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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

ファッキュー・ベリー・マッチ。 『スパイラル:ソウ オールリセット』

2021年09月30日 00時01分48秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1947回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 

スパイラル:ソウ オールリセット

 

 

 

ジグソウを彷彿とさせる連続猟奇殺人事件の謎に挑む主人公の運命を、過激な残酷描写とともにスリリングに描くサスペンス・スリラー。

世界的に大ヒットした『ソウ』シリーズのファンを公言するクリス・ロックが、主演に加えて製作総指揮も務めてシリーズの再構築に挑んだ。

共演はサミュエル・L・ジャクソン、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ。

 

監督は、『ソウ』の2~4作を手掛けたダーレン・リン・バウズマン。

 

 

物語。

ある日、地下鉄で警察官が被害者となる猟奇事件が発生する。今は引退している伝説的刑事マーカスを父に持つジーク刑事は若手のウィリアムを相棒に従えて捜査に乗り出すが、その陰湿で残忍な手口からすぐにジグソウを思い出す。そんな中、ジークたちを挑発するように、犯人は再び警察官を狙ってさらなる犯行に及ぶのだったが…。

脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー

 

 

出演。

クリス・ロック (ジーク・バンクス刑事)
マックス・ミンゲラ (ウィリアム・シェンク)
マリソル・ニコルズ (アンジー・ガーサ)
サミュエル・L・ジャクソン (マーカス・バンクス)

 

 

スタッフ。

製作:オーレン・クールズ、マーク・バーグ
製作総指揮:ダニエル・ジェイソン・ヘフナー、クリス・ロック、ジェームズ・ワン、リー・ワネル、ステイシー・テストロ、ジェイソン・コンスタンティン、グレッグ・ホフマン、ケヴィン・グルタート、ジョーダン・オーラム

撮影監督:ジョーダン・オラム
プロダクションデザイン:アンソニー・カウリー
衣装デザイン:ローラ・モンゴメリー
編集:デヴ・シン
音楽:チャーリー・クロウザー

 

 

『スパイラル:ソウ オールリセット』を鑑賞。
現代アメリカ、刑事がジグソウ模倣犯を追うサスペンス・スリラー。
『ソウ』シリーズのファンのクリス・ロックが提案して、製作総指揮も務めてシリーズのリブートに挑む。
ついに、ジグソウのつながりはなくなりました。なので、宣伝のジャンルもソリッド・ショッキング・スリラーになってます。ついに9作目です。
ある意味で、二次創作っぽい出来なので、ファンとしてはそこをつっこみながら楽しめる。だから、1~3までを見てからで。
『ソウ』の2~4作を手掛けたダーレン・リン・バウズマンの手堅さが光る。
ホンがちょっと弱め。これ、ミスリードさせる気はあまりないよね。推理部分は初心者向けで、痛い描写を中心にすることにしたはずなのに、中盤からあんま痛くなくなってはくる。しあっけ要素が強くなるのよね。画とか雰囲気作りは巧いのに、芝居つけるのイマイチのままだった……。これ、二人のキャラを掘り下げたら、もっと面白くなったはず。ちょっと惜しいのよ。
だけど、シリーズファンなら、つっこみながら素直に楽しめます。長寿シリーズならではの味わいですよ。
サミュエル・L・ジャクソンも大人しめ。でも「ファッキュー・ベリー・マッチ」は笑った。でも、字幕は出てないのは片手落ちですぜ。
でも、美術凝ってるから、もうちょっとがっつり見たかったなぁ。
おいらは蝋のヤツが好み。
こうなったら10作目もやって欲しいなぁと願う豚作。

 

 

 

 

おまけ。

 原題は、『SPIRAL: FROM THE BOOK OF SAW』。
『螺旋:ソウのノートより』。

 

2021年の作品。

 

製作国:アメリカ
上映時間:93分
映倫:R15+

 

配給:アスミック・エース  

 

 

 

 

 

 


 
ネタバレ。

リブートとはいえ、ジグソウについてほとんど触れないのは、ちょっと寂しいよね。

原題の副題にある「BOOK OF SAW」は出てこないのもなぁ。

でも、見ていた、という意味でのSAWのタイトルが強くなったのはファンの意地よね。

 

チャーリーのところだけ、回想でも顔が見えないとか、バレバレなのよね。
最初に死んだ刑事の奥さんはちゃんと見せるのにチャーリーの奥さん(赤ちゃんも)を見せないのも同じ。

犯人がチャーリーと親父だけの二択でチャーリーが死んだから親父が?とミスリードしてるんだけど、子ども騙しなのよね。

 

クライマックスを父にしたのも、ファンとして、『1』の考察で、最後、「ファーザー」と言っているのではあったのもと入れているのかもね。

助かっても酷い目なんだけど、考える時間と行動する時間がないのよね。
『1』の良さはアマンダが一人生き残って、その恐怖を伝えるところでもあるのよね。(だからこそ、『2』へとつながったわけだし)
そうすることで、ゲームになったわけだから。

 

第8条はどうやら、死の危険があった場合、警察官は加害者を殺人していいという裁量権をもつということらしい。
これを基に、チャーリーは裁量権を個人に任せることで復習していくので、さらっと裁量権だけ字幕に出るだけではなく、もうちょっと説明してもよかったかなと思う。字幕でも第8条ではなく裁量権にしてもよかったのではないかしら。
アメリカだと常識なんだろうけど。

 

 

 

 

 

 

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