昨年の秋から 月1のペースで始まったB氏の支援は 昨年の暮れから外出同行が続いている。
12月はCDショップへ 1月は携帯電話購入に 今月は入院している病院から
他の病院へ通院同行の支援であった。
外出したいがために 支援員を使っているだけではないのかと 不審に思うこともあったが
B氏への訪問を重ねるうちに 自分の勘違いに気がつかされるのだった。
当方の運転でEXILEのCDを買いに出掛けたのが 最初の外出同行であった。
B氏は CDショップの入っている大型ショッピングセンターに着くなり脇目もふらず
ショップに突進しEXILEのCDを手にするが EXILEを一度も聴いたことが無いと云う。
病棟の他の患者から EXILEが一番だと云われたからだと云うが・・・。
ショップを後に クリスマスで賑わっている店内に目を向ける余裕もなく病院にとんぼ返り。
病棟に帰るとB氏は 速効で自分のベットサイドに戻ってしまった。
2回めの外出同行は 先月 「 携帯電話を買いたい 」 と云うB氏のリクエストに応えて
車で7,8分のところにあるauショップに向かった。
ココでも 説明を訊いてゆっくり選ぶ余裕がなく 最初に手にした携帯に決めてしまう。
契約手続きをする際に 隣で一緒に説明を受けながら ショップのスタッフの説明を
B氏に分かりやすいように かみ砕いて補足していく。
意外と時間がかかってしまい 病棟に戻る頃には かなりお疲れモード。
それでもベットサイドに戻ることもなく 携帯の使い方を一緒に学習する時間を持てたのである。
只 B氏の購入した携帯は ワンセグの最新機種で 当方には対応しきれず若いPSWにバトンタッチ!
そして今月は 他の病院へ 往復ともタクシーを利用しての通院同行であった。
前の2件のように単発の外出とは違い 退院してからもこの病院への通院は続くので
敢えて 当方の運転ではなく B氏の退院後の行動を考えてタクシーを利用した。
先月手に入れた携帯から スムーズにタクシーを呼ぶB氏。
しっかり 携帯を使いこなしている様子にほっとする。
今までも定期的に通院している場所ではあるが 再診受付から受診 会計まで
何の手助けもいらず B氏ひとりで戸惑うことなく 病棟まで戻ることが出来た。
その間 当方は寄り添っているだけだったが 受診の合間に いろいろな話が出来たのが収穫。
こうして外出した際 てきぱきと用を済ましているようでいて かなりの緊張を
強いていたらしく 病棟に帰る頃には疲れから 強ばった表情になり
速効でベットサイドに戻っていたB氏だが 少しずつ 外出への慣れなのか?
それとも 支援員に対して慣れてきたのか?
余裕が見られるようになり B氏自身さらけ出して話をされるようになってきた。
少しずつ 少しずつ ラポートが出来てきたって云うことなのだろう。
人に対して 社会に対して 恐怖心を抱いている彼等に対しては ゆっくり ゆっくり
行きつ戻りつしながらの支援が必要なのだと思わされる。
これからも 退院に向けて 無理強いすることなく B氏のペースに合わせて支援していくつもりだ。
退院に向けて ゆっくり ゆっくり・・・Bさん また来月も会いに行くからね♪
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EXILEのCDも 携帯電話購入の件も B氏がお付き合いしている女性の影響らしい。
病棟は違うけれど 同じ入院患者なのだと 今回打ち明けてきた。
携帯を ワンセグやメールを含めて使いこなせるようになったのは
PSWに教わったのではなく彼女のお陰
恋の力は 年代に関係ないのだった!!
( どこかにも
恋の力 で躾直されている青年がいたっけ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
)
因みにB氏とB氏の彼女は 当方より年上だが 何だか中高生の恋愛みたいで 微笑ましいんだなぁ