前の家に住んでいたときの、角のおじさんのことを書きました。
そのおじさんの続編があります。
父が亡くなってしばらくしておじさんから、
「オレの自転車の鍵が壊れちゃってさ。
オヤジさんの自転車貸してほしいんだけどさ」
と言われました。
父が亡くなったとき、おじさんの対応に、
んんん???って感じていたので、
「申し訳ありません。父の鍵がどこにあるかわからないので」
と遠回しに断りました。
でも、その日のテレビの星占いが、
【このままではケンカになります。大人の対応で・・・】
わたしはこの占いが大好きで、よく当たるので欠かさず観ていました。
慌てて父の鍵を探して、
「鍵がありました。もう使わないので使ってください」
と自転車をおじさんに渡しました。すると、
「オレの友だちが自転車欲しいって言ってたから、そいつにやるよ」
それから3週間後、放置自転車返還通知書が届きました。
えっ、放置自転車になっちゃったの???
おじさん、自転車をどんな友達にあげたのでしょうか。
父が亡くなったときは、橋の下の知り合いにあげたいから、
父の洋服をほしいと言われました。
洋服のことは断りましたが、そういう関係のお友達なんでしょうか。
おじさんの所へ放置自転車返還通知書を持っていき、
「差し上げたものだから、どう使われてもいいと思いますが、
この通知書が来ないようにしてください」
と言うと、
「ちぇっ、あいつなにしてんだ!」
と言いながら電話を掛けましたが、
留守電になっていたようです。
「あとはちゃんとやっとくから」
と言って通知書を受け取りました。
その後、自転車のことで、おじさんから話はありませんでした。
それから3カ月後引っ越すことになりました。
今度はわたしの自転車を欲しいと言われました。
でも、お断りしました。
すると、翌日、わたしの家のプランターに、
発泡スチロールの混ざった土がたくさん撒かれ、
サボテンと葉の刺さった発泡スチロールの箱が置いてありました。
まさか、と思っておじさんの家を見に行くと、
わたしの大事に育てたクレマチスの刺し穂や、
小さなプランター、ジョウロなどがありました。
えっえっえっ、どーして???
(長くなるので続きは次になります)
ホント、恐かったです