ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

ルビーとサファイアは兄弟

2010年12月31日 06時57分36秒 | 宝物

四大宝石というのがあります。

ルビー

サファイア

エメラルド

ダイヤモンド

現在は、ダイヤモンドが一番有名ですが。。

この四大宝石のうちルビーとサファイアは

兄弟です。

同じ鉱物(コランダム)です。

クロムが混入するとルビーになり、

鉄とチタンが混入するとブルーサファイアに

なります。

その他、イエローサファイアもパープル、

グリーン、オレンジ。。。様々な色の

サファイアがありますが、赤いモノだけを

ルビーといいます。

写真は、モリスのジュエリーですが、

モゴック産のブルーサファイアを使っています。

ブルーサファイアもミャンマー産の評価は

とても高くなっています。

 


良いお年を

2010年12月30日 22時03分58秒 | 宝物

10年前にスタートした時の第一目標、

「鉱山まで行って銀座にお店を出す」。

今年、モリスは、銀座サロンをオープンさせて

頂き、鉱区からサロンまで一貫して

自分たちで探したルビーをお届けできる

ジュエラーになることが出来ました。

それがスタートラインだと思っていたので

今年は、スタートラインに立たせて頂きました。

皆さまのご支援の賜物です。

本当にありがとうございます。

年明けは、4日から営業させていただきます。

来年もよろしくお願い申し上げます。

 


そのままで美しい原石 

2010年12月29日 21時48分12秒 | 宝物

ピンクサファイアとルビーは、同じ鉱物で

赤色をルビーと呼び、文字通りピンク色

のモノをピンクサファイアと呼びます。

これは、その原石で、ミャンマーの

ナヤン鉱山、ワブー鉱区から登場してくれ

ました。

カットも研磨もしなくてもそのまま美しい

結晶です。

そとから見ても、「アパタイト」と思われる

結晶がはっきりと見えます。

このアパタイトは、このピンクサファイアが

育った母岩が結晶化したものです。

カットできずに原石のまま、ずっと持っている

のです。

 


心が豊かになる

2010年12月29日 11時44分40秒 | 宝物

最近は、目の前にあるものだけを

信じる風潮がありますが、

「目に見えない」=目で感知できない

けど確かに存在しているものを感じると

毎日が豊かになるような気がします。

人は、たいていのモノを使って消費して

行きます。例えば、綺麗な洋服で

あったり、自動車であったり、電化製品

であったり…

最近だと5年ぐらいで買い替えてしまいます。

だから、お金を出して、買っては消費

しているのです。

ドンドン消費していき、年をとって気がつくと

受け継がれてきたもの、受け継いで行くもの

に囲まれていない…というのは、少しさみしい

かも知れません。

古くから伝わるジュエリーを見ていると、

それを着けて毎日を生きた人が確かに存在した

ことが感じられます。

それに、実際の思い出が詰まっているモノに

囲まれていたら、気持ちが豊かになると思います。

目に見えなくても、その宝石ルビーが

誰かと過ごした時間を覚えているとしたら…

次に誰に受け継いでもらいたいか?

そう次の世代の事を考え始めるだけでも

すでに、豊かな気持ちになっています。


ルビーのデータの蓄積と人の勘

2010年12月27日 07時36分08秒 | 宝物

写真は、元ミャンマー鉱山省ルビーの研究のトップ

FGAという英国宝石学研究所にミャンマー産ルビー

の情報開示をした博士、ウーニャンティン先生

のお弟子さんが書いたルビーのインクルージョン

の記録です。

顕微鏡があっても顕微鏡の画像を記録する

カメラが無いので、手書きでインクルージョンの

入り方を記録していきます。

カメラがあったら、もっといい記録が残るのに、

と思ったことはありましたが、実は、この方法

の方が研究生は顕微鏡を見ている時間は、

比べ物にならないくらい長くなります。

宝石を見分ける眼は、こちらのアナログの

方が鍛えられる…かも知れません。

その証拠に、ミャンマーの研究員は、

「イイ眼」を持っています。

発達した機器に頼りすぎると、最も大切な

「人の勘」という部分が退化していくの

かも知れません。

両方必要ですね。


結婚指輪にルビーは正統

2010年12月26日 08時04分26秒 | 宝物


結婚指輪といえば、「ルビー」なんて

いうと、少し意外な感じがします。

それは、この40年間ダイヤモンドが結婚

の宝石として宣伝されてきたからです。

歴史的には、どの宝石とは決まって

いなかったようです。

欧州中世、ルネッサンス期の結婚指輪には

ルビーが多く使われており、伝統的には

むしろルビーでした。

ただ、ロイヤルファミリーなどの一部の

特権階級に限られていたために、一般的

な結婚指輪に使われることはありませんでした。

それは、無処理で美しい結晶はとても少なく、

広くビジネスに使おうとすると「数不足」

の問題が出るために、一般的な宝石とは

なりませんでした。

今の時代は、そういった宝石を私たちが

購入して贈ることができる時代です。

ただ、今でも鉱区での産出は、安定せず、

それが悩みの種です。

(しかし宝石とは、美しく希少で時間がたっても
 変わらないものだと考えると、当然ですが。)

 


国の名前にまで影響を及ぼしたルビー色

2010年12月25日 09時04分39秒 | 宝物

ラテン語で、赤は「ルビウス」と呼ばれ、

最高の色とされていましたが、面白い

記事を発見しました。

引用ここから⇒

ブラジルウッド(学名:Caesalpinia L.)
中世ヨーロッパでもっとも追い求められた色は
赤でした。高い需要にこたえるため、12世紀以降
「ブラジルウッド」と呼ばれる赤い木がジャワ島
セイロン島、スマトラ島、インドから輸入され
始めました。おがくず状にされた木材は隊商や
船隊により、まずはバクダット、そこから地中海
沿岸に運ばれ、そこからヴェニスの船に積み込まれ
ました。遠方からはるばる運ばれてきたブラジル
ウッドは、高級な布の染色のみに使われる高価な
染料でした。その上おがくずを粉にするという
骨の折れる作業が必要でした。この植物で染色を
行う場合に必要な媒染の技術が会得されたのは
中世末期になってからです。(中略)
この恵みは、人々の欲望をそそり、ポルトガル人
フランス人の間に争いを引き起こしました。
それは16世紀中ごろになって、サトウキビが
ブラジルウッドよりももっと貴重な輸出品になる
まで続いたのです。そして大航海時代の世界経済
で染料が占めていた、この上なく重要な地位の証
として、ブラジルという国名が残ったのです。

⇒引用ここまで。

ルビー色は、原産地として国名にまで影響を

及ぼしたとは、驚きです。

参考文献:
(色 colors 世界の染料.顔料 民族と色の
 文化史 アンヌ. ヴァリション著)

 


夜は自炊…大変な生活に耐えてルビーを探してくれる同志

2010年12月24日 08時11分48秒 | 宝物

ナヤン鉱山にあるモリスの鉱山担当者

でよくこのブログにも登場する

イエッチョー君。

鉱山では、自炊しながら。。。

夜になると真っ暗やみの中で私たち

のルビーを守ってくれています。

とても、とても大変な仕事です。

モリスルビーは、同志が宝探しを

してくれるから届くのです。


ルビーは、太古より人々の安心の宝石だった

2010年12月23日 07時28分27秒 | 宝物

ルビーは、ミャンマーではお釈迦様が、

ブッダガヤで王子だったころに額に

吊り下げていた宝石であり、また

インドの神話に登場する青い顔をした

英雄クリシュナの宝石、もちろん

ミャンマー(旧ビルマ)ではビルマ王

の宝石として王様を守ったとされています。

色々な説がありますが、私は、ルビーの

赤色によって、太古より無数の人々が

安心感を感じてきたのは間違いないと

感じています。

古代エジプトでは、ルビーは、血行を

良くし血を清めると言われていたそうで

すが、実際に可視光線で一番、幅が狭く

長い波長の赤色、もしくはもう少し

狭くなった赤外線は、皮膚を通り越して

身体の中に入って結構良くすることは

一般的にも知られています。

日本の神社仏閣やお守りも赤色が多く、

ルビーが無い日本でも人々に安心感を

与えてきた色は赤色だったのです。

自分の安心の為に着ける

宝石が昔からルビーだったのでしょう。

 


人工合成ルビーと天然ルビーの見分け方 (ベルヌイ法)

2010年12月22日 13時43分18秒 | ルビー

人工合成ルビーとは、文字通り、

人工的に合成したルビーです。

化学組成も成分も天然ルビーとほぼ

同じです。

という事は、本物の宝石と何が

違うのか?

ということですが、ご心配なく。

宝石とは、「美しく」「希少で」

「経年変化がない」ものを言います。

美しさと経年変化がないところは、

人工合成石でもできるのですが、

「希少かどうか?」というところ

は、真似ができません。

さて、虫眼鏡で見て、この写真のような

成長線が見えたら人工合成ルビー。

フランスのベルヌイ博士が100年以上前に

発明した世界初の合成石(偽物と呼ばれる)

ですが、今でも現役で合成石の代表選手です。

一方…

天然ルビーでは、成長線はこのように

見えます。

はちみつとお水を混ぜたように見える事

から「糖蜜状組織」と呼ばれます。

どうでしょうか?

自然の宝石は、内包物にも個性を感じます。

何でも人工的に作れてしまう今だから、

天然で美しいものの価値が見直されます。

どうぞ、参考にして下さい。


日本でいうと日比谷の帝国ホテル近辺の風景

2010年12月19日 15時03分05秒 | 今日の出来事

写真は、ヤンゴンのセドナホテルの近所の風景。

お坊さんが裸足でスタスタと、どこの田舎町かな

実は、これはヤンゴンのど真ん中、市街地です。

ヤンゴンといえば、つい2年前まで首都だった

ミャンマーの最大都市です。 という事は、

日本でいうとちょうど日比谷の帝国ホテルから

町の風景を見ているようなものです。

もちろん、スーレーバゴダの近辺には、

(町の交差点のど真ん中にあるお寺)

もう少しビルがありますが、雰囲気は

よく似たものです。

長閑(のどか)な町です。いや、国です。


宝探しをして見つけるルビー

2010年12月17日 16時59分57秒 | 宝物

モリスのルビーは、ミャンマーの鉱区で宝探しして

探してくるモノです。

どこかに注文して、納入されているものでは

ありません。

どれだけ貴重なものなのかを自分たちの目で

確かめたいと思っているうちに今のスタイルに

なりました。

世代を超えて受け継いで行く時、特にこれから

は、無処理で美しいことは、宝物として

大切な条件だと思います。

 


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2010年12月16日 07時47分33秒 | 宝物

写真は、ミャンマー北部、Nam-ya鉱山で採掘された

ルビーの原石です。

原石を見ていると、ルビーが育った時の事を感じず

にはおれません。

この原石の肌は、育っていく過程でついた

「地肌」です。

私たち人間が、地球上に現れる遥か以前に

できた結晶なのは間違いないのですが、

一説によると、数億年前に起こった大陸移動が

このミャンマー産ルビーの生まれる原因のひとつ

になったとか。

地球が生きている、動いているから、

生まれた宝石ルビー。

そう思ってご覧いただくと、昔から「生命の象徴」

だった理由が感じられます。