森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイ王家の霊廟を守る木

2018年03月23日 | 不思議譚


ヌウアヌの丘にあるハワイ王族の霊廟、ロイヤルモザリアムに出かけてきました。今回ご一緒したのは、日本からの友人お二人。

過去、何度かブログに書いていますが、こちらにはカメハメハ2世以降のハワイ王国の全君主を含む、60人近くの王族が眠っています。つまり大変な聖地ですね。



王家の霊廟は黒とゴールドの柵で囲まれ、ごく静かで特別感があり、私からすると見るからに聖地の雰囲気が漂っているのですが、案外この霊廟を知らない方も多いのです。ダウンタウンからヌウアヌ通りを車で10分くらい上がったところにありますが、「ヌウアヌ通りをしょっちゅう通っているのにこの場所は知らなかった~」と言う方がけっこういらっしゃいます。

ちなみに、霊廟を入ったところには大きなカマニの木が立っています。その昔、カメハメハ4世夫人のエマ王妃が植えたそうで、今では門の上にこんもり枝を伸ばしております。まるで門を守っているかのよう…。



実はこの木には、いろいろな逸話がありまして。木の上にスピリットが宿り、霊廟を守っているというお話も実際、囁かれています(詳しくは自著「ミステリアスハワイ」をご覧くださいね~。)。

…今回ご一緒した2人のうち、1人は神主さんでした。その方が門にかぶさるように茂る木を見て、面白いことをおっしゃいました。「ちょっと鳥居のように見えますね」。またもう1人のスピリチュアルな女性も、「この大きな木が門の上に茂って霊廟を隠しているから、みんなこの場所を知らないのかもね」と。

う~ん、確かに! 見ようによっては、まるで木が霊廟を隠しているようにも見えますね。後ろから見ると特にそんな印象を受けます。そして、鳥居ですか…! やっぱり同じ役割を担っているのかな(鳥居って、神の聖域と俗世界の境界線ですよね? そして聖域を守ってるんですよね)。



王族の眠る聖地ロイヤルモザリアムは、イオラニ宮殿と並び、私の大好きな王国時代の史跡です。歴史好きの方、機会があったらぜひ、訪問してみてくださいね。 

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