一期一会

日々是好日な身辺雑記

高麗郷へ

2015年09月20日 | 日記



シルバーウィーク2日目の今日20日(日)は昨日に続いて快晴となった。
先週の日曜日からカミさんと娘はバリ島旅行に出かけ明日帰ってくる。
二人からは何回も誘われたが、5月から6月にかけてスペイン・ポルトガルを
1ヶ月間の旅行に行ってきたばかりなので、今回はパスした。
バリ島は今まで3回行き、2013年にはカミさんと、2009年には定年退職して1週間後に、
一人で3週間滞在したくらいアジアの中では1番好きな所だが、
海外旅行は半年くらい空けた方がその楽しみも大きい。

もう一つの理由が8月の奥穂高岳に続いて、9月は白馬岳にいつもの山友達と登る事になっていたから。
それが9月になってから一昨日まで、まともに登山が出来るような天候の日がなかった。
本来このシルバーウィークが絶好の登山日和だったが、相棒が8月中頃から椎間板ヘルニアになってしまった。
相棒は奥穂高岳登山の1週間後に苗場山に登り、翌週に安達太良山にと、3週連続で山登りをした。
苗場山登山には誘われたが、その日はランナー仲間との真鶴合宿と重なっていたので、一緒に行けなかった。
10月中旬頃の紅葉の時期に北アルプスに登ろうという事になっているが、
現在も治療中なのでどうなるか分からない。

そんな事で、スッキリ晴れた今日は一人で高麗郷へ行ってきた。
この時期は巾着田の曼珠沙華が見どころなので、その見物と日和田山へのハイキングに出かけた。

朝8:31発快速急行の長瀞・三峰口行きに乗ろうとホームに立っていたら、
7分後に臨時の快速急行高麗行きが来るのが分かった。
さすがに長瀞・三峰口行きはリュック姿の人達で満員だった。
それをパスして高麗行きに乗ったら座れたので、ジョン・グリシャムの「司法取引」を読みながらノンビリと行く。







高麗駅を降りて巾着田までは歩いて15分位。
そこまでの細い道の両側には野菜やアイスクリーム等の売店が並んでいる。
高麗川を蛇行している形が(きんちゃく)に似ていることから巾着田と呼ばれていて、
そこには500万本と言われる曼珠沙華が群生しており、その様は赤い絨毯のようだ。
9/19~10/4までは曼珠沙華まつりが開催され入場料が300円となっている。
広場には40店位のB級グルメの店やお土産店が出ているので昼食を取ることも出来る。





巾着田の後は10分位歩いて国登録有形文化財の高麗郷古民家に廻る。
ここは江戸時代末の高麗本郷村の名主や村長を務めた新井家の住宅で、無料で拝観出来る。





その後は県道を20分ほど歩き日和田山へ登る。
山と言っても高さ305mの低山なので入り口から頂上まで30分位で登れる。
途中頂上までの道が男坂、女坂と分れる。どちらもそんなにきつい事はないが、
普段山登りをすることのない人は女坂の方が楽だろうと思う。頂上からはスカイツリーが見えた。
ここで時刻も11時半になっていたので、ここで駅で買ってきたおにぎり弁当の昼食を取る。







日和田山から下山し、聖天院から高麗神社と廻る。
この地域は奈良時代に朝鮮半島の高句麗国から渡来した貴族や僧侶など1799人が移り住んだところで、
寺院である聖天院には高麗王若光のお墓があり、その入口には韓国の元首相・金鐘泌氏の揮毫で
「高句麗若光王陵」と書かれた黒御影石の大きな碑が立っている。
高麗神社は来年1300年記念祭というのが行われるらしく、境内には韓国の民族衣装の展示がされていた。
境内の隣には高麗神社の神職を代々務めてきた高麗家の旧家がある。
慶長年間(1596~1651)に建てられという茅葺きの平屋は国の重要文化財になっている。
家の中にはお月見のススキ、月見団子、栗がお供えされていた。
中秋の名月、今年の十五夜は9月27日である。

この地域ほど、朝鮮半島からの渡来した人が住み着いた所という事を明示した所は
日本でも珍しいのではないだろうか?ハングル語の表記も多い。

高麗駅→巾着田→高麗郷民家→日和田山→聖天院・高麗神社→高麗駅と廻って5時間半、
残りのシルバーウィークや秋の休日に出かける場所としておススメである。