mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

⑤上海万博

2010-10-16 21:46:42 | 旅行

上海に来て初めてホテルでの朝食です。
パンのとても美味しかったこと! 後は野菜と、お粥です。

 

最後の日なので、旅行荷物を全部持って行かなければなりません。
夫のリュックに私の化粧品などを入れてもらうと、かなりの重さになりました。
「これを担いで会場を歩いて回るのは大変ね! どこかに預ける所がなかったかしら!?」
しかし、日本では何処にでもある、「一時荷物預かり所」は何処でも見かけたことがありません

荷物預かり書と入場券
所が、本当に思わぬ方法で助けがあったのです。
夫の荷物に私の化粧水が入っていたおかげで、荷物検査で「荷物を会場に持ち込んではならぬ!」と、指定の場所に荷物を預けるように言われました。

願ったりかなったりの話です。 その上、無料なのですよ!


心も軽く、身も軽くなったところで、荷物を預けた場所の近くにあった面白いオブジェをパチリ!

 

その上、列に並ぼうとすると、「お前たちはこっち!」と、高齢者専用?の列に並ばされました。 
お蔭で楽に入場ができましたよ!


並んだ行列に変な落し物?がありました。
よく見ると、サトウキビをかじって吐き出したものだったのですよ。
中国人はまだまだ素朴ですね!

 

今日の1番はMさんお勧めの「日本産業館」です。
Mさんの話では、入館者には「赤富士」がプリントされた、袋をもらえるのだとか。

開門と同時に、万博会場専用の地下鉄駅を探します。
「日本産業館」は川を挟んだ向こう岸のDゾーンにあるのです。
「行きは地下鉄で、帰りは船で・・・」と言う作戦です。

「日本産業館」は、思いがけず大人気で長い列ができています。
聞けば2時間待ちだとか、長く待たないでよい短い見学コースを選び入場しました。

それでも、Mさんが「私は日本人の感性のすばらしさに圧倒されました。日本人ってすばらしい!としみじみと感じました」と言われていただけあって、私も日本人である誇りを感じることができました。

 
一通り見学して表にでましたが、行列はまだ続いていました。
思わず、「有難う!ゆっくり日本の産業を堪能して来て下さいね」と思ったものです。

中国のおばさんよろしく、お目当ての袋も手に入れました。
中にはパンフレットの他に、大塚製薬の“SOYJOY”とユニチャームの”キーホルダー”、横浜を宣伝した“定規”が入っていました。

 
近くに日本食のコーナーがありました。
大阪名物の“たこ焼き”です。  40元也!
久しぶりで食べる、「真的たこ焼き」の美味しかったこと!
 


帰りに乗った船です。 がら空きでした。



アメリカ館
アメリカ館の展示テーマは“2030年を祝う”です。
アメリカ人民の文化の伝統と民族の精神を展示しています。

入館すると、オバマ大統領やヒラリークリントンの「ようこそ、アメリカ館へ・・・」とご挨拶がありました(もちろん映像)

私が一番好きだったのは、「一人の女の子が荒れ果てたビルの片隅を素晴らしい花園にしようと、一人で花を植えていく・・・なかなか上手くことは運ばないけれども、一人づつ協力者が増えていき、最後は妨害していた若者までもが協力して小さな素敵な公園が出来る」と言うストーリーを映像化したものでした。

1度では良いことは成し得ないけれど、こつこつと続けていけば最後には成功に至るのだと再確認できました。
特に環境問題はそうですね!

 

【カナダ館】

 
写真からはわかりにくいですが、カナダ館は中央広場を囲むように3棟の建築群から構成されています。

中央広場では、「モントリオールサーカス団」によるイベントも行われたそうです。



 

 【トルコ館】
トルコの東西文化融合の歴史が紹介されて、非常に興味深い。
 
トルコ館は中国人の友人Cさんのお勧めで入ってみました。
列はなくすんなり入れましたが、歴史好きの夫はとても興味深げに眺めていました。

 トルコ館を見終えて外に出る前にお土産ショップがあります。
その一角に長蛇の列が、これはトルコのアイスクリーム屋の列でした。
1つ20元(約260円)とけっしてお安くはないのですが、結構みんな買って美味しそうに食べていましたよ。

私も是非味わってみたかたのですが、「アイスクリームごときに、何10分も並べない!」と言う、夫の気を感じて諦めました。

 

【ドイツ館】
テーマは「調和のとれた都市」です


中国紙・中国青年報は、上海万博のドイツ館と中国館を比較し、「創造力の違いは歴然だ」と論じた。ドイツ館の創造力の素晴らしさについて、どこかのパビリオンのように(中国館?)巨大スクリーンや文化財などで安易に来場者の気を引こうとしていない、パビリオン全体がロマンチックで神秘的な空間になっていると絶賛。

  
1時間半以上は並んだでしょうか、噂通りとても面白い(きちんと説明できなくてごめんなさい)内容でした。

一番面白かったのは最後のイベントで、この大きな球が、拍手や掛け声で揺れ始め、光が変って行くのです。

観客も一体になったとても興味深い楽しいものでした。

 

ドイツ館を出た時は4時近くになっていました。
18:35発の飛行機ですが、飛行場まで1時間くらいかかるとのことで、これで引き上げることにしました。

 
国慶節休暇中で相当の人出を覚悟していましたが、韓国館の2時間待ちが最高で、そんなにへとへとになる程もなく目当てのパビリオンは殆ど回れました。

写真左はメイン道路、右は高架歩道はこの様にがら空きで寂しいくらいでした。

他にも歩きながら沢山のパビリオンの写真は撮ったのですが、何だかよくわからなくて・・・。
詳しくご覧になりたい方はこちらをご覧下さい。




【余談】
今回の万博で印象的だったのは、トイレが充実していて、しかもとても綺麗だったことです。

旅行の時はいつも「トイレ! トイレ!」と、探しまわった挙句、汚かったり、お金をとられたりで旅行気分が半減したものですが、万博会場を初め上海周辺の観光地のトイレはとても綺麗でした。

 

更に万博会場内に、無料の飲料水が設備されていたのには驚きました。
中国の水事情は劣悪ですから中国も特別の配慮があった物と思われます。
 

 

最後に飛行場で、18:35発の飛行機は50分遅れで離陸。
いつものことで、遅れの理由も何も説明なしの中国方式に慣れてしまった私たち。
22時過ぎには何とか無事に帰宅することが出来ました。


④上海万博

2010-10-16 12:02:53 | 旅行

5時起きで身支度を整え前夜買っておいたパンをかじり、6時過ぎにはホテルをでました。

地下鉄はガラガラです。 「んっ!?おかしいなぁ。 もっとぎゅうぎゅうなんじゃないの?」

 

今日の目的は、Aゾーンの日本、韓国、中国のパビリオンです。
友人にリサーチしておいた通り、4号門に向かいます。

所が、私たちの持っている券は「平日券」なので使えないとのこと。
「指定券」に換えてもらうために、5号門に行かなければなりませんでした。
(浅はかにも国慶節の指定は3日間だけだと思っていたのでした。)


私たちが会場に着いたのは7時過ぎで、券の発売は7時半から、開門は9時からです。
開門前に並んだ人の列はそんなに多くありません。


第一目標の「日本館」に並ぶのに戦闘態勢を取らねばならぬかと思いましたが、皆さんそれ程でもなく、ゆっくり歩いて行きます。



入館を待つ間(45分間)、前に並んで居た3人組の青年たちとおしゃべりをしていました。
真ん中の男性は奇しくも青島の近くの方で、青島のことを色々聞くことができました。
彼女は彼の恋人です。
左の男性は瀋陽の近くだとかで、私たちは瀋陽にも行ったことがありますので話が弾みました。
楽しくおしゃべりをしているとあっという間に時間がすぎました。

 【日本館】
日本館のテーマ、「こころの和」「わざの和」
と言うことでしたが、館内が全体的に薄暗い感じで日本人の私でさえあまり良く伝わった来ませんでした。

それで写真はなく、詳しくはこちらをご覧ください。

 
左はロボットのバイオリン演奏。
曲は中国で有名な「茉莉花」と言う曲です。
因みにこの曲は夫は横笛で、私は二胡で練習していますが、お聞かせできるのはいつのことでしょう!

右は「朱鷺が、中国の協力と人々の地道な環境保全や復活にかけた活動を通じて、日本の空に再び舞い戻る」と言うストーリーを日本と中国の伝統的演劇である能と昆劇を融合させて表現したそうですが、日本の感じがあまり出ていなくて物足りなく感じました。


日本館の見物が終わり、物足りなさを感じながら覘いた「九州沖縄展」です。
ちょうど、お雛様の扮装をしたモデルさんが登場して、見物客を沸かせていました。 


可愛い彼女と一緒に写真を撮りたくて、次から次へ人が寄ってきました。


写真を撮るときは、女性は扇を持ち、男性は冠を被らされて、とても楽しそうに記念写真を撮っていました。

なかなか好評で、並べてあった九州各県の宣伝パンフレットを自ら持っていく人も多く見られました。

私も雛祭り近くになると、近隣の雛人形で有名な所に見物に出かけていましたので、とても懐かしく嬉しく思いました。



【韓国館】
中国のメディアの中には、上海万博のパビリオンの中で一番のお勧めとして韓国館を取り上げ、「韓国の文字・ハングルを利用したカラフルなデザインが魅力的だ」としており、別のメディアは「ミニ・ソウルが上海に作られた」と紹介した。

と、言うくらいですからとても人気で、入館を待つ人は長蛇のれつでした。
それでも、入館は2時間待ちです。

 
長い待ち時間を和ませてくれたのは、前に並んで居たこの3人です。
おばあちゃんがとても豪快な人で、列が進まなくなると持ってきたキャリーを広げ、食べ物や飲み物を出します。
紙コップについだ100%オレンジジュースを、後ろに並んで居た私たちにも勧めて下さり有難く頂きました。
何とも美味しかったこと!

このキャリーの中は全て食品なのですよ!
後で、お菓子も勧められましたが鄭重にお断りしました。
肝っ玉母さんと言う感じで、ずっと後ろに並ぶ知り合いとも大声で話していましたよ(微笑)

可愛い女の子はまだ話せないようでしたが、人懐こく笑いかけてくれました。
覆いがなく陽の当たる場所に来ると、お礼に日傘をさしかけてあげました。


2時間待って、やっと入ったのですが中で何を見たのやら何も思い出せません。

 
代わりに印象的だったのは、広場で行われた民族芸能です。
私たちが入館を待って居る時には、ここでは太鼓の演奏が行われていましたが、私たちが広場に入った時には、この2つの演目でした。

左は太鼓やシンバルを叩きながら首を回し、リボンが何とも美しい曲線を描きます(新体操のリボンと同じです)。
中心の男性の頭には大きな花が載っていて開いたり閉じたりしていました。
右はヒップホップダンスと言うのでしょうか。
私は日本で見慣れていますが、中国人はあまり目にすることがないのでとても喜んでポーズが決まるとすごい拍手でした。

いつも感じるのですが、韓国人の男性は美男ではなくても何故だか魅力的なのですよね!

 

【印度館】
 
クラスにインドの同学が居るのでこれは覘かなくてはと、列に並びましたが、すんなり入館できました。
右はインドの花嫁衣裳?だったと思います。


他にも入ってさっと出た館は【ベトナム館】【アフリカ連合館】があります。

次の目的は「中国館」ですが、私たちが手にした「入館予約券」は19;30となっています。
それまで、何とか時間をつぶさなくてはなりません。



【太平洋連合館】
近くにMさんお勧めの「太平洋連合館」がありました。
写真は1枚もありませんが、どの国も民族衣装や民芸品、特産品を展示してあります。
主に観光PRに力が入っていて、なかなか楽しいパビリオンでした。


外の舞台では、民族音楽や踊りが披露されています。
疲れを休めるために、暫く座って見物することにしました。

時間は18:30です。 少々早めだが行ってみようということになりました。
検札で何か言われるかなと、思いましたがすんなり通過です。

 

【中国館】
中国館のテーマは”東方の冠”。中国の伝統を表現した真っ赤なパビリオンには「清明上河図」の実物、100m大の長さまで拡大された図案とそれをもとに再現される宋代の中国のパノラマ図が展示されていて圧巻でした。

清明上河図とは、宋の都開封の都城内外の殷賑を描いた絵巻物で、北宋の張択端の作品とされ、中国最高の傑作図巻といわれています。

この中国館の人気は異常というほどで、1日5万枚配布されるという予約券を求めて朝早くから長蛇の列ができる。5時から並んでやっとチケットが手に入るというような状況で、少しでも遅くなるようだと入館時間がどんどん遅くなりわずか1時間ほどで5万枚がさばかれてしまうということである。


と言う記事を見ましたが、今回は並ぶこと40分で入館できましたし、次の日は12:30~13:30の予約券を手にすることが出来ましたよ。

 
何しろ中国館のスケールの大きさに感動しました。
しかし、私が一番楽しかったのは最後にトロッコ列車のようなものに乗って部屋を一周したことです。
すぐに終わるかと思いましたが結構長い時間に感じました。
なのに、周りの景色は何だったのか、どうしても思い出せないのです(悲しい)

 

中国館を出たのは20:30です。
昼間長蛇の列ができていた「サウジアラビア館」が気になり行ってみましたが、もう締切とのことで並べませんでした。

朝、日本館に入館する間におしゃべりした青年の一人が、「6時間待って入館したが、1時間分の価値しかなかった」と言っていたのを思いだし諦めることができました。

 
暗くなってライトアップされた中国館はさらに美しく、この万博の正にランドマーク的存在だという感じがします。

 
中国人職員さんも交代の時間です。
きちんと整列して、点呼を取って帰途につかれました。

 

さあ、私たちも明日は上海旅行最後の日です。


 

 


③杭州~霊隠寺

2010-10-16 12:01:36 | 旅行

西湖を後にしてバスは、タイアップの「養蚕会館」に向かいました。
ここで昼食を取ったのち、さらに「龍井茶館」の見学でしたが、少々疲れた私たちはバスを降りずに休息をしていました。

今迄で最大の会館です

レンタル自転車
杭州ではこのようなレンタル自転車があちこちに置かれています。
1時間は無料、2時間まで1元と言う安さです。
保証金300元は返還時に戻ってきます。 
これでゆっくりと観光するのもよいと思いました。


杭州は中国茶でも特別美味しいと言われている“龍井茶”の産地です。
バスの車窓からこのような美しい茶畑が見られます。

 

バスは霊隠寺に着きましたが、ここはオプションで一人40元の入場料が必要とのことで参観者はそんなに多くありませんでした。


 
駐車場から山門に至るまでは暫く歩かねばなりませんでした。
その道筋の民家の前にはこの様な小さなお茶屋さんがあり、お茶も飲めるようにしてありました。

 

 
この周辺にはいくつものお寺があるようで、このようなバスが走っています。
看板によると霊隠小広場を出発したバスは、3か所を巡って走るようで、1区間3元、通して乗ると8元です。
これはB線となっていますので、他にも観光路線があるようです。

 

この霊隠寺は杭州で最も参拝客の多い寺院はです。
霊隠寺は中国禅宗十大古刹の一つであり、326年にインドの高僧、慧理によって建立されたものです。
霊隠寺という名前は、まさに「この山には霊が隠れているに違いない」との慧理の言葉に由来しています

入口を入ると参道が続きます。
広々として明るい参道ですが、うっそうと木が生い茂り歴史を感じさせますし、禅寺らしく凛とした雰囲気を漂わせています


暫く歩くと飛来峰があります。 
飛来峰の周りに歩道が張り巡らされていて、歩道の周りのあちこちに石仏が彫られていますこれらの石仏は10~14世紀に彫られたもので、全部で338あるそうです。

 


観光客で一杯の入り口。


 
大遊宝殿の前では沢山の参拝客がお香を焚いてお祈りしています。


 
大雄宝殿には、高さ24.8mの仏像がありました。
お釈迦様でとても慈愛に満ちたお姿です。

 


大雄宝殿の前にある石塔です。
北宋960年に建造されたもので、九重八角楼閣式の石塔は、高さ12メートル、典型的な宋代の建築様式のようです。

 

 

いよいよ明日は「上海万博」です。

 





 

 

 



 


 

 


 



 

 

 


③杭州~西湖

2010-10-15 22:48:40 | 旅行

西湖「中国十大風景名勝」の一つと言われ、人民元1元札裏面の図案には、「西湖十景」の一つの三潭印月が採用されています。


遊覧船の上から見えるはずでしたが、湖面を行き交う船が邪魔をしてよく見えませんでした。

 

バスが西湖に着くと、私たちはすぐに遊覧船の船着き場に案内されました。

 
船着き場は乗船を待つ人たちで一杯です。
私は右の写真のような小舟に乗りたかったのですが、何の風情もない普通の船に乗ることになりました。

 

乗船までには暫く時間があるようでしたので、座って待つことにしました。

隣に可愛い女の子が座っていました。 

初めは中国語で話しかけましたが、あまり話が弾みません。
それならと英語で話しかけてみました。
彼女は5歳から英語を習っているそうで、分からないところは中国語で話しました。

その様子を見ていた父親らしき人が、一人の若い女性を連れてきて女の子の隣に座らせました。
その女性は「私も英語が話せます」と言います。
父親は英語の勉強になると連れてきたのでしょうか!?
私の拙い英語では女の子相手がやっとなのです。
それでも、英語と中国語を交えて楽しいおしゃべりをしました。
彼女と女の子は姉妹で、もう一人の姉は日本で働いていると言うことでした。

「ん? 中国は一人っ子政策じゃなかった!?」
3人も姉妹が居るということは、父親は相当な富裕層か軍関係の人物なのかしら!?

定かではありませんが、聞いたところでは、色んな特例が認められているらしいのです。


 
長く待たされてトイレに行きたくなりました。
トイレは随分遠くにありましたが、用を済ませての帰り道、結婚写真の撮影をしているところに出会いました。
中国では結婚写真は外の風光明媚なスポットで撮影するのです。




遊覧船の上から撮った写真。 船上ではガイドさんが大声で説明をしてくれていましたが、早口でしゃべるので何だかよく分かりませんでした。
 

 

 



 



写りの悪いのはカメラのせいにして・・・・・・。
私たちも見ることのできなかった、西湖十景の写真はこちらでお楽しみ下さい。

船での遊覧が終わるとすぐに移動です。
もっとあちこちゆっくり見たいのになぁ!

 

次は杭州最後の観光、「霊隠寺」です。


③杭州~黄龍民族公園

2010-10-14 16:54:42 | 旅行

杭州は経済紙フォーブス中国版の商業都市ランキングで5年連続ナンバー1に輝いた、中国で最も元気な都市と言われています。
杭州市の概略はこちらをご覧下さい。


上海を7時に出発したバスは、2時間半以上走って杭州の「黄龍民族公園」に到着です。


西湖とは反対側(北側)にあり、多くの種類の竹が植えられています。
園内にある「黄龍吐翠」は西湖新十景に数えられています。
もともとお寺として使われていたようですが、現在は庭園になっています。

バスを降りて歩き出してすぐに、とてもすがすがしい良い気持ちを感じました。
広大な敷地に沢山の木々が植えられ、建物も沢山建っています。
迷子になりそうです!


  「黄龍吐翠」            
南宋時代、お坊さんが雨乞いをしていたところ、岩が裂け水が噴き出してきたという場所で、これが名前の由来です。民族園と言われるのは、園内には舞台があり、京劇を上演するからだそうです。

 


名前に“龍”が付いているからか、建物の柱には全て龍が絡み付いていました。



何故か、縁結びの神様「月下老人」も祀られていました。

 
珍しい竹林です。  とても厳かな感じを受けました。

 
園内のあちこちに、この様な鋳造が置いてありました。
これは若い子に人気なようで、皆で記念写真を撮っていました。


【心温まる風景】
一組の家族が目に留まりました。
お子さん方でしきりにここで記念写真を撮るように勧めるのですが、お婆さんはなかなか入ってきません。


このブランコは気に入ったのでしょうか、すぐに乗って写真に納まっていました。


この後、一家はご機嫌で次に移って行こうとしました。
所が案の定、傍に居た女性が料金を請求しました。 〆て4元也。
興ざめです。 日本では料金は要らなかったと思いますが…。


ガイドさんに急かされてバスへ戻る途中、中国の公園ならではの光景に出合いました。

人々が行き交う路上で太極拳をしている人達。
青い衣装を着ている人が指導をしているようでした。


少し行った広場でも太極拳や中国駒に興じている人たちが居ました。
赤い衣装は母娘のような感じでした。


大きな東屋ではダンスが繰り広げられていました。
皆さんとても楽しそう!



【小さな喜び】

うっそうとした竹林の中に“サルビア”の花を見つけました。
どうしてこんな所に? しかも、これ1つだけです。 緑の中に赤い点が一つ・・・。



次は西湖です。

 


②蘇州~寒山寺&報恩寺

2010-10-13 21:20:49 | 旅行

寒山寺は、梁代創建の禅宗寺院です。度重なる火災に遭い、現在建物は清代に再建されたものです。 
詳細はこちらをご覧下さい。

 
寒山寺前からの水路と太鼓橋


 
寒山寺の塀の前では沢山の観光客が並んで写真を撮っています。
壁の色は初めて見る黄色でとても目を惹きます。
壁には有名な張継楓橋夜泊」の他に、沢山の七言絶句が掲げてありました。


  
五重の塔「普明塔」。


 
大殿に祀られている仏像。
傍らには仏像をお守りするかのように九体の座像がありました。

 

 
観光客だけではなく、訪れて香を焚きお祈りをしていく地元の人も多いそうです。
でも、境内はとても綺麗でした。 掃除の方がこまめに働いているのですね。


 
蘇州の除夜の鐘で有名な寒山寺の鐘楼。
この寺の鐘は日本から寄贈されたもの(?)で、「この寺の除夜の鐘を聞くと10年若返る」と言われているそうですよ。

  


疲れてうつむくと、そこには何とも美しい石畳がありました。
蓮の花でしょうか、ほっとする配慮?で思わずシャッターを切りましたが、「もう少し撮り方を工夫すればよかった」と今、悔いています。

   ・

   ・「真珠会館」に立ち寄りました。

   ・

報恩寺は三国時代の呉の孫権が母親の恩に報いるために建立したもので、北塔は八角九層の塔になっています。
最上階からは市内の風景が一望できるようです。


報恩寺に到着すると、門前はツアー客でごった返しています。
ガイドの王さんが「十五分くらい待って下さい!」と言いますので、理由の分からぬまま立って待っていました。

恐ろしく大きなだみ声は寺の関係者でしょうか!?
順番の札を掲げて入場整理をしているようでした。


その間、私はヨーヨーの男の子とそのお母さんと美味しいトウモロコシを食べながらお話ししていました。

やっと入場できたのは三十分以上たっていました。
一グループに一人の案内の人がついて詳しい説明をしてくれました。
そのせいで、入園が遅れたのですね。 
内部は全て撮影禁止で、ずっと寺の方と一緒でしたので一枚も写真を撮ることはできませんでした。


 
北塔の前には、中国ではお馴染みの大きな布袋さまがお座りになっていました。
中国人は本当に布袋さまが大好きなのですね!
今迄見た布袋様で1番大きかったのはこちらです。



 

楽しみにしていた蘇州でしたが、バスツアーで駆け足の観光になってしまいました。
とても残念に思っています。

次に訪れた杭州も含めて、もう1度自分の足で巡ってみたい思いの残る街でした。


 

 
 
 

 

 

 

 

 


②蘇州~盤門

2010-10-12 20:34:27 | 旅行


呉王の命を受けた大臣伍子胥が、紀元前508年、蘇州城を築城した際に作った水門八門のひとつが盤門である。宋代に城郭が建てられたが、元時代初めに壊され、またその後再建された。現在では盤門に加え、近接している呉門橋瑞光寺を含み、盤門三景と呼び、古城遺跡公園として整備、保存されている。

 
 
ランドマークの瑞光塔です。 右は下からアップで撮ってみました。
精巧な技術は芸術品並みですね!



建物の屋根が黒瓦の所為か、この風景などは京都か奈良を想わせます。

 
古城遺跡公園と言うだけあって、とても整備された綺麗な公園でしたが、どここに行っても人、人で雰囲気に浸っている暇はありません。



人口の小さな滝。 
石の感じが少し違いますが、ここも日本のような感じを受け、一時憩いました。

 
広い池には沢山の鯉が泳いでいます。
観光客が投げた餌に群がってきました。

 
鐘撞堂がありました。 6元(80円弱)也。
1回目は「平安吉祥」、2回目は「心にかない意のままになる」、3回目は「健康と財が増えるよう」…念じて撞くようにと記してあります。



広い公園を歩いていると、何ともよい香りが漂ってきます。
気付くと公園のあちこちに金木犀が咲き誇っていました。


金木犀はこの後の観光地でも優しく香って心を和ませてくれました。
日本でも今頃咲いているのかなぁ!?

 

次は「寒山寺」&「報恩寺」です。


 


②蘇州バスツアー~偶園→養蚕会館

2010-10-11 20:20:26 | 旅行

蘇州&杭州は、中国では、『上有天堂、下有蘇杭』=「上には天国があり、下には蘇州、杭州がある」と言う言葉があるように、地上の楽園と言われています。

蘇州は私にとっても、子供の頃に聴いた李香蘭の「蘇州夜曲」で懐かしい感じのする場所で、旅行を心待ちにしていました。

ホテルの旅行社で日帰りバスツアーを申し込んでいました。一人220元也。

コース~耦園→養蚕会館→盤門→寒山寺→真珠店→報恩寺

初めに訪れたのは、中国の世界遺産蘇州古典園林の一つ「耦園」です。
 
これで私たちは中国の世界遺産訪問10か所目になります。
耦園についてはこちらをご覧ください
「耦園」の 「耦」は、夫婦が仲良く暮らせるという意味があるようですよ。


バスを待って居る時からヨーヨーに夢中の男の子が居ました。
どうしても話したくなって、「これは何というの?日本ではヨーヨーと言うのだけど・・・。」「これは日本人が作ったのよ!知ってた?」と、話しかけました。
男の子は小さな声で、「リューリュー球」と答えましたが、私が日本人だと分かったらしく、「日本はxxxxxx!」と早口で何か言いました。
傍に居たお母さんに叱られて止めましたが、私に向かって「ダダダダッ」と鉄砲で撃つ仕草をしながら離れで行きました。

多分尖閣列島のことを学校で教えられていたのでしょう!
でも、後で仲良しになりましたよ。


その様子を見ていたのかどうか分かりませんが、真ん中のおじいさんが、「中国と日本の交流は大切じゃ!」みたいなことを言って下さり、周りのおばさん達もにこやかに笑いかけて下さいました。

可愛い男の子に反日感情を見せつけられて、少しがっかりしていた私は心が和みました。 
有難う! いつまでもお元気でいて下さいね!


蘇州は人気の観光地なのでわたし達以外にも沢山のツアー客が来ていました。


暫く見物して、綺麗なお庭で一休みです。


夫も高みに上って見晴らしています。


蘇州の街には沢山の運河が通っていて「東洋のベニス」と言われていますが、ここにも通っていて沢山の観光船が行きかっています。


船頭のおばさんは私たちが乗っている間ずっと歌っていてくれましたよ。何という歌だったのかしら?
「蘇州夜曲」をリクエストすればよかった!

 

 
展示物の1部です。

古井戸も残っていました。

 

次は中国のバスツアーに付物のタイアップです。
「養蚕会館」は北京で訪れた「絹の館」と殆ど同じでした。
こちらをご覧下さい。

 

次は「盤門」です。


上海旅行~①夜の外灘(上海バンド)散歩

2010-10-10 11:49:51 | 旅行

時間は7時を回っています。
お腹も満腹だし、本当はホテルに戻って眠りに就きたい所ですが、上海まで来て“外灘”は外せません。
子供の頃に“上海バンド”と言う言葉で耳にしたことを覚えています。 

外灘とはどんな所なのでしょう!

豫園から歩くこと10分・・・わぁ~!凄い人です!


外灘の遊歩道には人の波です。


黄浦江には沢山の遊覧船が走っていて、乗船待ちの人でごった返しています。
きちんと並んで待っているように見えましたが、乗船が始まるや否や皆駆け込んで行きました。
怪我人が出なければ良いが・・・、と思えるような勢いです!

 
沢山の写真をを撮りましたが、私たちのカメラと技術では到底この素晴らしさをお伝えできません。

プロの取られた外灘の写真でお楽しみ下さい。

 30分程歩いたでしょうか、疲れと人混みで、残念ながら最後まで歩きとおす気力がなくなりました。

 

【おまけの怖い顔】
外灘を外れても道路は人の波でした。
疲れ果てていたのでしょう、うつむき加減に地下鉄への路を急いでいました。

突然ガ~ンと何かが顔に当たってきました。
男性が歩きながら携帯?を持った手を振り回したようです。

痛くて手で顔を覆いました。  見ると手には何と血が付いています。
何も考えられず、痛みをこらえて地下鉄に乗りホテルに帰りました。

 


明日は6時出発で、蘇州に行きます。


上海旅行~①嬉しい再会&美味しい食事

2010-10-10 11:48:07 | 旅行

出口は沢山の人でごった返していました。
夫は「どうやって入口まで行けばいいのだろう!?」と思案顔です。
「どうして出口でと、約束しなかったの!?」と余計なひと言を言う私。

しかし、出口を少し行くとそこにはCさんのにこやかなお顔がありました。
『この辺一帯を「豫園」と言うのですよ。 ご主人が入口でと、言われたけどどこのことだか分からないので、取りあえずここに来ました。』とのこと。
この人混みで行き違いになったら大変なことでした。

人混みは一層酷くなっていました。
Cさんが「先ずは食事のできる所を探しましょう!」と、私たちを導きながらどんどん先を歩いて行かれます。



「こんな人出で食事ができる場所があるのだろうか?」と、少々不安です。
案の定、どこのお店の前も長い行列ができていました。

Cさんは私たちを1つの建物に案内し「ちょっと待ってて下さい。」と、中に入って行かれました。
すぐに戻ってこられ、手招きをされます。
「えっ!?だって、この行列の人を差し置いてかまわないのでしょうか?」と、思いながらも、体は喜んで中に入っていきます。

Cさんのお顔ですぐに席に着くことができました。 感謝です!

建物の上から見た人々でごった返す広場です。


私たちが入ったお店は美味しくて有名なお店だとか。
窓から下を覗くとテイクアウトの行列の人々が一杯でした。
 

 
「何が食べたいですか?」と、メニューを見せ頂きましたが、何も分かりませんので全てCさんにお任せしました。
食べたい物をチェックして来ては居たのですが、何の役にも立ちませんでした。


1品目;生姜の千切り(小皿)、胡麻餅春巻きのようですが中の餡はは炒り豆腐のようでした。

 
2皿目は小龍包と並ぶ名物の“蟹粉湯包”です。
中に蟹味噌入りのスープが入っていて、それをストローで吸って飲みます。
日本人としては「勿体ない精神」が働き、皮も全部食べましたが、Cさんは残していましたね。

3皿目もスープとてもあっさりとしたお味でした。 具は野菜です。


4皿目;小龍包3種です。
1=蟹味噌。2=松茸。3=で、どれも初めての小龍包です。
とても美味しかったですよ!(多分普通のに比べてお高いのでしょう!)


5皿目;海老の揚げ物
もう食べられません!って言うくらいお腹一杯になりました。
残念ながら粽はのこしてしまいました。

最後のフルーツは西瓜でした。 これはとても薄く切ってあったので1つ頂きました。

お会計は「案内をして頂いたので私たちが持ちます。」と言う夫に、彼は上海に来たのだから私が払いますと、言って譲りません。 
中国人の“熱情接風”精神と、有難くごちそうになることにしました。

本当に、Cさんとご一緒できなかったら私たちは何も食べることが出来ずに帰ったことでしょう。
しかも、名物料理は頂けたし、Cさんと親しくお話しすることができました。
何て幸せ!


食事が終わって私たちは“外灘”に行く予定です。
Cさんに行き方を詳しく伺い、また、お勧めの見どころスポットも教えて頂きました。


薄暗くなった路上にはこの様な“輪タク”がたくさん走っていました。

 

次は夜の「外灘」です。