この週末は、ビショップ博物館に行ってきました。ビショップ博物館は今、コロナ禍のため1日の入館者を500人に制限していますが、やはり団体客の来ない博物館はシーンと静かでした…。年間パスを更新したので、これからはバリバリ行ってきます!
今回、特にハワイアンホールで私の目を惹きつけたのは、下の立派な羽毛のケープでした。なんとこれ、1779年、ハワイ島の酋長からイギリスのクック船長に贈られたもの。それが巡り巡ってニュージーランドの博物館に寄贈され、ビショップ博物館に長らく貸し出されていました。
それがこのたび、正式にビショップ博物館に贈られることになったとのこと。ニュージーランドの皆さん、有難う!
ちなみにこの羽毛のケープをクック船長に贈った酋長というのは、カラニオプウという大酋長。ハワイ島最高位にして、カメハメハ大王の叔父にあたる人です。元々ケープはカラニオプウのもので、クックの部下の報告によれば、カラニオプウは自分が着ていたこのケープを脱ぎ、クック船長の肩にかけたそうです。そして同じく羽毛のヘルメットも頭に!
つまり…カラニオプウやクック船長が実際に身につけた歴史的なケープが、すぐ目の前に展示されているというわけなのですね。今回、私は改めて思いました。「ビショップ博物館って本当にすごいところ!」と。
皆さんも次回のハワイで、ぜひ訪れてみてくださいね。
…余談ですが、クック船長が最後にハワイアンと揉め、殺害される結末になったのは、クックらがこのカラニオプウを船に無理やり連行したためでした。船のボートがハワイアンに盗まれたので、返還を求めて…いわばカラニオプウを人質にとった形ですね。
こんな位の高い酋長、それも最初はクックを神の再来と勘違いして丁重にもてなし、価値ある羽毛のケープまで贈ってくれた大酋長を誘拐するとは…。クックも大きな間違いを犯したものです。それじゃあ殺されても当たり前で…な~んて言っちゃいけないですよね(危ない私)。
とにかく久々のビショップ博物館、ものすご~く楽しかったです!
横浜のNORIKOです。
ネット配信の”Star Adovertiser”7月8日の記事を読んで、このニュースを知りました。すごく嬉しかったのでメモにして残してあります!(笑)
森出先生も喜んでらっしゃるに違いない〜と思ってました。
ポリネシア文化の大切な遺産。これからも大事に保存していくべきだなと痛感しました。
本当にNZの皆さんには感謝しています。同じポリネシア民族の仲間なので、ハワイ側の気持ちを理解してくれたのですね。
あとはイギリスとマサチューセッツにあるティキ像ですね…貸してくれたけど返さなければいけなかった。
いつの日か…期待しています!