女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

Sさんのこと。

2020-09-03 23:19:58 | 日記

 

「話しかけたって分からないのに、何であんなに話してるのかね」

と、STさんが言いました。

退出のタイムカードを押すためにみんなが並んでいたとき、

Iさんは外国人研修者のひとりに、盛んに話しかけていました。

確かに話しかけられている人は、ただ頷いているだけ。

「いつも、あの人はそうなんだよ。一方的にいつもそうだよ」

とOさんも加わって、Iさん批判はヒートアップしていきました。

するとSさんが、

「でもさ、全部分からなくたっていいんじゃないの。

話しかけられていくうち、少しずつ分かってくるんだわ」

 

わたしはSさんが苦手でした。

いつも大きな声で話し、いつも落ち着きなく動き、

他の人の失敗に厳しく言ったり、接したりする。

タイムカードの列でSさんの前に並んだりすると大変です。

退出時間が迫ってくると、ジリジリとねじり寄られる。

そして、ロッカー室に向かう階段で、

またドンドン迫ってくるので、階段を踏み外しそになります。

すごくイヤな感じ。

 

でも、Iさんのおしゃべりについて話したことは、

ちょっとうれしい驚きでした。

STさんは日ごろからIさんのいろいろなことに批判的です。

それなりの理由があることでしょうが、

研修者に話しかけていることは、その理由になるのでしょうか。

Sさんの言ったことのほうがもっともだと思います。

 

膝の手術をして、足の甲も痛くなっているSさん。

「今週は痛くてさ。でも、あした休みたいって言ったら嫌な顔されてさ。

結局、休みずらくなって、出ることになったんだわ」

大きな声と大きな態度の後ろに、高齢労働者の繊細さが見えました。

Sさんのこと、前より好きになった気がします。

 

             

少し前からはまっている『パリパリ無限キャベツ』。

他にも『パリパリ無限もやし』『パリパリ無限レタス』『パリパリ無限豆苗』があり、

粉末スープと特製油が違い味が変わります。

わたしは『パリパリ無限キャベツ』がお気に入りです。