真鍮の標的？ 『ブラス・ターゲット』

【死ぬまでに観れるか？】第２４回は、『ブラス・ターゲット』(1978)


原題は、『BRASS TARGET』。『真鍮の標的』ってことなんですかね？


スタッフ。
監督：ジョン・ハフ
製作：アーサー・ルイス
原作：フレデリック・ノーラン
脚本：アルヴィン・ボレッツ
撮影：トニー・イミ
音楽：ローレンス・ローゼンタール
　
　
出演。
ソフィア・ローレン
ジョン・カサヴェテス
ジョージ・ケネディ
マックス・フォン・シドー
ロバート・ヴォーン
ブルース・デイヴィソン
パトリック・マクグーハン


【解説】
　第二次大戦終結直後、米軍の猛将パットン将軍の暗殺計画を軸にしたサスペンス・ドラマ。
将軍の命を緻密な計画で狙う一味と、これを阻止しようとする米軍情報部との虚々実々の駆引きをスリリングに描いた作品で、ミリタリー版『ジャッカルの日』と言った雰囲気がある。
何と言っても素晴らしいのは凄腕の狙撃者に扮したＭ・Ｖ・シドーの演技。
慌てず騒がず、決行の日に備えて着々と準備を進める老いた暗殺者を、研ぎ澄まされた繊細な演技で見事に表現している。
元々スウェーデンの巨匠Ｉ・ベルイマン監督作品の常連だった人だが、ハリウッドに進出して以来、『エクソシスト』の神父役、『コンドル』（Ｓ・ポラック監督）の暗殺者、そしてこの作品と、“プロフェッショナルの凄味”を演じさせたら右に出る者はいない。
彼の神の如き名演技を堪能して欲しい。


という解説がある。
むぅ、期待させるじゃないですか。



監督のジョン・ハフは、
『星の国から来た仲間』(1975)  
『続・星の国から来た仲間』(1978)  
『ダーティ・メリー／クレイジー・ラリー』(1974)  
『ヘルハウス』(1973)
ホラーからディズニーまでという職人監督。
これまたプロフェッショナルの凄みを感じさせてくれます。


ビデオでは出ていたようですが、すでに廃盤。
『星の国から来た仲間』は最近、『ウィッチ・マウンテン』としてリメイクされたりしているので、ここらでＤＶＤが出てもいいと思うんだけどなぁ。