ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

宝石ルビーの変わらない価値

2012年08月14日 06時54分34秒 | 宝物

日本でいうと日経のホームページの様な

サイトでルビーのニュースが紹介されて

いました。

引用ここから)
写真は、鳥の血(ピジョンブラッド)
の色をしたルビーの原石です。
ルビー、サファイア、エメラルド、
ダイヤモンドを総称して、四大宝石と
呼ばれます。ダイヤモンドは、知名度が
高く良くしられているので、この2年間は
ダイヤモンドの値段は上がり、投資家は
注目していましたが、値上がり率から
見た場合、ルビーはるかに高かったこと
が分かりました。
引用ここまで)

鳩血紅宝石原石。
红宝石与蓝宝石、祖母绿以及钻石
被称为世界四大宝石。由于钻石
知名度和普及率最高,以及近两年的
价格暴涨,使很多国内消费者和投资者
把目光都投向了钻石。然而近日记者走
访珠宝市场却发现,红宝石的价格涨幅
已经远远超过了钻石。

http://finance.china.com.cn/money/shanpin/photo/20120324/535.shtm

中国でも、日本の30年前と同じ様に、

まだ加熱処理されたものが大半で、

その事が、告知されていません。

「ルビーは一般的に加熱をして美しさを
   改良している」

モノであり、それが普通だと表現されて

いますが…

30年ぐらいしてマーケットの需要と供給

のバランスが変化した時に、宝石として

もう一度、売る事が難しくなるという

コメントは、ありません。

ですから、どちらのルビーでも、キレイ

だから良いのだ...とお求めになられています。

100分の1になるとは思っておられません。

宝石と呼ばれるので、当然、資産性は

あるだろうという思い込み。

処理していても100%の価値が、

せいぜい80%ぐらいの価値に

下がる程度だろうと…。

ドンドンとインフレが進む中国では、

日本のバブル期と同じです。

誰かが、「大丈夫」と言ってくれれば

どんどんとモノの値段が上がっていくから、

とりあえず買っておく。

モノの値段が下がるなんてことは、

全くの想定外です。

いずれ、ルビーと呼ばれる石を皆が普通に

持つ時代がきて、飽和したら日本のように

値段がつかなくなるとは、まだ分かっていません。

本来のルビーの価値は、そうなった時に、

その希少性が際立ち、値段が相対的に

上がって行くものです。

だから、順調にインフレが進む時には、

本当の価値は感じづらいのかも知れません。

宝石の資産性とは、100年後、200年後

にも変わらぬ希少性を持つ「お宝」です。

新興国で、お客様とお話して、そして、

鉱山での出現率調査をして、改めて

宝石ルビーの絶対的な価値を感じますが、

その価値は、貨幣価値とは違い、

変化しないものだというところではないでしょうか。


違うものとして認識するのが正解...ルビーの処理の有無

2012年08月13日 16時53分19秒 | ルビー

「一般的にルビーは加熱による美しさの

 改良が行われています]

加熱処理されたルビーなので良くないので

しょうか?

加熱処理をしたルビーが悪いのでも、

ジュエラーが悪いわけでもありません。

時間と共に希少性が変化することが

ネックになるだけです。

時間がたっても変わりません。

加熱処理という技術によって、

普通なら宝石にならない

美しさに欠ける原石が、日の目を

見るチャンスが生まれます。

手軽に、楽しめるようになったのは、

素晴らしいことです。


ただ、人の手で数量を増やせるという

ことで、宝石の定義の一つ希少性が

低下していく。

需要と供給のバランスでいずれ、

供給過多になりますので、換金は

難しくなるでしょう。


無処理で美しいルビーと比較すると

遥かにお安くルビーの美しさを

楽しめる...その代りに、宝石として

の資産性は期待しない方が良いと

いうことです。

どちがが良いとい訳ではなく、

そのルビーに何を期待するかによって

違いますので、同じルビーという名前

ですが、違ったモノとして認識すると

いいと思います。


これから、ルビーをお探しになる方で、

ミャンマー産の無処理で美しいルビー

が良いと思われる方は、

モリスにご相談下さい。

加熱処理されたインクルージョン(上)

無処理のルビーのインクルージョン(下)

です。

ご参考まで。


400年前のプロポーズの証...ルビーとダイヤのギメルリング

2012年08月12日 16時36分41秒 | 宝物

ルビーとダイヤのこの結婚指輪は、

いまから約400年年前に贈られたものです。

2本のリングが知恵の輪の様に

組み合わさって、手に着けるときに

1本になるギメルリングといわれる形

といわれる指輪ですが、ハートをしっかり

と掴んでいる手や

「羽根がついた燃えるハート」

「勿忘草の下で結ばれる手」

などのとてもリアリティー溢れるモチーフに、

このリングを贈ってプロポーズした男性の強い

気持ちを感じます。


写真は、指輪88(淡交社)より引用した

もので、「愛の指輪」として紹介されて

います。

私は、このリングを直接手にとって拝見し、

その原稿を担当させていただきましたが、

この本「指輪88」は、執筆した担当が

そのリングを手に取って感じたことを

表現しているという点で、素晴らしいと

思います。

指輪は指に着けるものですから、実際に

着けて、どう感じるか?が大切なのです。

私は、このリングを手に着けたときに、

その時にプロポーズした男性のフィアンセ

になっただろう女性にに対する強い気持ちを

感じました。


さぞ、幸せな夫婦だったことでしょう。

淡交社の指輪88、是非、書店で探してみて下さい。


RubinなのかKarfunkelなのか...ドイツでルビーを何と呼ぶか?

2012年08月11日 21時32分34秒 | ルビー

ドイツでは、ルビーの事をRubinとかKarfunkel

と呼びます。

Rubinは、イタリアのRubinoから変化した言葉

だと想像できるのですが、Karfunkelは、何が

起源になっているのでしょうか?

ドイツでは、中世以降、ルビーの事をKarfunkelと

呼び始めたようです。

キリスト教の聖書に登場する赤い石

「カルブンクルス」もしくは「カーバンクル」

に関係しているのでしょうか?

「カルブンクルス」は聖書でルビー、ガーネット

などの赤い石を意味したそうです。

カーバンクルとKarfunkel(カルフンケル)…

どの様に、ドイツに伝わって行ったのか?

とても興味があります。


ルビをふる。。。ルビーと関係あるのか?

2012年08月10日 22時43分18秒 | ルビー

ウィキペディアで「ルビを振る」と検索

すると、

(ウィキペディアより引用)
ルビ(英: ruby)とは文章内の任意の文字に
対しふりがな/説明/異なる読み方といった
役割の文字をより小さな文字で、通常縦書き
の際は文字の右側/横書きの際は文字の上側
に記されるものである。

明治時代からの日本の活版印刷用語であり、
「ルビ活字」を使用し振り仮名(日本語の場合)
やピン音(中国語の場合)などを表示したもの。
日本で通常使用された5号活字にルビを振る際7号
活字(5.25ポイント相当)を用いたが、一方、
イギリスから輸入された5.5ポイント活字の
呼び名が英: ruby(ルビー)であったことから、
この活字を「ルビ活字」とよび、それによって
つけられた(振られた)文字を「ルビ」とよぶ
ようになった。明治期つまり19世紀後半の
イギリスでは活字の大きさを宝石の名前を
つけてよんでいた
(引用ここまで)

私は赤い文字で書くから「ルビーを振る」と

思っていたのですが、たまたま5.5ポイントの

大きさの文字がルビーだったわけですね。

それにしても、文字のサイズを宝石の名前で

呼ぶとは、イギリスもオシャレですね。

 


ルビーの中にトパーズなのかジルコンなのか?

2012年08月09日 14時09分29秒 | ルビー
顕微鏡で拡大してルビーの内包物

を観察する作業は、そのルビーの

産地や処理の有無を判断する際に

とても重要なことですが、それ以上に

内包物(インクルージョン)を拡大

して見ると、色々な発見や気づきが

あって楽しいものです。



それそのものが、小さな美術館の

様です。