森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

リリウオカラニ女王の没後100周年式典

2017年11月16日 | ハワイアナ


ご報告がこんなに遅れてゴメンナサイ! 11月11日は、リリウオカラニ女王の没後100周年でした。各地で特別なイベントが行われ、たとえば前夜には女王がメンバーだったカワイアハオ教会(イオラニ宮殿から徒歩2分)で、音楽会が。

当日朝8時からはイオラニ宮殿裏手のリリウオカラニ女王像&ハワイ州庁舎で大きな式典があり、古典フラやチャントが女王に捧げられました。

式典は法螺貝や太鼓の音とともに進み、さらに女王が亡くなった8時半になると。周囲の教会の鐘の音が響きわたりハワイ王国最後の女王の死を悼んだのでした。

この日は女王像をカヒリを持った7人が囲んでいたこともあって、まるでそれが銅像ではなく、いにしえの女王がお出ましになったかのような不思議な感覚を覚えました…。日常的に見ている女王像なのですが、この日は神々しささえ感じたのです(カヒリというのは羽毛を先端につけた王族の象徴のようなもの。古来ハワイでは、王族の行く先々にカヒリが掲げられました)。



その後は音楽の生演奏とともに女王像に贈物が次々捧げられ、女王像前にはアッという間にレイの山が。エイミー・ハナイアリイ&ウィリーK、アーロン・サラといった人気ハワイアンシンガーが女王ゆかりの歌を歌い始めると観衆も一緒に歌い出し、会場が女王への愛でいっぱいになったような気がしました。





…リリウオカラニがハワイ王国が革命で倒れた際の君主だったこと。しかも王国で唯一の女性君主だったこと。いろいろな理由が相まって、リリウオカラニに対する人々の想いは、今も昔も特別ですね。ハワイの人々にとってハワイ王国を代表するのは、カメハメハ大王でもカラカウア王でもなく、リリウオカラニその人なんだな…ということを、式典に参加してつくづく感じた私です。

11日夕方にはイオラニ宮殿庭でも儀式や音楽会が開かれたのですが、あいにくの雨で行きそびれてしまいました。宮殿の皆さん&リリウオカラニ女王、ゴメンナサイ!
コメント (2)
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