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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

使っても減らない、変わらないモノに貨幣を使う…というのがエコかも…

2011年05月11日 21時52分42秒 | 宝物


新幹線の中で見た、YAZAKIの広告

「リサイクルで、日本も資源の国になる」
「いいエコは、ゆっくり」

と書かれたコピーの横にある富士山を

かわいいカメさんが登っています。

「省エネ」から始まって、最近では「エコ」。

地球の資源を大切に使いましょう、という

メッセージがあちらこちらで見られるように

なりました。

それで、エコという視点で「ルビー」それも

無処理で美しいルビーを見ると、究極のエコ

に見えてきます。

経年変化が無く、何百年も前から同じ美しさ

を発揮して持つ人に幸せをしています。

…ということは、その世代ごとに何かに消費

されたであろう「貨幣」を食べてくれて、

(吸収してくれている)います。

1年しか持たない消費財に使われたかも

知れないお金を何千年変わらないルビーが

吸収してくれたのです。

2グラムに満たないルビーが2007年の

スイスのオークションで4億3千万円で落札

されました。

…ひょっとしたら、本当のエコとは、

何千年も変わらない地球の資源にどれくらい

貨幣を使うことができるか?

ということかも…

そうなると、ルビーこそエコのシンボルです。


100後のことを今、準備しておく…

2011年05月11日 12時41分07秒 | 宝物

経年変化しない宝石、ジュエリーをお届け

する職業ジュエラーは、世代を越えて価値

を持つモノに関係する仕事だけに、1世代

で結果は出ないと思います。

100年後、200年後…500年後の事を考えて

今の仕事をしっかりとしていかないと、

信頼のしるし「ブランド」にならないと

思います。

厳しいですね。

時代に逆行しているかも知れません。

でも、そういう価値観を持たないと、

宝石の仕事はやっていられません。

モリスがスタートして10年経って、分かったことは、

100年かかる…ということです。


モリスは毎日、ルビーと面接

2011年05月11日 06時56分54秒 | 宝物

写真は、モザンビークからやってきたルビー

のインクルージョン、針状の結晶です。

でも、一目でミャンマー産のモノではない

のが分かりました。

それで、調査を初めてモザンビーク産だと

判明したのですが、なぜルーペで見るぐらい

で分かるのか?

ミャンマー産にも、同じ針状の結晶が入り

ますので、針状のモノが入っているという

点では同じですが、見たことがない景色

だったのです。

学者さんだったら、データを蓄積して理論的

に説明してくれると思いますが、私たち

ジュエラーは、毎日、毎日ルビーを見て

いるので、何かを感じているのでしょう。

例えて言うならば、

身体検査と面接の様なものです。

身体検査は方法論ですから、決まった方法で

結果を出していき、面接は、面接する人

の感性にかかっています。


理論的な部分は勿論のこと、

そういう感覚的な部分も大切です。