一期一会

日々是好日な身辺雑記

米国株

2020年06月25日 | 雑記
一時日本株以外に豪ドル建て債券や投資信託などでも運用していたが、現在は100%日本株の個別銘柄で運用している。従って3月第2週から第3週にかけての急落・暴落での評価損も大きく、中でもコロナウィルス騒動でモロに影響を受けた貸会議室大手のTKPを損切りしたので、評価損だけでなく実損も大きかった。Web会議の広がりなどで難しい業態になったと判断して思い切った。

そして3月第3週には初めて評価損が評価益を上回ったが、FRBや日銀の株価下支え策もあり持ち直してきた。先月はSell in Mayで3銘柄を利益確定売りが出来てMRFに待機資金となっているが、現在の上昇相場でも順張りはしないので、様子見にしている。実体経済とはかけ離れての上昇だ。
今の信用買い残増からすると9月頃には一旦下げ相場になると思っているがどうなるか。感染第2波も気になるし。

そんな中でカミさんが3月末で65歳の定年退職となった。結婚以来ずうっと専業主婦で来たが、私が48歳で外資コンピューター会社をリストラになった時に、厚労省の外郭団体で働き始め、その縁で52歳から今の医療機関に勤めてきた。今のと言うのは定年退職後も週3日の契約社員として、コロナウィルス状況下でも働いているのだ。60歳で退職願いを出し、娘と息子からご苦労さま食事会をしてもらい、有給休暇処理で1ヶ月のスペイン旅行に行ってきたが、戻ってきてから慰留されると退職願いを撤回し勤め続けた。あと1年だけと言っているがどうなのか、社会的な繋がりを持っていたいのだろう。

13年間の勤務で退職金が出たので、その運用を考えてほしいと言われたので、ファイナンシャルプランナーとして検討してきた。カミさんの退職金という性格上、日本株の運用資金に組入れるわけにもいかず、リスクのある金融商品で運用するわけにもいかない。
しかし色々検討してもリスクのないものは、コーヒー一杯分くらいの利息しか付かない。

それで外貨建て債券やNASDAQ、S&P、FANGのETF(上場投資信託)などを検討してみた。同じETFでもそれぞれ特徴があるが、アメリカを代表する30社で構成されているNYダウのETFが、過去3年間のトータルリターンで安定していると思った。ただ投資信託は日本株の(さわかみファンド)と(ひふみプラス)を持っていたので、プロが運用する投資信託は貴方任せの運用で張り合いがないのと、平均化した投資は個別銘柄投資よりパフォーマンスが悪いと思っている。
ETFに続いては(米国会社四季報)を買って個別銘柄の検討をしてきた。同じく東洋経済から出版されているが3300円と会社四季報より1000円高い。個別銘柄以外にアメリカのファンドが発行している300本近いETFも載っている。

個別銘柄はアメリカの代表的な企業やIT企業は分かるが、成長が期待される新興企業は殆ど知らない。そんな中で35歳まで勤め、カミさんも勤めていた3Mを改めて検討してみた。
NYダウ30社でもあり、一般的にはポストイットが馴染み深いだろうが、ニューヨーク証券取引所での業種は資本財として定義されている。
色々な指標を見ても、流石にNYダウ30種銘柄でエクセレントカンパニーと言われるだけあってズバ抜けた数字だと思った。
S&P格付ではA +、営業利益率は22%と高収益、株価は今日現在158ドルで、凄いのは62年連続増配という安定性だ。コカ•コーラやジョンソン&ジョンソンという同じNYダウ銘柄より年数が長い。
一株配当が5ドル76セントというのも他の優良会社と比較しても高配当だ。
純利益から配当金をどのくらい支払っているかを%で示す配当性向は、直近の配当で76%である。この配当政策からすると成長性というより、優良安定企業と言うことだろう。株主構成を見ても70%が機関投資家だ。また15%ルールという、業務時間の15%は自分で自由に使って良いという、社内カルチャーからポストイットが生まれと言われ、イノベーションカンパニーとも評価されている。

知らない企業が多いと言っても、(米国会社四季報)を見ているとアメリカ企業の栄枯盛衰が分かり興味深い。今話題のZOOMやテスラ、時価総額ベスト5にはアップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)、アリババがランクされている。
ジャック・ウェルチの経営で隆盛を誇ったたGEの業績は惨憺たるもので、NYダウからも除外されている。
長年IT業界で働いてきたが、IBMや2度出張でシリコンバレーの本社やデンバーの工場に行ったHPも、超優良会社という輝きは失っている。

検討の中でNYダウのETFは大和アセットの(iFreeNYダウ・インデックス)に絞り、個別銘柄は3Mに絞った。どちらもマネックス証券で売買出来るし、カミさんの退職金という性格上、別枠で比較的安定した運用をという要件に適っている。
MRFに資金を入れ、米国取引口座も開設したので、しばらくiFreeNYダウと3Mの値動きと、為替のレートをウォッチしながらどちらにするか決めようと思っている。