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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

飛行機から 鳴門のうずしおが見えました。。その後に

2009年05月31日 18時52分51秒 | 海外旅行記
朝、、関西空港を出発して一路、タイランドのバンコクへ。



途中、飛行機から鳴門のうずしおが見えました。



自動車で運転していると良く見えなかったのですが、



こうやって飛行機から見るとはっきり見えました。



そして、約15分後に驚くことが起こりました。。



なんとなく外をみたら!!!!



先日、登った「剣山」が真下にあるではないですか!



リフトを使って登るのですがハッキリと見えました。



コーヘンさんと写真をとった、聖なる岩も良く見えて



いました。



あまりの急なことで、あっけにとられてデジカメ



を用意しておらず、あわてて鞄からカメラを出したら、



ビデオでした!。。が。 そまま撮影しました。



今度、ちゃんとファイルを変換して載せたいと思います。



剣山に「もう一回来なさい。。」と言われたのでしょうか?



写真は鳴門のうずしおです。

ミャンマーへ 宝石学会の準備

2009年05月31日 07時38分33秒 | 海外旅行記
今日は、これからミャンマーへ移動です。

普段は、関西空港を深夜に出発して、バンコク

に朝5時ぐらい、ヤンゴンに朝の8時前に到着

する便で行くのですが、今日は11時に関西空港

出発の便です。

この数日間は、6月6日に東大の会場で開催され

る宝石学会に発表する準備に追われています。

宝石学者でも鉱物学者でもないルビーのモリス

が何をしているのか? 実は必要に迫ら

れて8年間ずっと独自に調査を続けている

ことがあります。ルビー専門のモリスとして

「処理して美しさを改良したものなのか?

すっぴんで美しいのか見分ける」ことです。

宝石に、いい加減なイメージがあるのも、

見分ける眼を持っていない人が、「これは

最高の~です」なんていうからです

「美しいかどうか?」。。。

そんなものもは、誰でも見たらわかりますから

要は、「目の前の宝石の価値はどんなもの?」

かといういことが大切なのです。

。。というわけでルビーだけは、自分の眼で

価値が見分けられる「ルビー商」になりたいと

思って続けています。

モリスは、原産地の現場におりますので、鉱山

ごとの処理をする前の原石が入手できますので

処理の有無を判断する実験のサンプル収集には

自信がありますし、今回の学会でも、その現地

の状況を中心に発表する予定です。

まずは、ヤンゴンの仲間と学会の準備をしに

行ってきます。

ブランドジュエリー (山口 遼先生 著)より ガイヤール

2009年05月30日 20時31分01秒 | 宝物
東京美術出版「ブランドジュエリー」山口 遼先生

の本で紹介されている1847年創業のガイヤールを

紹介いたします。

日本人の美意識に共感したジャポニスムの提唱者

であり、七宝や漆んどの日本の伝統技法を積極的に

取り入れました。

何しろ、日本の伝統工芸職人をフランスへつれて

いって日本の技術を模倣するのではなく、そのまま

取り入れてしまったところが凄いと思います。

戦後になって、ジュエリーといえば欧米ブランドを

模倣し続けてきた日本の業界ですが、150年経って

もう一度、日本から(京都から)欧米に

「こんなん、どうですやろ。。。」と控えめながら

も堂々と提案させていただけるかも知れません。

写真は、パリ装飾美術館に保管されている

ガイヤールの1902年のジュエリーです。

どう見ても、日本の髪飾りです。

ブランド ジュエリー 山口 遼 著 東京美術

2009年05月30日 06時14分18秒 | 今日の出来事
写真は、山口 遼先生の著書

「ブランドジュエリー」

(天才作家たちの軌跡と名品)

東京美術出版 です。

真珠で有名なミキモトの元常務取締役。

ジュエリー(宝飾品)の歴史に精通されて

おり、お世話になった日本一の職人さんに

先生を紹介していただいてから私もよく

お邪魔しては、アドバイスを頂きます。

さて、この著書の一番最後の部分に登場する

氏のミシュラン的「独断ブランド選評」を

見てから、そのお店に行くと吹き出しそうに

なりますのでご注意が必要です。


ルビーの中に風船みたいな結晶

2009年05月29日 22時13分58秒 | ルビー
天然無処理のミャンマー産ルビーの中には

普通、インクルージョン(内包物)が見られ

ます。

写真は、風船の方な結晶ですが、このような

形をした結晶のほとんどがアパタイトという

鉱物です。

アパタイト。。。なんか人の歯に関係しそう

ですね。

カルシウム分が多い Ca5(PO4)3Fですから

納得です。


出身地で違うルビーのキャラ

2009年05月29日 04時56分26秒 | 宝物
ルビーは、インド、タイランド、アフリカ、

オーストラリア、アフガニスタン

もちろんミャンマー。。ブータンでもとれる

そうですが、各国で産出します。

日本でも熊本県で出たことがあるそうですが、

「赤いコランダム」というだけであって、宝石

ではなかったようです。

人間に例えるとアジアの人、ヨーロッパの人、

アフリカの人、ポリネシアの人など、出身地に

よってだいたいどの辺りご出身かわかりますが、

ルビーも出身地によって特徴があり、違いがあ

ります。育った環境が違うからです。

私は、ミャンマー産のルビーが一番好きです。

以前はビルマ産と呼ばれていたルビーですが、

最も美しいルビーが産出されます。

実際に宝飾業界で最高のルビーは。。。と

聞けば、だれでもミャンマー産とこたえます。

他の産地と何が違うのか?といば、

「大理石の中で成長する」ことでしょうか?

イメージ的にも「育ちがいい」のですが、

見分ける方法は、いたって簡単です。

「ブラックライト」や紫外線で照らすと

鮮赤色に蛍光するのです。

カラオケやバーなどで暗いのに、妙に蛍光性

のあるTシャツやバッグのタッグなどを

ご覧になられたことを思い出してください。

ミャンマー産のルビーは、真っ赤に蛍光しま

すのですぐにわかりますので、見分けがつき

ます。この蛍光性を持つのは、ミャンマー産、

一部のベトナム産、一部のアフガニスタン産

などです。

ちなみに、人工合成ルビーもブラックライト

で光り輝きますので、ご注意ください。


ルビーは愛の色 なのです

2009年05月28日 19時51分42秒 | ルビー
ルビーの語源は旧ラテン語でルビヌス(ルビウス

という人もいらっしゃいます)、意味は「赤」です。

赤といえば、ハートのマークも赤ですし、

日本でおめでたい色は、赤、紅。。です。

韓国でも結婚するときは赤いものを贈りますし、

インドでも結婚するときに花嫁が着るサリーは

赤色です。

ルビーは愛の色なのです。

宝石ルビーは私たちの都合は気にしていないようで。。。

2009年05月28日 06時43分29秒 | 宝物
写真はルビーの原石です。

ルビーは、六方晶といい六角形で成長する

結晶ですが、鉱山によっては写真のように

三角形で見つかることも多いのです。

三角形が6個集まって六角形になるわけです。

原石は、そのままでも天然の魅力があります

が、宝石としてどれくらいの価値になるかは、

カット研磨してみないと完全には分かりません。

内容物がほとんどなく、きれいな結晶だったのに

カット作業中に、結晶の中にあった成長線

(木の年輪のような結晶の成長した跡)

のところで、突然パカッと割れたこともあり

ます。また、宝石のテーブルの方向を間違って

ヘンテコリンな色になったこともあります。

私の思いつきだけで貴重で希少なルビーの原石を

無駄にするわけにはいきませんので、長い経験の

ある専門家の方々、弊社のスタッフ「ミヨテさん」

のご意見を聞きながら作業をすすめるのですが、

それでも、事故は起こります。

「過去にストレスで倒れたことがありますか?」

「胃潰瘍を患ったことはありますか?」

カット研磨する前に原石に面接して「問診票」でも

取れれば。。いいですが。

ルビーは、私たちの都合など気にしていないようで。

しかし、そこが人間を超越している天然宝石たる所以

であり、手は出ません。






ミャンマー産のルビーが高級なわけ

2009年05月27日 15時30分25秒 | 宝物
ミャンマー産のルビーは、ルビーの中で一番高級ですが、



それは、なぜ?



それは、「育ちが良い」のです。



これは、ルビーが育つ母岩、「白雲石灰岩」です。



一般には大理石といわれるものですが、母岩が大理石。。。



というだけでも高級なのです。



採掘するときに大理石を砕いて行くのですから。。。



ルビーの中にある他の宝石

2009年05月27日 05時37分12秒 | ルビー
天然無処理で美しいルビーには、美しい内包物

が確認できます。

写真は、形からしてスピネルという宝石ではない

かな?と思います。ピラミッドを上下に合わせた

ような形のスピネルは、原石が尖っているからか

尖晶石とよばれ、18世紀まではルビーと一緒の

宝石だと考えられていたようです。

ルビーと同じ母岩で育ちますし、結晶の材料も

ルビーの材料(AlとO)に(Mg)が多いぐらいで、

兄弟のようなものです。モース硬度が#8なので

ルビーよりも少し低いぐらいでしょうか?

マイナーですが、とてもきれいな宝石です。

このルビーの中に他の宝石を見つけて喜ぶのも

内包物を見る楽しみです。

一般的には加熱処理されて美しさが改良されて

いますので、この美しい内包物は破壊されている

ことが多いですので、皆さんはルビーの中を

虫メガネなどでのぞいて、美しい結晶などが確認

できたら天然無処理で美しいルビーかも知れません。

1ctを超える無処理で美しいルビーを見つけられたら

それは、「お宝発見」なのです。


元駐日イスラエル大使 エリ エリヤフ コーヘン先生

2009年05月26日 09時47分38秒 | 今日の出来事

先日、剣山へ登った時の続きですが、

写真は、 ご一緒させていただいた、

元駐日イスラエル大使 エリ エリヤフ コーヘン氏です。

60歳になられるコーヘン先生は、空手5段の師範、

 居合道も4段の達人、剣道もされます。

イスラエルでも、日本でも大勢の生徒さんを お持ちで、

まさに日本では「お侍さん」そのもの。 そのコーヘン氏と

お風呂でご一緒する機会が あり、学生時代から毎日、

空手の練習を4時間つづ けてきたことや日本の武道や

人としての生き方などを ユダヤの話も合わせて、

お教え頂きました。30分近くも 日本人も持っていた

高い精神性のお話を聞くうちに、 なんだか恥ずかしく

なってきましたが、そう氏に伝えると、

「気付いている人がいる限り、受け継がれていきますよ」

また、「歴史でもなく、未来でもなく、今を一生懸命に

生きることが大切。。。」とととても大切なことを お教えい

ただきました。 私も身体に金属が何個か残っているので

興味があり、 御身体のキズについて聞いてみたら。。。

若い兵隊さんんだったころにテロリストと交戦した際に

受けたキズだとのこと、手術すると危険なところに

金属片が刺さっているので、そのままの状態なんだよ

とニコッとしながら説明してくれました。 コーヘン氏の

「静かだけど強烈な迫力」を感じます。 昔の日本には、

コーヘン氏のようなお侍さんも大勢 いたのでしょうか? 

そうだとしたら、色々な面で世界をリードする日本を

 基礎を作ってくれたのでしょう。 ユダヤ人なのに、

日本の精神文化を尊重し、自ら も「まだまだ鍛錬だよ」

とおっしゃるコーヘン氏 を見ていると、

自然と「コーヘン先生」と尊敬するのです。

ちなみに「驚くほど似ている、日本人とユダヤ人」

(中経の文庫)の著者です。

そして、「一緒に登る?」とお声掛け頂いたのが

 IWBの社長 松前健一氏(ケンちゃん)です。


仙人が修業した岩 剣山

2009年05月25日 18時06分47秒 | 今日の出来事
昨日まで登った剣山の頂上までもう少しのところに

仙人が修業したといわれる岩がありました。

仙人が修業したというだけあります。

近くに迫る雲と相まって、何か生き物のような圧倒的

な存在感です。

仙人は、この岩の上に立って鍛錬を繰り返したそう

ですが、岩の向こう側は断崖絶壁。。。

普通の神経では立てないと思います。


四国の聖地 剣山へ登って。。。

2009年05月25日 10時18分54秒 | 今日の出来事
四国の聖地 剣山へ登ってきました。

徳島県の奥深く、太古に山の上に都があった

といわれる山です。

標高1995mですが、その頂上近くに仙人が修業を

したといわれる岩や、1700mを超える場所に湧き出し

らせん状の鍾乳洞の中を流れる地下水など

「何か想像もできない大きな力」がある場所でした。

写真は、人がやっと入れるぐらいの細い鍾乳洞の中

に湧いている水を汲みに入るところです。

2日間で結構歩かせていただきました。


宝石の美しいとは 何か?

2009年05月22日 09時06分30秒 | 宝物
宝石の価値を見分ける前に、宝石の品質を見分ける

必要がありますが、その基礎をなすのは「鑑別の眼」

です。

1)宝石の種類 ルビーなのか、ガーネットなのか。。
2)原産地 採掘された場所
3)処理の有無 処理された美しくなったかどうか

上記の3つが鑑別です。

これで、天然無処理のルビーというのがわかります。

そして、下記が宝石を見るうえで最も大切な「審美の眼」

です。

4)美しさ  
5)色の濃淡 色がうすいか濃いか
6)欠点 
7)大きさ

宝石の美しさは、透明度、彩度、色のムラの有無、カットの

良い悪い、純色であるかどうか。。。などなどチェック

ポイントは多いのですが、あまり細かくチェックしない方が

良いと私は考えます。

美しいとは、見る側、受ける側の感情に左右されるもので

あり、数値として表す必要のない部分だと思うからです。

好きなルビーを探すのは、好きな人を探すのと同じだと

思います。

高学歴で、お金持ちで。。。とチェックしていったからと

いって良いお相手が見つからないのと同じです。

私は、「審美」は主観的であるべき、特に美しさに

ついては、好きか、嫌いかで判断される事をおすす

めします。長く使うモノですから、あれこれと、その

宝石の説明を聞いて欲しくなるものは、違うかも

しれません。自分の感性を信じて下さい。

写真は、アフリカ ウィンザー鉱山のルビーの原石

です。ルビーの美しさを含めた品質は原石で決まり

ます。 グべリン研究所のダニエル博士にもらった

写真です。

ツルッ××カットルビー。。。ひょうきんなネーミングのカット

2009年05月21日 09時41分44秒 | 宝物
写真はルビーのカボションカットです。

ご覧頂けるように丸くツルツルに研磨するのですが、

このカボションカットは、中世フランス語の「頭」に

由来します。

確かに、お坊さんの頭を後ろから見た形にそっくりです。

しかも、このカボションなる単語、中世のフランス語で

は、どちらかというと「ツ××ぱげ」を意味していた

そうです。(ジュエリー用語辞典の著者;桃沢先生いわく)

そう聞くと、カボションカットを見るたびにお経を唱える

お坊さんを後ろから見た情景を浮かべてしまいます。

なんだか、かわいいネーミングですが、

「ツルッ××あたまカット」。。。訳さない方が良いですね。