きょうテレビで『愛を読む人』を観ました。
ロードショーで観たのは10年ほど前。
切なさが強く残った作品でした。
主演のケイト・ウィンスレットの美しさも・・・。
ケイトはこの作品で、アカデミー主演女優賞を受賞しました。
具合の悪くなっている少年を介抱したのがきっかけで、
ケイト演ずるハンナと少年マイケルは、
親子ほど年が離れているのに、女と男の関係になります。
ハンナに夢中なマイケル、ハンナもまた、
真っすぐに自分に向かってくるマイケルを愛するようになります。
デートはハンナの家、マイケルがハンナに本を読む、
その朗読に心を奪われるハンナ。
しかし、突然ハンナは姿を消します。
そして、ひと夏の恋が過ぎていきました。
その8年後、マイケルの前に突然ハンナが現れます。
大学で法律を学んでいたマイケルが、
ある裁判の傍聴に行くと、
被告として裁かれていたのはハンナ、判決は無期懲役。
本当ならもっと軽い量刑になるはずでした。
非識字者だったハンナは、
そのことが裁判で公になることを恥じて、
罪を認めてしまったのです。
8年前も、車掌から事務の仕事に異動になったため、
逃げるように姿を消しました。
それから20年ほど経ち、
マイケルは朗読を録音したカセットテープと、
カセットレコーダーをハンナに送ります。
そこからやり取りが始まり、そのテープをもとにして、
ハンナは文字を覚えていきます。
しかし、出所の日ハンナは自ら命を絶ってしまう・・・。
再会した2人のぎこちなさ、
ハンナの希望と絶望が悲しいくらい伝わってきました。
ケイト・ウィンスレットの切ない役どころが好きです。
他の彼女主演の映画、
『いつか晴れた日に』とか『とらわれて夏』も切なかった。
ちょっと眉間にしわが入った悲し気な表情には、
わたしの分厚くなったハートもギューとなります。
切なさ好きには大満足な『愛を読む人』でした。