女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

フリーズドライの恋心。

2021-09-27 23:00:30 | 映画

 

おととい『ホビット』シリーズの3部作を観に行きました。

午前10時から午後7時までの長時間です。

パンとおむすびと飲み物2本とアメ、そして腰用のクッションを持って出かけました。

わたしは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズが大好きで、

15回映画館で観ましたが、15年ほど前、同じ映画館で3部作も観ました。

そのときの会場はほぼ満席でしたが、今回は3分の2ほどでしょうか。

30代40代の人たちが多かったです。

 

『ホビット』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の話で、

人間、ドワーフ、エルフ、魔法使いたちや、悪の勢力のオークたちが暮らしています。

ドラゴンに奪われたドワーフの金の王国の奪還の旅に、

ホビットのビルボ・バギンズが同行しますが、

前回の大戦で地下深く葬られたはずの、

闇の帝王サウロンが復活の予兆が現れ始めていました。

そのため旅の途中で様々な困難や戦いをしながら、

冒険の旅は続いていきます。

テレビの映画チャンネルでは観ていましたが、

大きなスクリーンで観ると、やはり迫力が違いました。

 

でも、わたしはその大迫力のシーンよりも、もっと心に響くシーンがありました。

ドワーフのキーリがエルフの女性戦士タウリエルに恋していましたが、

小柄で不細工なドワーフからの恋の申し出に戸惑いながらも、

少しずつ惹かれていくタウリエル。

3部作目の『決戦の行方』で戦いが終わったとき、

キーリはオークの刃に倒れます。

息絶えたキーリをタウリエルは腕の中で抱きながら、

―これが愛なら、愛なんていらない。消し去って。

お願いです。なぜこんなにも辛いの?ー

と、タウリエルは泣きながらエルフの王に尋ねます。

―本物の愛だからー

そう言われたタウリエルは、本当の自分の気持ちに気づくのです。

そして、キーリに口づけます。

 

ほんの数分のこのシーンは、何度観ても泣いてしまいます。

すっかり枯れ切ってしまっているわたしのフリーズドライの恋心が、

一瞬、柔らかくなりました。

『ロード・オブ・ザ・リング』のほうが、

ワクワク感や緊張感がずっと続くのでおもしろいのですが、

キーリとタウリエルの切ない恋を体感したくて、

『ホビット』を観たのかもしれません。

 

だんだん気温が下がって秋の気配を感じます。

犬たちの散歩で草むらに行くと虫たちの鳴き声がして、

なんだか、ちょっと、しっとりした気分になります。

切ない恋の感覚も思い出せました・・・。

 

before

after

やっと、洗面所シンク下の整理が終わりました。

でも、あんまり代わり映えしません・・・💦