ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

自然な かわいさ

2009年02月28日 19時13分12秒 | ルビー

今日は、ルビーのインクルージョンをお楽しみください。

これらは、ルビーの内包物、神秘的な世界です。

ハリセンボンのような結晶。

スタッビィ状結晶インクルージョン

美しい結晶インクルージョン

(こちらを見ていませんか?)

 


スタールビーの内側

2009年02月27日 18時01分10秒 | ルビー
ルビーをカボションカット(丸い球体のようなカット)

にすると六条の線がハッキリと現れるものがあり、

スタールビーと呼びます。

そのスタールビーの内側はどうなっているのでしょうか?

拡大して見ると、無数の針状の結晶が交差していうのが

見えます。この無数の針状ルチルの結晶は編んだシルク

に見える事から、シルクインクルージョンといいます。

顕微鏡で見ると幻想的です。

このシルクインクルージョンが密集して結晶の中に育つ

とスターが現れます。





ルビー専門のアフリカンジュエラー

2009年02月26日 17時51分03秒 | 友人、知人
モリスのビラヒム君のことは先日ご紹介しましたが、

彼はもっか、ルビーの勉強中。

もうルビーの品質が見分けられるようになって

きました。

とても気さくで、優しいナイスガイ。

「ファッションセンス抜群!、私が欲しいジュエリー

を良く分かっている!」とお客様から評判です。

「がははっはははは。。」と爆笑すると、まわりの

皆もつられて爆笑してしまいます。

綺麗な赤色

2009年02月26日 08時53分25秒 | 宝物
写真は、ナヤン産のルビーで私が一番好きな色です。

日本の国旗みたいですね。ナヤンというのは、

ミャンマー連邦国の最北部カチン州の都市ミチナー

から、7時間ほどヒスイの産地「パカン」に向かって

走ったところにあるルビーの産地です。

「Nam-ya」と呼ぶ方と「Nayaseik」と呼ぶ方が

いらっしゃいますが、Nam-yaはその近辺の呼び方です。

Nayaseikは、地区を限定した呼び名で、最近はもうあまり

ルビーが出ませんので、Nam-yaと呼ぶ方がいいかな

と思います。

ミャンマーでは、このナヤン鉱山や歴史的に有名な

モゴック鉱山が2大産地ですが、そしてモーメイ、

タナイ、モーニュエなどからも一部ルビーが産出されます。

(まだ産地別の特徴が分かるに至っておりませんが)

拡大検査によるナヤン産のルビーの特徴としては、

モゴック鉱山よりもインクルージョン(内包物)が

少なく、そのサイズが小さく感じます。

それぞれのルビーの個体差がありますので

インクルージョンのサイズや量だけで産地の違いを

見分けることは不可能ですが。。手掛かりのひとつに

なりますし、そして何より、絵画を観ているよで

「楽しい」ではありませんか!






一枚の写真

2009年02月25日 06時56分47秒 | 宝物
全日空ANAの機内誌「翼の王国」の19ページ目に

「草木に見習って」というコラムがあり、沖縄

の首里の路地裏に500年以上つづく金細工の工房

と職人さん(又吉健次郎さん77歳)の紹介があり、

とても感動したところがありましたので、抜粋

してご紹介します。

ジーファーとは、500年間受け継がれている伝統工芸

であり琉球舞踊で使われるかんざし。

(引用ここから)

金槌ひとつで仕上げるジーファー金細工の集大成と

いわれる。舞台用にアレンジされてしまったものが

多いなか、又吉さんが作るジーファーこそ約500年

間受け継がれてきた形。瓜実顔、うなじ、肩、胴の

のくびれ。女性の姿を象ったラインは指先でなでる

とため息がこぼれる。

又吉さんは、明治時代から大正時代のころの婚礼写真

を見せてくれた。「この写真の女性に渡しても恥ず

かしくないものを作るのが私の目標です」

(引用ここまで)

職人さんが金槌をひと振り、またひと振りする

時に想っているのが写真の女性だそうです。

女性が喜ぶと嬉しいのが男性だと、以前のブログに

書きましたが、この職人さんは、おそらく60年以上

喜んでもらおうとおもい続けてきたのでしょう。

一枚の写真を持ち続けて、金槌を振り続けた職人さん

を思うと感動します。

写真の女性が幸せそうに見えるのは

気のせいでしょうか?




ありがたいこと

2009年02月24日 09時19分30秒 | 宝物
ルビーとスピネルという題でブログを書かせて

いただき、そこで私の勘違いをコメントにて訂正

いただいたことをきっかけに、方々からメールを

いただいたり、他のブログでコメントを頂いたり

しておりますが、文面からも素晴らしい方々から

お便りいただいている事は容易に想像できます。

ありがたいことです。

その中、他に書いているブログのコメントに

「屈折率?ってなんですか?」というものがあり

ましたので、認識している範囲で説明させて頂き

たいと思います。(私は分析は専門ではありま

せんので、聞いたり、本で読んだお話です)

真空を1.0として、角度がついた光が測定する結晶の中

を通った時に折れ曲がる率を数値化したもので、

ダイヤモンドはかなり高く、2.41、水晶は1.55ぐらい、

そしてルビーは、1.76から1.78と折れ曲がる数値が

高ければ高いほど、ファセットカットされた宝石の

テーブル面から入った光が目に反射する量が多い、要

するにキラキラする(カットの形状にもよりますが)

というものです。

水の中に棒を入れると斜めから見ると「棒」が

まるで折れ曲がったかの様に見えますが、あれは

光が進む速度が空気中と水の中では違うことだと

理科の授業で習いましたが、あれも屈折率と関係

しています。空気中と水中では屈折率が違うので

まっすぐな棒でも曲がって見えてしまうという

ことです。

只今、出張中ですが、空港のカウンターで光が

屈折していました。。。







ルビーとスピネル (一部訂正)

2009年02月23日 06時28分34秒 | ルビー
昨日のブログで、「ルビーとスピネル」を投稿させて

いただきましたが、一部訂正させていただきたいと思います。

コメントにて間違いを訂正いただきました。

次の日に訂正させていただけたのも、「Nwaveさん」のお陰です。

本当にありがとうございます。

まずは、コメントいただきましたNwaveさんの文章を引用させて

いただきます。

(引用は全文です)

ルビーの屈折率について (Nwave)
2009-02-23 01:57:06
はじめまして。

こちらのブログしばしば見に来ています。
ルビーやモーゴックの貴重な産地情報等拝見させていただき
どうもありがとうございます。 鉱山の情報や産出状況
などは本当に貴重です。今後とも本物のルビーの真価が多くの
方々に伝わるようがんばってください。応援してます。

1つ(僭越で申し訳ないですが)ルビーの名誉挽回(?)の
ために指摘しておきます。

マグネシアスピネルの屈折率はルビーの(異常光線の)
屈折率nεの最小値よりも小さいので、2軸性ネガティブの
偏光性を持つルビーの屈折率よりも小さいのが実情です。

結晶中の不純物により変動しますがMogokにおける範囲は次の
はずです:

Mogokルビー:

 通常光線の屈折率nω=1.768~1.773内の固定値
 (スネルの屈折の法則に従う光線)

 異常光線の屈折率nεの最小値=1.760~1.765内の固定値
            最大値=nω
 (スネルの屈折の法則に従わない光線:入射方向によって
  最小値から最大値まで変動、つまり結晶中で光線の伝わる
  速度が変動)

Mogokスピネル:屈折率n=1.715~1.720 の範囲内の固定値

なお比重もルビーは4.00付近、スピネルは3.6~3.7程度で
ルビーの方が大きいのですが、その分、同じ重さでもルビー
の方が体積が小さくなってこの点では不利といえるのかも
知れません。

原石の美しい写真見ると、細かいことなど棚上げでもいい
のですが、おせっかいですが一応あげておきます。
長くなり失礼しました。

(引用ここまで)

「おせっかい」など、とんでもございません。

重ねてお礼申し上げます。

さて、スピネルの中には、ルビーよりも屈折率が高いものが

あると聞いたことがあったのですが、初歩的なところで、

とんだ記憶違いでした。

調べたら、セイロナイト(黒スピネル)1.77~1.80だけでした。

というわけで、ルビーの名誉を挽回いただきまして嬉しい限り

です。

というわけで、スピネルのキラキラ感は、発掘される原石が

正八面体に近い完全な形であることが多く、カット研磨する

ときにキューレットにステップをつけないことに起因している

のでしょう。

次回は、スピネルとルビーを全く同じカットにしてその違いを

みないといけないですね。

また、新たな課題をいただきました。

ありがとうございます。

ルビーとスピネル

2009年02月22日 10時12分19秒 | 宝物
ルビーと赤い色のスピネルはとても良く似ています。

エドワード王子の王冠に使われていたルビー(?)は

レッドスピネルだったなど、昔からルビーと間違われる

事が多かったようです。

実際に同じ鉱山から、同じように出てきますので、

見慣れないと間違えてしまいます。

スピネルの方が硬度が低いのですが、屈折率はルビー

よりも高く、キラキラした印象があります。

ジュエリーに着けて楽しむには、とてもいいと思います。

さらに、全体の産出量はルビーよりも少ない。

さて、同じところで産出されて、美しく、さらに全体量

が少ないのになぜ?ルビーのように高く評価されないのか。

実は、全体的な産出量はスピネルの方がルビーよりも少ない

のですが、産出される結晶のほとんどは美しく、

「美しい結晶」だけに限定して産出量を見ると

やはり、「美しいルビーの結晶」の希少性は群を抜いて

高いからです。

品質を見分けなければ、少ないのはスピネル。

品質を見分けると少ないのは、無処理で美しいルビー。

宝石は、「美しく」、「希少で」、「経年変化がない」

ことが大切な要素なのですね。

スピネルは、私たちに「希少性とは何か?」を教えて

くれる宝石です。

ちなみに、左側がルビー、右側がスピネルです。

宝石は預かりもの 諏訪会長のお話

2009年02月21日 08時31分14秒 | 今日の出来事
大阪のジャパンジュエリービジネススクールで、

ジュエラーの研究会がありました。

「諏訪貿易の会長 諏訪恭一氏」「日独宝石研究所

の古屋氏」のご講演がありました。

その中で、もっとも心に残った言葉が、

「宝石は大自然が創造したものですから、私たち

人間が所有できるものではないですね。ジュエラーは

その宝石を預かっているのです」というものです。

何度か、この言葉を諏訪会長からお聞きしているものの

お聞きするたびに、この言葉の重みを感じます。

写真は、橋本コレクションからアメリカのスタールビー

を使ったリングです。

東北のおすすめ弁当

2009年02月19日 08時54分50秒 | 今日の出来事
先日、東北へ行った際に食べたおいしかったお弁当

の話です。

この鳥丼弁当なるもの、面白い仕掛けがあります。

「食べる前にこの紐を引っ張って、8分お待ち下さい」

とあります。

早速、電車に乗ってひもを引っ張ると、

「ぶしゅ~!!!!!」と

蒸気が噴き出てきたかと思うと、暖かくなって

いきました。

5分ぐらいで待ちきれなくなって蓋をあけると

ほっかほかのお弁当でした。

お味は? 美味しかったです。

福島郡山駅の売店で1050円で販売しています。

消えた携帯電話

2009年02月18日 07時11分46秒 | 今日の出来事
一昨日の晩に、突如として携帯電話が消えました。

「神隠し」のごとく3分前まで電話していたのに。。。

捜索しましたが、出てきませんでした。

ホテルに帰ってメールを読むと、「大丈夫か?」「どうしたの」

などなど多数着信しています

今の時代、携帯電話が無くなるということは、

電話番号リストが無くなる、スケジュールが分からなくなる

だけではなく、音信不通の扱いにある(消えた人間になる)

ことに気がつきました。

現地では、連絡が着かず現地の業者さんたちも巻き込んで

ご迷惑をおかけしましたが、上海の街の中、電話番号

リスト、スケジュール表が携帯電話と一緒にが無くなる

という、ある意味、新鮮な経験をさせていただきました。

しばらくすると「あれば便利だけど、無くても良い」

ものだということに気付きました。

私が学生の頃は、携帯電話など一般に使われていなかった

時代ですので、懐かしい2日間でした。

写真は、昨日の上海です。

日本よりも携帯電話に依存した社会になっています。





ヨーロッパのお屋敷?

2009年02月17日 08時23分33秒 | 今日の出来事
只今、上海に来ておりますが、朝起きてホテルの下

を見たら、洋風のお屋敷が目に飛び込んできました。

洋館があるのは知っていたのです、じっくりと見た

のは初めてでした。

上海には、このような洋館が点在しており、今は

高級レストランになったりして残っています。

高層ビルがどっと立ち並ぶ、南京西路にほどちかい、

大都会に、この様に時代を感じさせてくれるものが、

残されていると「気持ちが和み」ますね。

昔は、どのような方がお住まいだったのでしょうか?


津田青楓作を見て

2009年02月16日 07時56分05秒 | 今日の出来事
明治時代の芸術家 津田青楓の作品です

京都出身の津田青楓は、若くして日本画、続いて洋画を学んだ

あと、フランスに留学したそうです。

この事から、フランスのアールヌーボー的な雰囲気もある

のでしょうか?

まだ、フランスが、遠い海の向こう側の世界だったその当時

(明治時代)に、日本画を学び、洋画を学び、そしてその後

にパリに行って新しいものを吸収しよう旅立ったのです。

出発前は、不安な気持ちでいっぱいだったと思います。

フロンティア精神いっぱいで、尊敬します。

不安いっぱいな気持ちがいっぱいでも、ドンドン突き進んで

いくパワーが、津田青楓の感性を磨いていったのは間違い

無いのでは、と思います。

素晴らしい絵に感動しました。

楽しい会話

2009年02月15日 05時58分40秒 | 今日の出来事
仕事をするフィールドも違う、宝石へのアプローチも

違うのですが、話がとても合う友人と食事をしました。

ルビーの話で盛り上がったかと思えば、アウインの話に

なったり、処理の話になったり。。。と。

最後には、桜田門の話になり、色々とお教えいただいたり

しました。

感覚が同じであれば、色々な話題でお互いが楽しめる

のだなと思いました。

写真は、桜田門をお堀の外から撮ったものです。