女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

切なさ好き。

2019-07-17 23:39:44 | 映画

きょうテレビで『愛を読む人』を観ました。

ロードショーで観たのは10年ほど前。

切なさが強く残った作品でした。

主演のケイト・ウィンスレットの美しさも・・・。

ケイトはこの作品で、アカデミー主演女優賞を受賞しました。

 

具合の悪くなっている少年を介抱したのがきっかけで、

ケイト演ずるハンナと少年マイケルは、

親子ほど年が離れているのに、女と男の関係になります。

ハンナに夢中なマイケル、ハンナもまた、

真っすぐに自分に向かってくるマイケルを愛するようになります。

デートはハンナの家、マイケルがハンナに本を読む、

その朗読に心を奪われるハンナ。

しかし、突然ハンナは姿を消します。

そして、ひと夏の恋が過ぎていきました。

 

その8年後、マイケルの前に突然ハンナが現れます。

大学で法律を学んでいたマイケルが、

ある裁判の傍聴に行くと、

被告として裁かれていたのはハンナ、判決は無期懲役。

本当ならもっと軽い量刑になるはずでした。

非識字者だったハンナは、

そのことが裁判で公になることを恥じて、

罪を認めてしまったのです。

8年前も、車掌から事務の仕事に異動になったため、

逃げるように姿を消しました。

 

それから20年ほど経ち、

マイケルは朗読を録音したカセットテープと、

カセットレコーダーをハンナに送ります。

そこからやり取りが始まり、そのテープをもとにして、

ハンナは文字を覚えていきます。

しかし、出所の日ハンナは自ら命を絶ってしまう・・・。

再会した2人のぎこちなさ、

ハンナの希望と絶望が悲しいくらい伝わってきました。

 

ケイト・ウィンスレットの切ない役どころが好きです。

他の彼女主演の映画、

 『いつか晴れた日に』とか『とらわれて夏』も切なかった。

ちょっと眉間にしわが入った悲し気な表情には、

わたしの分厚くなったハートもギューとなります。

切なさ好きには大満足な『愛を読む人』でした。