に触発されたキュビズムの指輪

…と題名を見るだけでもそのユニークさが

お分かり頂けると思います。

そして、これだけ小さな指輪が人の「心」の

シンボルだったことに驚かれると思います。

精神的なモノなのです。

是非一度、手に取って見て下さい。


赤い宝石が大切にされるのは…

2011年05月27日 06時02分35秒 | 宝物

写真は、トルクメンの伝統的なジュエリーを身に着ける

女の子と若い女性。

トルクメンといえば、紀元前5世紀ごろから、豪華な

ジュエリー、装飾品で有名な「スキタイ、マッサゲタイ系」

の遊牧民が住んでいた中央アジアの国です。

シルクロードの要所として栄えたのですが、10世紀以降

の海運の発達によって衰退していった地域です。

さて、そのトルクメン、お祝いの宴では、必ず銀と赤い宝石

(ルビーは手に入らないのでカーネリアンが中心)

でつくられたジュエリーを身につけます。

女性を怪我などから守るものとして伝えられているそうです

が、赤い装身具、赤い口紅…

やはり女性が赤いモノを身に着けるのは良いですね。

 

写真、情報は「シルクロードの赤い宝石」(トルクメンの装身具)

から引用させていただきました。


ルビーの景色

2011年05月26日 06時41分05秒 | 宝物

天然無処理のルビーには、「景色」あります。

2つと同じものが無い、そのインクルージョンは、

茶道のお茶碗の景色の様に、「育つ」ことは

ありませんが、ルーペでのぞくと、そこには、

絵画のように美しい景色が広がります。

専門的な技術が無くても、10倍のルーペで見慣れると

そのルビーの個性を感じられるようになります。

そのまま、拡大して印刷し、飾っておきたい景色。

それが、身に着けているルビーに内包されていると

いうのも嬉しい事です。

これらのインクルージョンは、それぞれのルビーの

カット研磨される前の姿を想像させてくれます。

ルーペさえあれば、いつでも楽しめる小さな美術館です。

 


ルビーの兄弟 ブルーサファイアの中に浮かぶ結晶

2011年05月25日 21時18分33秒 | 宝物

ロイヤルブルーのミャンマー産のサファイアは、

現存するサファイア鉱山では最も高級品といわれて

います。

ルビーと同じ鉱物で兄弟分なので、内包されている

インクルージョンも良く似たものが多く、

産地や、処理の有無などの見分け方も同じです。

キレイな写真だったのでご紹介しました。