で、ロードショーでは、どうでしょう? 第629回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ニンフォマニアックvol.1』
鬼才ラース・フォン・トリアーが、色情狂(ニンフォマニアック)のヒロインの性の冒険遍歴をシニカルなユーモアを織り交ぜ過激に描いた衝撃の問題作。
全8章を2部に分けて上映。
本作はその第1部で、上映時間は、117分。
もちろん、映倫R18+。
監督・脚本は、ラース・フォン・トリアー。
物語。
冬の凍てつく路上で行き倒れていた女性ジョーを自宅アパートで介抱する年配紳士セリグマン。
心配する彼に、ジョーは驚くべき生い立ちを赤裸々に語り出す。
幼い頃から“性”に強い関心を持っていた彼女は、15歳の時に青年ジェロームを相手に初体験を済ませると、あとは欲望のおもむくままに男たちとの行きずりのセックスを重ねていく。
ある時は、幼なじみのBとチョコレートを賭け、長距離列車の中でハントした男の数を競うジョー。
そんな中、最初の相手ジェロームと思いがけない再会を果たすジョーだったが・・・。
出演。
自らを色情狂だというジョーに、シャルロット・ゲンズブール。
ジョーの話を聞く、博識なセリグマンに、ステラン・スカルスガルド。
ラース・フォン・トリアーの世界の体現者ならでは。
若い頃のジョーには、新鋭ステイシー・マーティン。
10代あkら20代までを演じている。
初恋の人ノジェロームに、シャイア・ラブーフ。
ジョーの父に、クリスチャン・スレイター。
ジョーの母に、コニー・ニールセン。
ジョーの相手の一人Hに、ヒューゴ・スピアー。
ジョーに対抗するH夫人に、ユマ・サーマン。
ジョーの友人Bに、ソフィ・ケネディ・クラーク。
製作に、ルイーズ・ヴェス。
製作総指揮に、ペーター・オールベック・イェンセンとマリー・ゲード・デネッセンとペーター・ガルデ
撮影は、マヌエル・アルベルト・クラロ。
プロダクションデザインは、シモン・グロ・ロニー。
衣装デザインは、マノン・ラスムッセン。
編集は、モリー・マリーヌ・ステンスゴード。
音楽は既存曲を使用。
ラース・フォン・トリアーによるアートポルノかつ脱線映画。
色情狂の女性の半生の語りに挟まれる釣り、数学、文学、美術、音楽、登山、銃、心理学などの雑学の語りの波に揺られる快感。
ボカシが逆に恥ずかしくなってくるほど、当たり前の茶飯事としてエロスが描かれるので、扇情的というよりは艶笑的。
おまけ。
『NYMPHOMANIAC』はロゴだと『NYMP()HMANIAC』で女性器をイメージしてかOが()になっている。
製作国は、デンマークとドイツとフランスとベルギーとイギリス。
ぶっ通しの5時間半の映画祭バージョンがある。
章のそれぞれのタイトルと内容のつながりを考える楽しみがある。
この章立ての面白さは、ケヴィン・スミスも『クラークス』についてのインタビューで言及していたなぁ。
ラース・フォン・トリアーはポルノ映画をつくろうとして、イメージをスタートさせたが、「そういう映画としては、あまり出来が良くない」と主演のステラン・スカルスガルドは言っている。
ステラン・スカルスガルドの「お茶を飲む行為と比べて、情事が恥ずかしい行為だとという風に見えていいわけがないんだよ」という言葉には重みがある。
この映画で、性器にかけているボカシは、既にそれ自体が主張にもなっているが、実に情けない気持ちにもなる。
日本の文化レベルの低さにね。
18歳未満鑑賞禁止のアート作品だってのによ。
ややネタバレ。
前編は約2時間で8章中のプロローグから5章までを描いています。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ニンフォマニアックvol.1』
鬼才ラース・フォン・トリアーが、色情狂(ニンフォマニアック)のヒロインの性の冒険遍歴をシニカルなユーモアを織り交ぜ過激に描いた衝撃の問題作。
全8章を2部に分けて上映。
本作はその第1部で、上映時間は、117分。
もちろん、映倫R18+。
監督・脚本は、ラース・フォン・トリアー。
物語。
冬の凍てつく路上で行き倒れていた女性ジョーを自宅アパートで介抱する年配紳士セリグマン。
心配する彼に、ジョーは驚くべき生い立ちを赤裸々に語り出す。
幼い頃から“性”に強い関心を持っていた彼女は、15歳の時に青年ジェロームを相手に初体験を済ませると、あとは欲望のおもむくままに男たちとの行きずりのセックスを重ねていく。
ある時は、幼なじみのBとチョコレートを賭け、長距離列車の中でハントした男の数を競うジョー。
そんな中、最初の相手ジェロームと思いがけない再会を果たすジョーだったが・・・。
出演。
自らを色情狂だというジョーに、シャルロット・ゲンズブール。
ジョーの話を聞く、博識なセリグマンに、ステラン・スカルスガルド。
ラース・フォン・トリアーの世界の体現者ならでは。
若い頃のジョーには、新鋭ステイシー・マーティン。
10代あkら20代までを演じている。
初恋の人ノジェロームに、シャイア・ラブーフ。
ジョーの父に、クリスチャン・スレイター。
ジョーの母に、コニー・ニールセン。
ジョーの相手の一人Hに、ヒューゴ・スピアー。
ジョーに対抗するH夫人に、ユマ・サーマン。
ジョーの友人Bに、ソフィ・ケネディ・クラーク。
製作に、ルイーズ・ヴェス。
製作総指揮に、ペーター・オールベック・イェンセンとマリー・ゲード・デネッセンとペーター・ガルデ
撮影は、マヌエル・アルベルト・クラロ。
プロダクションデザインは、シモン・グロ・ロニー。
衣装デザインは、マノン・ラスムッセン。
編集は、モリー・マリーヌ・ステンスゴード。
音楽は既存曲を使用。
ラース・フォン・トリアーによるアートポルノかつ脱線映画。
色情狂の女性の半生の語りに挟まれる釣り、数学、文学、美術、音楽、登山、銃、心理学などの雑学の語りの波に揺られる快感。
ボカシが逆に恥ずかしくなってくるほど、当たり前の茶飯事としてエロスが描かれるので、扇情的というよりは艶笑的。
おまけ。
『NYMPHOMANIAC』はロゴだと『NYMP()HMANIAC』で女性器をイメージしてかOが()になっている。
製作国は、デンマークとドイツとフランスとベルギーとイギリス。
ぶっ通しの5時間半の映画祭バージョンがある。
章のそれぞれのタイトルと内容のつながりを考える楽しみがある。
この章立ての面白さは、ケヴィン・スミスも『クラークス』についてのインタビューで言及していたなぁ。
ラース・フォン・トリアーはポルノ映画をつくろうとして、イメージをスタートさせたが、「そういう映画としては、あまり出来が良くない」と主演のステラン・スカルスガルドは言っている。
ステラン・スカルスガルドの「お茶を飲む行為と比べて、情事が恥ずかしい行為だとという風に見えていいわけがないんだよ」という言葉には重みがある。
この映画で、性器にかけているボカシは、既にそれ自体が主張にもなっているが、実に情けない気持ちにもなる。
日本の文化レベルの低さにね。
18歳未満鑑賞禁止のアート作品だってのによ。
ややネタバレ。
前編は約2時間で8章中のプロローグから5章までを描いています。