森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

イオラニ宮殿の霊廟の謎、再び

2015年10月13日 | 不思議譚


先日お話したイオラニ宮殿の旧「王家の霊廟」ですが。今もってここには謎がいろいろございます。

1825年、この地に小さな霊廟ができたわけですが、このスポットには、昔ヘイアウ(神殿)があったとの説があります。もっともカラカウア王がイオラニ宮殿を建設した1882年には、そのヘイアウの名がカアハイマウリ・へイアウということしか、わからくなっていたのですが。

さらに。そもそもこのスポットの地下には、洞窟があったとの説もあります。そこに大昔のハワイの習いとして遺骨が隠されており、その上にヘイアウが造られた、そしてその地下の空間がそのまま霊廟になった、という人もおります。

もちろん真相は藪の中ではありますが、気になる説ではありますね! ハワイには地下に鍾乳洞が点在する地域がありますし、溶岩が作った洞窟(というか空洞)も多いです。

地下の鍾乳洞はオアフ島ではエヴァ地方に点在しており、そこではすでに絶滅した鳥の化石が見つかったりも。また溶岩の洞窟は、ハワイ島のキラウエア火山周辺など溶岩平原に点在しています。

…もちろん、今さら霊廟の地下を探ることなどできませんが、もしかしたらもしかして? 霊廟跡地には、さまざまなハワイの過去が、埋もれているのカモしれませんね。


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4 コメント

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Unknown (アラカン)
2015-10-14 07:51:15
今回の記事を読んで思ったことは、文字と科学は万能ではないということです。
洞窟があったかも知れない場所に王族の遺骨があった、なのでヘイアウができた。その後、洞窟の上の土地が王族のお墓になり、イオラニ宮殿もゆかりの土地に建てられた。この歴史が文書によって書かれていないのがポイントです。
文字も科学も現象を掴み取って保存するという意味ではよく似ています。どちらにもいまだに万能感を持っているという点も。
しかし、どちらも意外なほど多くのものを取り落としているのでは、と感じます。フラを見ている時の高揚感、一目ぼれしたときの心の動き、何かいや~~~な感じがする場所、などなど、自分の意思とは関係なく心が反応することに対しては文字も科学も割りと力不足です。
思うにハワイのスポットを訪れると、心がひとりでに反応することが多いように思えます。それは文字による記録が取りこぼしたものがより多く、その場に残っているのかもしれません。
ラニホヌアの聖なる石、で感じたマナのように。
これも私の妄想かも知れませんが。。
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Unknown (JUN)
2015-10-15 04:00:36
アラカンさん、こんにちは~。
確かに文字が使われていた古代社会であっても、全く文字による記録は万能ではなかったですね!
科学が万能ではないのは、ものすごく明白ですが、文字があっても全てが記録されているとは限らない点、以外に見落とされていると思います。
ましてや感情に関しては、文字での表現ではどうしようもない。ライターとしていいたくない事実ですが。
ようは心で感じることと、頭で感じることの違いとでもいうのでしょうか?
かと言って、写真でもまだダメで。
案外、優れた芸術家の残した絵画なんて、写真よりもよっぽどその場の高揚感や感動、雰囲気が残されていることがあると思いますが、いかがでしょうか?
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Unknown (アラカン)
2015-10-15 05:59:18
同感です。絵は見たものを写し取るのではなく、見たものに対して、どう心が感じたか、の部分を筆を通じて再表現する、ということなので、感動や心の揺れ、その時代の空気、が残されていると思います。逆に言えば写真はとても難しい表現方法なのかもしれません。
思うに、文書にすると、ヨシ、これでイイヤッ、と思ってしまうのがよくないのではないでしょうか(笑)。
それは聖書やお経を通じて2大宗教がどう変遷し、展開しているかを見ればわかりますね。
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Unknown (JUN)
2015-10-16 03:24:11
アラカンさん、こんにちは~。
絵は心で描き、文章は心から頭を経て書かれるという差、大きいですね。
そのフィルターを経て、感動も半分になっちゃったりして…。
そういえばヘミングウェイも、「画家には勝てない。彼らにはあの色彩というものがある」みたいなこと、言っていました。
一方、写真は、記録としてはすごく優れていますが、感情的なもの、空気を写すのは、それこそ難しいでしょうね。
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