【俺は好きなんだよ】第1145回は、『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(2018)
原題は、『BLACK MIRROR: BANDERSNATCH』。
『黒い鏡:バンダースナッチ』
Wikiによると。
バンダースナッチはルイス・キャロルの詩『ジャバウォックの詩』と『スナーク狩り』で言及される架空の生物である。キャロルの詩の中では、バンダースナッチの姿形や大きさについては説明されていない。また、バンダースナッチというのがフェニックスのような一体の生物のみに与えられている名前なのか、それとも一群の種に与えられた名前なのかも記述されていない。『ジャバウォックの詩』の中でバンダースナッチに関する唯一の記述は、主人公に与えられた「燻(いぶ)り狂えるバンダースナッチに近寄るべからず(shun the frumious Bandersnatch.)」という一言のみである。バンダースナッチは『ジャバウォックの詩』の中では実際には姿を見せない。この為に、バンダースナッチの正確な大きさや性質は不明確なままである。しかしながら、『ジャバウォックの詩』が収録されている『鏡の国のアリス』の他の部分では、バンダースナッチが非常に素早い生物であり、複数の生物を指す名詞である事が(直接にではないが)、白のキングによってほのめかされる。
上映時間: 90分
製作国: アメリカ
スタッフ。
監督: デヴィッド・スレイド
出演。
フィオン・ホワイトヘッド (ステファン)
ウィル・ポールター
アリス・ロウ
物語。
1984年。若いプログラマーのステファンは、ゲームブックに基づくゲーム開発に取り組む中、現実とゲーム世界を混同し始める。
このゲームブックと同じように実際に視聴者も物語の進行を選択することが出来るインタラクティブなものになっており、いうならばゲーム・ムービーになっている。
選択はだいたい二択ですが、分岐してけば、何通りもの展開を味わうことになります。
実際に、エンディングも複数用意されています。
Netflixのみで配信。
ややネタバレ。
総映像時間は約5時間だそうです。
ネタバレ。
選択肢があるようで、実は間違えた選択肢を選ぶと元に戻るので、自由に選んでいるようで選ばされているという皮肉。
選択肢の数からいうと数万通りになるが、実際には数十通りくらいになるはず。素晴らしいのは、回想で自分が見てきたストーリーをある程度、改訂される。
なにより、このプログラムが素晴らしい。
選択肢は変わることがある。PAXとPAC、TOYとPAX、TOYとPACのように。
選択肢が一つのところも、戻ってきた場合に選択肢が二つになる。(行かない、が、行く/行かない、などい)
逆に、選択肢がなかったところに出てくるところもある。(薬を飲む/トイレに流す、など)
どっちを選んでも同じという場合もあるが、選び方によって展開が変わるのかも。
確認したエンディング。
・親父を殺して切断。ゲーム完成し、5の評価に。殺人発覚し回収。(クレジット後あり)未来にリメイク。(※どうやらこれがストレートエンディングらしい)
・親父を殺して埋める。殺人発覚してゲーム発売されず。(クレジット)
・親父を殺して埋める。殺人発覚するがゲームは発売される。2.5の中途半端な評価。(クレジット)
・父とタッカーを殺害。殺人発覚。ゲーム発売されず。(クレジット)
・母と列車に乗って、診断中に死亡。(クレジット)(※これもストレートエンディングの一つで。ファンからはハッピーエンドルートと言われているんだとさ)
戻る(GO)パターン。
・会社でゲームを作る。0の評価の駄作が出来る。
・飛び降り自殺して、会社にゲームを完成させられ、最低の評価で点数もなし。
・逃げようとするがカットがかかる。ドラマの撮影中という世界に入り込む。
・アクション映画の世界に入り、外に連れ出される。
・父を殺さない。
・父とコリンを殺害。殺人発覚。ゲーム発売されず。
・父とタッカーを殺害。殺人発覚。ゲーム発売されず。
戻るのをGOというらしい。
ただ戻るパターンでもクレジットが出る場合もあります。(同じことを何度も繰り返しているとクレジットが出る)
GOの通り方でも展開は変わるようです。
どうやら、基本は上記したように2つのルートが正規エンディングのようです。
ところが、あるルートを通ると、エンドクレジット後に謎の映像が流れます。それは、タッカー社に行くためにバスに乗ったステファンが"バンダースナッチ"という曲を聞き始め、機械音だけが響きながら終わる、というもの。
あと、公式Twitterが発表した裏ルートがあり、家族写真を二度取ると、また違う分岐が起こるそう。
電話番号は20541ですが、頭で求めるのはかなり難しいそう。ただ、画面をよく見ていると出てきているんだとか。ちゃんと電話をかけることが出来るとちょっと違った展開が起こります。
昔、2つのチャンネルを使ったザッピングドラマがあったのを思い出した。
DVDの初期のアニメなどの特典にゲームが入っていて、こういうアドベンチャーゲームのようなストリーがあったね。
ちなみのちなみに、『ブラックミラー』のタイトルの意味は、デバイスの電源を切った時、反射する黒い画面の状態のことを指している。
クリエイターのチャーリー・ブルッカーは2014年の英Channel4のインタビューで明かしており、「TVや液晶ディスプレイ、iPhone、iPad、それらはただの黒い鏡のように見えるが、何か冷たさと恐ろしさを感じる。このドラマのタイトルにぴったりだと思ったんだよ。視聴者の皆さんがこのドラマをTVやタブレット、スマートフォンで見て、その後エンドクレジットが流れ、画面が真っ黒に切り替わる。そこに映るのは自分自身...そういうところが好きなんだ」とブルッカーらしいコメントをしている。