菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

絶望しても生きていく。 『デスペレート・リビング』

2024年02月02日 00時00分55秒 | 死ぬ前に観れるか?

【死ぬまでに観れるか?】第374回は、『デスペレート・リビング』(1976)

 

原題は、『DESPERATE LIVING』。
『絶望的な生活』。

 


製作国:アメリカ
上映時間:91分


 公開情報:劇場未公開・ビデオ発売

 

 

スタッフ。

監督・脚本:ジョン・ウォーターズ
製作:ジョン・ウォーターズ
撮影:トマス・ロイゼクス
編集 チャールズ・ロゲロ
音楽::クリス・ロビンジャー、アレン・ヤナス

 


出演。 <キャスト>

ペギー・グラベル <ミンク・ストール>
グリゼルダ・ブラウン <ジーン・ヒル>

マフィー・セント・ジャック <リズ・レネイ>
女王カーロッタ <エディス・マッセイ>
姫君ククー <メアリー・ビビアン・ピアス>
モール・マクヘンリー <スーザン・ロウ>

フリッパー <クッキー・ミューラー>
ウィルソン中尉 <チャニング・ウィルロイ>
ウィリアムズ中尉 <エド・ペラニオ>
ポール氏 <ポール・スウィフト>
ハーバート <ジョージ・フィッグス>
ショットジー <シャロン・ニースプ>
ボスリー・グラベル <ジョージ・ストーバー>
シットフェイス保安官 <ターキー・ジョー>
エヴァンス博士 <アル・ストラペッリ>
ボスリー・グラベル・ジュニア <ブルック・ブレイク>
ベス・グラベル <カレン・ガーウィグ>
シナ <マリーナ・メリン>

 

 

物語。

ルティモアの高級住宅地の超ノイローゼ主婦ペギーには、お医者さんごっこをする息子と娘がSEXに耽っているように思えた。
優しくなだめる夫に、「殺される!」と飛び込んできた黒人乳母グリゼルダは尻圧で夫を窒息死させてしまう。二人はベンツに乗って逃げ出し、なんとか、女王カーロッタが支配する“モートヴィル”にたどり着く。
そこは掃き溜め、人間のクズが集まるところ。
二人は元悪役レスラーで性転換手術を希望する女モールが管理する借家に入居する。
隣人の巨乳自慢モフィは、ベビー・シッターを特殊な方法で殺した過去を持ち、モールとは愛し合う仲だった。
女王カーロッタの執政は無茶苦茶。
たとえば、彼女が制定した“逆さの日”は、服を反対に着たり逆向きに歩かせるものだった。
そして、娘の姫君ククーはクズ拾いに夢中。

狂気の街に、行き場を失くした女性二人が逃げ込むシュール・ファンタジー。

 

 

ネットによると。

ジョン・ウォーターズ映画で最も寓意に富み、途方もなく下劣な問題作。

ディヴァインを除くウォーターズ映画の常連たちが勢揃いし、各々が病的な演技で鎬を削っている。
特に、中産階級のひよった価値観が全ての行動基準であるペギーに扮するミンク・ストールの怪演が光る。

本作はジョン・ウォーターズが<トラッシュ三部作>と名付けたシリーズの3作目。
ほかの2作は『ピンク・フラミンゴ』(1972)と『フィメール・トラブル』(1974)。
ジョン・ウォーターズの長編作品でディバインが登場しない唯一の作品である。
リズ・レネイを中心にカルト的なファンを生み出した。

 

 

グッド・ハウスキーピング誌の批評家たちは10分後に映画から退席した、と言われている。
プレイボーイ誌の評論家は、この映画を楽しみ、「信じられるためには見るべきだ」と述べた。
ボストン・フェニックス紙のデヴィッド・シュートは、「『デスパレート・リビング』で、ジョン・ウォーターズは真のゴミ芸術作品の創造に近づいている」と述べた。
評価サイト<ロッテン・トマト>では、70% の評価を獲得。

ニュー・ライン・シネマはフィルムを16ミリから35ミリに拡大し、マンハッタンで真夜中に公開を決定した。
オリジナルのポスター(皿の上に調理されたネズミを描いたもの)はニューヨーク・タイムズ紙によって掲載を拒否された。そこで3日間で新しいポスターをつくる羽目になった。

 

観たいデスペ!!

 

デスペレート・リビング - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

John Waters, Desperate Living | CLAMP

Desperate Living (Punk Story) Movie Poster 1978 Italian 4 foglio

Amazon.com: John Waters' Desperate Living: Prints: Home & Kitchen

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« つぶやきのまとめ 2/1 | トップ | 積極性。 『哀れなるものたち』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

死ぬ前に観れるか?」カテゴリの最新記事