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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

親と子。それ以外の関係と。 『イップ・マン 完結』

2020年07月28日 00時00分22秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1733回。

 

「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『イップ・マン 完結』

  

 

 

ブルース・リーに招かれ、アメリカに渡ったイップ・マンの戦いを描くカンフー・アクション・ドラマ。

 

ブルース・リーの師匠として知られる中国武術“詠春拳”の達人イップ・マン(葉問)をドニー・イェンの主演で描くシリーズ完結編。

 

監督は、シリーズ全作を手掛けてきたウィルソン・イップ。

 

 

 

物語。

1964年、息子との関係に悩むイップ・マンは、愛弟子ブルース・リーの招きでアメリカのサンフランシスコに渡る。
息子の留学先を求めてではあったが、実はある秘めた思いもあった。
だが、彼はそこで異国に生きる同胞たちの厳しい現実を目の当たりにする。

脚本:エドモンド・ウォン、デイナ・フカザワ、チェン・タイリ

 

 

 

出演。

ドニー・イェン (イップ・マン(葉問))
チャン・クォックワン (ブルース・リー/シウロン(李小龍))
イ・ヒー  (イップ・チン(葉正))

ウー・ユエ (ワン・ゾンホア(萬宗華))
ヴァンダ・マーグラフ  (ルオナン(萬若男))
グレース・エングレート (ベッキー)

スコット・アドキンス (バートン・ゲッデズ 一等軍曹)
ヴァネス・ウー (ハートマン・ウー 二等軍曹)
ケント・チェン (ポー刑事)

クリス・コリンズ (コリン・フレイター)

 

 

スタッフ。

製作:ドニー・イェン、レイモンド・ウォン、ウィルソン・イップ
製作総指揮:エドモンド・ウォン、アニタ・ウォン、ジル・レオン

撮影:チェン・チュウキョン

音楽:川井憲次

アクション監督:ユエン・ウーピン

 

 

『イップ・マン 完結』を鑑賞。
60年代、ブルース・リーに招かれ、渡米したイップ・マンの戦いを描くカンフー・アクション・ドラマ。詠春拳の達人をドニー・イェンの主演で描く4作目にしてシリーズ完結編。
3作目では妻との関係を描いたので今作は息子との関係。そこにあるのは距離。
近距離攻撃が得意な詠春拳では遠距離攻撃は苦手。中国での異国が異国での中国へと転換。
シリーズの定番は外さない。
ウー・ユエの細かな配慮。ヴァンダ・マーグラフが花。チャン・クォックワンはほぼブルース・リー。
四つの親子関係が浮かび上がる。
バトルは多様で、老いを迎えたイップ・マンを補う。
今の香港やアメリカと中国の関係、Black Lives Matterなど、現代の状況を考えるとなかなか複雑な気分にもなる。
異国の月も故郷の月も突きに尽きる着作。

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『葉問4』。
『イップ・マン4』。

英語題は、『IP MAN 4: THE FINALE』。
『イップ・マン4:完結編』。



製作国:中国/香港
上映時間:105分
映倫:G

 

配給:ギャガ・プラス  

 

 

 

 

キャッチコピーは、「さよなら、イップ・マン」。
「さらば、イップマン」じゃないのね。

 

 

 

 

 

ネタバレ。

四つの親子関係は、イップ・マンと息子チン、イップ・マンと小龍、ワン会長とルオナン、ゲッデズ一等軍曹とハートマン二等軍曹。
だが、これに、ベッキーの親子関係、ブルース・リーとその弟子、コリンとその弟子、ゲッデスとコリンも入る。
そして、そこから、故郷と住まう者の関係さえも見えてくる。

 

 

 

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