日本では、映画にタイトル、宣伝の説明、予告編の印象、そのイメージそのままを本編に求める傾向が強い。
日本の作劇では、お笑いにおける<ナガレ>というのをうまく組み込むのが求められる。
ピンチはピンチョス。
自分勝手があるなら、自分負手もある。
「好き(にする)」には . . . 本文を読む
参考書みたいな映画を求める人もいれば、試験みたいな映画を求める人もいれば、自由研究みたいな映画を求める人もいる。でも、映画は入試ではない。それは現実で突然配られる。
受け手は同じものか、そこから昇る山を求めがち。送り手は違うものか、そこへの源流を与えがち。
難しい作家の反対語は、都合のいい作家よね。
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昔から<映画内で完結する映画>であることという基準はあるが、最近は<映画前の知識がいる映画>=予習映画が増えた。だが、以前から<映画後に知識補完が必要な映画>は数多くあったが、それがネットにより情報が伝わること、知識を入れやすくなり、コスパとして、見に行くなら楽しみ尽くしたいという意識の変化からの流れで、先に情報を入れておいた方がいいと言われるようになったのではないか。
続編やリブートが増えたの . . . 本文を読む
『ホントノコト』
菱沼康介
ホントノコトを拾ったよ
キョロってポケット入れました
洗濯機で吹雪になって
ベランダから外へ散ってった
ホントノコトは舞ってった
ホントノコトを捨てたんだ
鞄の底 冷蔵庫の隅 フォルダの下
頭の端 体の奥 魂の縁
じっとずっと そんなところで
ホントノコト . . . 本文を読む
観客を神様として奉納されるのが娯楽映画。作家を神として放出されるのがアート映画。映画一本一本が御神体、御神木、霊山。映画館は神社。ソフトはお守り。あやしい壺も中にはある。
熱演にも、高熱演、微熱演、平熱演、低熱演がある。
演技にも、西洋古典、抽象、水墨、浮世絵、日本画、印象派、点描、イラスト、超写実、ピクトグラム、キュビズム、落書 . . . 本文を読む