【俺は好きなんだよ】第399回は、『愛の讃歌』(1967)
スタッフ。
監督:山田洋次
製作:脇田茂
脚本:山田洋次/森崎東
撮影:高羽哲夫
美術:梅田千代夫
音楽:山本直純
出演。
中山仁
倍賞千恵子
伴淳三郎
有島一郎
千秋実
太宰久雄
渡辺篤
左ト全
小沢昭一
物語。
夢を追いブラジルへと旅立つ青年を見送る恋人。
しかし彼女は青年の子を宿していた・・・。
村の者たちは若い二人を思うばかりに、突飛な行動に出てしまい、それが予想だにしない悲喜劇を巻き起こす。
舞台は山口県柳井や上関付近、当時の瀬戸内のきれいな景色が見所のひとつ。
マルセル・バニョエルの戯曲「ファニー」を山田洋次が脚本化しているが脚本クレジットには小さく森崎東ともある、おそらく山田作品としては言葉数の多い下ネタ部分を担当したと思われる、山田のその後の嗜好から判断するに芸達者な出演者たちを上手に利用したコメディ映画の体裁のための下ネタであり会社側の意向が強く反映している印象を強く感じる。
山田監督は喜劇俳優たちの個性を尊重しながらも、アドリブを禁じ抑えた演技を要求した。
その結果、笑いと涙が絶妙に同居する、味わい深いテイストの作品を生み出すことに成功した。
多少こなれていない物語展開には、巨匠の若々しさも楽しみの一つだが、集団の思いやりは、『男はつらいよ』に通ずる部分も多い。
この作品を見るとわかるが、実は『崖の上のポニョ』が影響を受けているのが分かります。
あの宗介の家にそっくりな診療所が出てくることからも明らかで、設定には、まるで前日譚の様相さえある。
老人たちの憩いの姿は、あちらは婆さん、こちらは爺さんという感じの掃除が多く見られる。
純愛というか少女漫画への憧憬のある宮崎駿の趣味を感じられる作品でもある。
つまり、山田洋次と宮崎駿はつながるんですね。
でも、この二人の対談とか見たことないなぁ、してるのかな?
愛の行方にやきもきしながら楽しめる人情悲喜劇の佳作。
スタッフ。
監督:山田洋次
製作:脇田茂
脚本:山田洋次/森崎東
撮影:高羽哲夫
美術:梅田千代夫
音楽:山本直純
出演。
中山仁
倍賞千恵子
伴淳三郎
有島一郎
千秋実
太宰久雄
渡辺篤
左ト全
小沢昭一
物語。
夢を追いブラジルへと旅立つ青年を見送る恋人。
しかし彼女は青年の子を宿していた・・・。
村の者たちは若い二人を思うばかりに、突飛な行動に出てしまい、それが予想だにしない悲喜劇を巻き起こす。
舞台は山口県柳井や上関付近、当時の瀬戸内のきれいな景色が見所のひとつ。
マルセル・バニョエルの戯曲「ファニー」を山田洋次が脚本化しているが脚本クレジットには小さく森崎東ともある、おそらく山田作品としては言葉数の多い下ネタ部分を担当したと思われる、山田のその後の嗜好から判断するに芸達者な出演者たちを上手に利用したコメディ映画の体裁のための下ネタであり会社側の意向が強く反映している印象を強く感じる。
山田監督は喜劇俳優たちの個性を尊重しながらも、アドリブを禁じ抑えた演技を要求した。
その結果、笑いと涙が絶妙に同居する、味わい深いテイストの作品を生み出すことに成功した。
多少こなれていない物語展開には、巨匠の若々しさも楽しみの一つだが、集団の思いやりは、『男はつらいよ』に通ずる部分も多い。
この作品を見るとわかるが、実は『崖の上のポニョ』が影響を受けているのが分かります。
あの宗介の家にそっくりな診療所が出てくることからも明らかで、設定には、まるで前日譚の様相さえある。
老人たちの憩いの姿は、あちらは婆さん、こちらは爺さんという感じの掃除が多く見られる。
純愛というか少女漫画への憧憬のある宮崎駿の趣味を感じられる作品でもある。
つまり、山田洋次と宮崎駿はつながるんですね。
でも、この二人の対談とか見たことないなぁ、してるのかな?
愛の行方にやきもきしながら楽しめる人情悲喜劇の佳作。
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