菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

宇宙船地球号太陽行き    『サンシャイン2057』

2007年04月19日 03時41分04秒 | 映画(公開映画)
『サンシャイン2057』を観た。

実は、今、書いたやつが消えてまったので、短めに書いて、後で足していこうかと。


SF好きでないと、付いていけないぐらい説明を端折るのが、逆に気持ちいいぐらい。
その筆頭が、太陽に核爆弾。
燃え盛る巨大キャンプファイヤーに煙草の火を入れるようなものですよ。
太陽は、巨大むき出し核融合炉みたいなものなんですよ。
でもね、核爆弾自体は実はそう難しい理論でもなく、構造も扱いもソコまで難しいわけでもないのに、地球代表の科学者たちが、みな、あれは物理学者のキャパにしか扱えないと言うのよ。
てことは、きっと核爆弾とは言っているけど、もっと複雑な何かをはらんだシステムなのだなと、想像が逆に膨らむわけ。
そう、くすぐられるわけですよ。
他にも、そういうのたくさんなの。

この映画って、きっと、なぜ宇宙に行った人がみな哲学的になるというのか?
それを映画では出来ないのだろうか?
なんて、壮大な試みに挑んだ気がするのよ。
そう『2001年 宇宙の旅』の成し遂げたものに挑んでるのよ。

で、キリアン・マーフィーはこの映画の撮影後、無神論者になったそうですよ。


きっと、『クライシス2050』と比べて、言われちゃうんだろうけど、この映画、前述の通り、『2001年 宇宙の旅』と比べられる気で作っているので、その映像は、かなり目を見張るものがあって、そこはなかなかのものです。


目というモチーフの扱いも非常に興味深いです。
太陽は直接見ると目がつぶれるとかもうまく組み込んでてね。

ピンバッカー船長が見てる、ということだと思われます。
でも、まだ観客は知らない。

誰もいるはずが無い場所なのに、見られていると感じる感覚ってありますよね。
それが幽霊だと言ったり、悪魔や、神にもなる。

感覚を映像化しようとしたんではないでしょうか。


ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドの組み合わせは、音楽でいうところのアートスクール的な感じが気に入ってます。
ブラーっぽい。

エンターテインメントなジャンルでありながら、実験作という模索に、今多くの作家やPは取り組んでる気がしてます。
ラース・フォン・トリアーも、コメディ作ったようですし。



それにしても、音響が素晴らしかった。
エンドロールの曲もよいし。
予告編もぐっとくるわ。















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