時間が経ってしまいましたが、ハナウマ湾に行って以来、ずっと書きたくてうずうずしていた内容を書かせていただきますね。いえ、大したことではないのですが…。
今回、久しぶりにハナウマに出かけてつくづく思ったのが、「湾を取り巻く丘は、本当に半神モオの似姿だなあ」ということでした。ハワイ神話好きの方はとっくにご存知と思いますが、モオというのは大とかげの姿の半神ですよね。それこそハワイ中にモオ伝説が残り、このハナウマ湾もモオ伝説の舞台の一つ。湾を取りまく丘には悲しいモオの伝説があります。
昔、美しいモオの王女に2人の男性が求婚。2人はウマと呼ばれる腕相撲のようなスポーツで勝負し、勝った方が王女の夫になることになりました。ところが二人の力は互角で、いつまでたっても勝敗がつきません。2人が腕を組みあったまま1日が終わろうという時、その様子に心を痛めた王女は二人が同等に自分を見ていられるようにと、ハナウマ湾の見下ろす丘に変化(へんげ)した…ということです。
ちなみに、ハナウマという地名には2つの解釈があり、一つは「湾曲した湾」。もう一つは、「ウマの湾」、つまりこの悲しい伝説にまつわる地名ですね。
そんな物語を頭に、このたび改めて湾周辺の丘を見上げると…。本当に大とかげが寝そべっている様子にそっくりで、唸ってしまいました。特に丘の先端の部分は大とかげの顔のようにも見えます。いにしえのハワイアンがこの地でモオの物語を紡いだのも、ウン、納得、という感じでした。
モオ伝説の背景には諸説がありますが、そのうちの一つが、遠くの山並みに大とかげの姿を連想したから、というもの。ハナウマ湾を訪れた後は、私もその説に1票、入れたくなりました。
皆さんはどう思いますか???