ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

ベトナムのダナン沖

2009年01月30日 18時05分08秒 | 今日の出来事
きれいな海です。

機内の航行ルート画面だともうすぐベトナムの

ダナン上空を通貨するところです。

ダナンといえばベトナム戦争で西側と東側が激しく

戦った場所でベトナムのちょうど真ん中あたりです。

ダナンは12年ほど前に、別の仕事で滞在したことが

あり懐かしい気がします。

今晩にはヤンゴン、到着したら早速ミーティングの

予定で、機内でバタバタしていたのですが、そとを

みて「ハッと」しました。

きれいな景色です。そとを眺めてしばし休憩。。。


モリスのルビーではないけど。。。

2009年01月29日 05時44分35秒 | ルビー
コレクターの方に紫色がつよい、しかし魅力のあるルビー

をお見せいただきました。

ミャンマーの業者さんからお買い求めになられたとのこと

です。

私は、蛍光しないのは紫色がつよいからかな?と

ナヤン鉱山からやってきた紫色の強いルビー

(鑑別機関はサファイアと呼ぶもの)だと思いました。

*注)ナヤン産にも蛍光性が弱いルビーはあります。

。。。が鑑別機関さんの分析によると「東アフリカ産」

だとのことです。

それでは、新しいウィンザー鉱山産のモノ?

グべリン研究所のダニエル博士とお会いしたときに、

「ウィンザー鉱山産は、ブルーサファイアとルビーが同居

しているものもある」とお聞きしたのですが、それなの

でしょうか?

どちらにしろ、「ミャンマー産」としてお求めになられた

とお聞きしておりましたので、複雑です。

何が残念なのかというと、もし私がコレクターさんだったと

したら、「ミャンマー産だと思ったのに。。。鑑別機関は

東アフリカ産だと推定され、どちらか分からなくなった」

と残念に思われることでしょう。

鑑別機関さんは第三者の研究機関ですから「ご意見」として

お聞きになられ、お求めになられた業者さんにご相談する

しかないと思いますが、何かスッキリとしません。

モリスルビーは、私たちモリスが責任をもつルビーですので

第三者にはコメントしていただく必要はありませんが、

先日のブログでも書いたように、アンティークジュエリーに

なって残っているルビー、還流商品として存在するルビーは、

「限りある宝物」であり、将来的に私たちも興味があります。

モリスも将来、国内で見かけるルビーをお預かりできるように

がんばって研究していきたいと思います。

写真は、モリスミャンマーの社員がモゴック鉱山で調査して

いるときの模様です。

長楽館の高山さん

2009年01月27日 22時39分27秒 | 友人、知人
今日は、日頃より度々利用させていただく京都

丸山公園の隣に長楽館というフレンチレストラン。

100年前にアメリカの建築家によって建てられた

この長楽館は、フレンチレストランだけでなく

全室スイートルームのホテルも。

ワインがとても美味しいお店です。

ソムリエの佐橋さんがいるからです。

そして、若いチーフシェフ高山さんのフレンチも

絶品です。

京都にお越しの際は、是非行って見て下さい。

おすすめです。

古いジュエリーの可能性

2009年01月27日 09時06分52秒 | 宝物
先日、アンティークにお詳しい友人がイギリスに行く

ついでに「ルビーがあるか見て来てあげようか?」

とありがたいことに、お声掛けいただきました。

アンティークについているルビーであれば「無処理で

美しい」可能性は大きいかもしれません。

残念ながら、モリスは古いルビーを見分ける技術を

今研究しているところなので、無処理で美しいルビーとして

未だ預からせていただける立場にはありませんが、

近い将来には、ミャンマーのルビーもなくなると思うので、

勉強しておきたいところです。

宝の石として残っているミャンマー産の無処理で美しいルビー

は、ジュエラーの先輩方、ヨーロッパのジュエラーにお伺い

しても、宝の石として残っているダイヤモンドの何十分の一

だろう。。とのことです。

歴史の古い宝石の割には出回っている数が少ないので、人工

合成石や処理石の数が多いのだと思います。

少なくて、ややこしいのが多いのがルビーということになり

ますが、何故そうなったか?を考えると本筋の宝石だからです。

これからは、今も残っている古いジュエリーに可能性がある

と思います。

というわけでモリスは今日もルビーの研究を続けています。







2羽なかよく

2009年01月26日 19時20分21秒 | 今日の出来事
何の鳥かは分かりませんでしたが、騒々しく

鳴いています。

そしたら、もう一羽の同じような鳥が隣にとまり

しばらく並んで鳴いていました。

おそらくツガイだと思いますが、仲良くしている

様を見ていると嬉しくなってきます。

カップルとはそういうものですね。

写真はあまり関係ないのですが、三条大橋の上を

飛ぶトビです。

フーケーの花のリング

2009年01月26日 11時41分50秒 | 宝物
橋本コレクションを手に取って拝見する

「指輪を手に取る会」から、フーケーの花のリング

が素晴らしかったのでご紹介します。

まずは、宝官さんのコメントから。。。

(コメントここから)
ダイヤモンド/天然パール/エナメル/金 1900年ごろ

アールヌーボー作家のジョルジュ フーケ(1862年~

1957年)による花の指輪。4弁の花に囲まれて中央に

パールがセットされ、金の枠でできた花弁は無色の

エナメルに銀とブルーの細かい箔を混ぜたプリカジュール

(plique a jour)エナメルが施されている。花びらの間に

見える後ろの花の先端はダイヤモンドを使って表現される。
(コメントここまで)

これを拝見した最初の感覚は、芸術だぁ。と思いました。

陶器の作家さんのように経験が深くないとエナメルに箔を

振りかけて、どのような色が出るか?は分からないわけで、

何度も何度も箔を振りかけては自分の感性に合うエナメル

を作り続けたのだろうと感じました。

ジョルジュ フーケーといえばフランスで1854年に活躍した

ジュエラーとしてのフーケー家二代目であり、父親から受け

継いだ芸術的なジュエリーを世に多く送り出したそうです。

パールが天然で歪んでいるのですが、それがまた、この

フーケーのジュエリーに高いレベルでバランスしているように

思いました。




古代エジプトのファイアンスのスカラベリング

2009年01月25日 08時22分45秒 | 宝物
「ジュエリーの技法をHistic ringsから読む」と題して

全国宝石学協会顧問の宮田先生が橋本コレクションから

15点選ばれました。

その中で一番古かったのが、この古代エジプトの

ファイアンス(セラミック製)のスカラベリングです。

世話人でいらっしゃる宝官さんのコメントです→
(コメント引用ここから)

「紀元前1307年~1070年(第19王朝~第20王朝)、サイズ

は30番、スカラベの形をしたベゼルをフープの両端にある

ロータス(睡蓮)の花がはさんだ形になっている。

エジプトのファイアンスは古くは紀元前3000年以前から

作られていて、トンボ玉、スカラベ、指輪、ネックレス等

が作られた。ファイアンス製の指輪は1色であるのが普通だが

この指輪のようにスカラベは茶色、ロータスは緑色というのは

珍しいもの。 来歴 Blanchard Collection 」
(コメント引用ここまで)

このリングをまず手にとって拝見した瞬間に感じたのは、

「軽い」ということ、そして「ファイアンス?とは何?」

でした。

勉強不足だったので、この会のもう一人の世話人である

末永さんに「セラミック」であることをお教えいただき納得。

ご参加の方のコメントに

「サイズ30番というのは大きすぎるので、

ミイラの包帯の上から装着されていて、だから

現存しているのではないか?」 

というのがありましたが、同感です。

また、宝官さんが「実際に手に取ることは、その時代に

同じリングを持った人と同じ体験をするということ、その

感覚が大切だと思う」とお伺いしたのですが、このリング

に関しては、3000年ぐらい前に同じリングを手にした人が

存在するわけです。

これだけ長い間、実用価値のある道具としてではないもので、

人の気持ちというか、その人の感性を伝えていることに

驚きます。宝石ジュエリーの存在する価値をおぼろげながら

に感じずにはおられません。

ちなみに。。。

スカラベは日本では「ふんころがし」といいますね。ブンブンの

仲間で、牛などの糞の中に卵を産みつけ、糞の中で育ち、成虫

になって糞から出てくることから古代エジプトでは、「再生、復活」

のシンボルだったそうです。

女性に認めてもらおうと。。。

2009年01月24日 21時01分50秒 | 宝物
今日は、東京の国際文化会館にて、あの「橋本コレクション」

を手にとって研究する会がありました。

世話人の宝官さん、末永さん、そして会を取りまとめていただく

諏訪会長のご尽力により開催されています。

写真は、ルネッサンス時代のゴールドリングです。

16世紀後半と推定されるこのリングは、ショルダー部分と

ベゼル部分にエナメルで美しい装飾がほどこされています。

エナメルをはじめこの頃のリングの装飾は、職人の先生に

よると丁寧な作りがされているとのことです。

私は、以前書物(Ring ダイアナスカルスブリック女史著)

で、ルネッサンス期のリングの装飾が

すぐれているのは、男性が女性に結婚を申し込む時に

財産的に大きなダメージを受けるぐらいの高価なものを

送ることで、男性がどれだけ、その女性に本気なのかを

示した、と読んだことがあります。

そうだとすれば、男性が女性を驚かそうと、喜ばそうと

ドンドンとジュエリーが進化していったことになります。

女性に認めてもらおうとする男性のパワーは凄いのかも

知れません。

ただ、カットの工法から見て、ダイヤモンドはオリジナル

でないかも。。諏訪会長談





私の結婚指輪

2009年01月24日 08時59分21秒 | 宝物
13年前、まだ私がジュエラーになる前のことです。

エンゲージリングとマレッジリングの違いも分からず、

自分で買ってきたリングを2人で着けていましたが、

ジュエラーになって「モリスブライダル」をつくった

ら、どうしても自分たちも着けたくなったのです。

通常は、マレッジリングは一生に一回、2人で2本なの

ですが、また、勝手に自分で選んで持って帰りました。

「。。。。」とても喜んでくれました。

これから、私の結婚指輪は これになりました。


赤を見分ける女性のすごさ

2009年01月23日 15時23分12秒 | ルビー
女性はとても高いレベルで種類の違う赤色を

見分けておられると思います。

これは、3つの違う赤色です。

少し、青みを帯びた赤、黄が強い赤、

そして普通の赤。。。

どの赤も魅力がありますが、お好きな赤色は?

と聞かれて、男性なら赤色の赤が好きだと思います。

自動車のフェラーリの赤ですね。

しかし、女性の場合は、色々な赤色に分かれます。

「これは私の赤色、これは私に似合わない赤色。。」

すごいですね。

やはり鏡に向かって毎日、どの赤色がお似合いに

なるか(口紅)を真剣に見ている女性はレベルが高い。

私も毎日、赤色を見ていますが、微妙な差を見分ける

感覚に驚くばかりです。

気持は通じるもの

2009年01月22日 21時19分55秒 | 友人、知人
国際宝飾展という宝石ジュエリーの見本市があり、

東京のビッグサイトに来ております。

多くの方々が、宝石ジュエリーをご覧にお越しに

なられていました。

私の少しの間、拝見させていただいており、ある

ことに気がつき、残念に思いました。

あれ?今流行っていて、説明差し上げなくても売れる

ものをさがしているのかな?っと。

一般のお客様らしき方も、同じものを買うなら

「少しでも安い、得した気分になれるもの」を探して

おられるようでした。

私たちモリスは、お客さまが「買ってよかった」

と思っていただけるかどうか?を大切にジュエリーを

つくるジュエラーですから、少し違和感がありました。

更に、お会いした宝石商の方から、

「モリスのルビーは、良いのは分かるけど、説明しない

と良さが伝わらないからね~。売るのが難しいもの。。。」

とご評価いただきました。

そうです。宝石ジュエリーはみただけでは分かり

にくいものです。プロであってもそうですので、

お客様が一目見ただけでは、もっと分かりにくいもの

なのです。

だから、私たちジュエラーがいるのではないでしょうか?

モリスと同じように「一流のジュエラー」を目指す

仲間と話していて、一つの結論に達しました。

「見た目、控え目でも、ふたを開けたらびっくりするぐらい

こだわっているのが一流ブランドかな」ということです。

お客様がお買いいただいた後が大切だとしたら、

宣伝や販売時に控え目、お買いになられた後で

素晴らしいのが分かっていった方が満足度が高い

わけです。

要するに「想像した以上に良かった」方が嬉しい

ものです。

でも、今のブランドみたいに、あまりにも膨大な

宣伝広告をかけると、有名になってもお客様が

お買いになられたのは、広告費。。。ということに

なってしまいます。

というわけで、「ジュエラーが一生懸命お話する

ブランド」こそ、お客様とジュエラーの絆も強く

なるのではないでしょうか?

お客様も、一所懸命にお話しさせていただいた

ジュエラーもその方が記憶に残りますね。

明日も一生懸命にルビーの素晴らしさをお話し

していきます。

気持は通じるものだと信じて。


アンティークジュエリーに使われるモゴック産ルビー

2009年01月21日 10時48分25秒 | 宝物
これは、19世紀のイギリスで作られたといわれる

アンティークジュエリーです。

とても丁寧に作られたピンブローチです。

ルビーは、その内包物や色などからミャンマーの

モゴック鉱山のものだと思われます。

もちろん無処理ですが、この美しさで、よくこれ

だけ色やサイズをあわせたものだと感心します。

1888年に旧ビルマにイギリスがルビー鉱山会社を

設立しモゴック鉱山のルビーの採掘を始めました

ので、時代的にイギリスへ良質なルビーが流れて

いった頃です。

この頃よりもう100年ぐらい前の時代になると、

ミャンマー産のルビーは、もっと品質が低く、

複数ルビーを使っているものでは、表情がまちまち

になっています。

これから、ミャンマー産のルビーは減っていくで

しょうから、大切にしておきたいと思います。

これは、京都三条本店に置いてあるジュエリーです。

モゴック産のルビーだからコレクションにしました。

山口遼先生からわけていただいたものです。



モリスジュエラー

2009年01月20日 13時09分57秒 | 今日の出来事
ビラヒムさんは西アフリカの「セネガル」から

やってきました。

本国でアパレルのセールスマンでした。

母国語はフランス語をはじめ英語、日本語、そして

アフリカの言葉を話します。

今は、三条店に勤務しながらジュエラーの修行中

です。お客様のジュエリーをお預かりしては、

クリーニングする毎日です。

加熱処理されているか、無処理で美しいのかなど、

徐々にルビーも見分けられるようになってきました。

話していて気づいたのですが、

「心が通じる」というのでしょうか?

とてもストレートに気持ちが通じる表現が得意です。

それは、ジュエラーとして大切な素質だと思います。

モリスには、三条本店のミヨテ店長/みきさん、

ルビーが得意の千代松、デザインが得意のきたの

つくりが得意の福原げん、上海の徐静などのジュエラー

がおります。

モリスミャンマーも。。。

最高の仲間が集まりました。

これから、方々でお目にかかります。

宜しくお願いします。

www.morisruby.comもご覧ください。