森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

「Hawaii 神秘の物語と楽園の絶景」こぼれ話3

2021年07月21日 | 神話・伝説


今日のこぼれ話は…ちとスピリチュアルですー。信じるも信じないも皆さん次第! イオラニ宮殿と虹に関わるこぼれ話です。

今回の新刊の企画なのですが、出版社にて2度の企画会議を突破して出版が決まりました。最初の企画会議が11月だったでしょうか。その時、「もう少し内容の検討を」という但し書きのもと、12月の決定会議に進んだのですね。なので少し内容を練って編集のTさんに提出し、数週間後の木曜日に、再度、検討されることになりました。

ちなみに私にとって本の出版というのは、恥ずかしながら「ダメで元々、出たら万々歳!」の世界。なので再び企画を提出した後はまな板の鯉になった気分で、企画の行方をTさんに託しました。もう結果については考えまい。なるようになるサ、といったサッパリした気分でいたことを覚えています。

そして。日本でその決定会議が行われる前日の午後、私はイオラニ宮殿でボランティアをしていました。宮殿の2階で午後の3時間を過ごしたのですが、夕方、宮殿の窓から、コオラウ山脈にそれは見事な虹がかかっているのが見えたのです。その虹はものすご~く幅広で低い位置に出ていたので、山全体が虹色に輝き、桃源郷もかくや? という美しさ。本当に、息を呑む美しさでしたよ。

その虹を見た瞬間、なぜか私は確信したのです。「あ! 本が出る。明日の会議で決まる!」と…。

ここで急にハワイ文化のウンチクになりますが、ハワイ文化における虹は、必ずしも幸運の印とは限らないのです。虹はいろいろなメッセージを示すもので、幸運の前触れだけでなく、時には人が死ぬ印だったり、「危険。引き返せ」のサインだったりと、凶事の前触れだったりもするそう。

実際、ハワイ文化の大御所である故メリー・カヴェナ・プクイさんは、「その解釈は家族に代々伝わるものだったりも。それもただの虹、というのではなく、どんな形でどんな大きさの虹がどこで出現したか、とか、いろいろなことでそれぞれが解釈した」と語っています。

ようするに虹が出たからよいことや悪いことが起こるという単純なものではなく、それぞれの虹を見て直感的に解釈するのが、虹の意味合いである。ハワイの人々は、そんな風に信じてきたのだと思います。

なので、日頃から虹=よいことが起こる! とは自動的に思わない私なのですが、その時は違いました。山を7色に染める虹を見て、本が出る! と確信を持ったのですね。なぜか…。

そして実際に翌日の会議で出版が本決まりになり、本が出版されて…というのが、このたびの経緯なのです。

本当に私は霊感とか全くなく、預言とか第六感とかという言葉とも無縁なのですが。あの時は、しっかり虹からメッセージを受け取ったような気がしました。「本が出たらいいナ」ではなく、「本が出る!」とわかったのですね。

それはもしかしたら、宮殿でご奉仕していた私に、神様が1日早くよいニュースを届けてくれたのかも…? そんな神がかったことすら考えてしまう私(キ印ですか?)。

皆さんはどう思われますか?
コメント (2)
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