『わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL』(村上龍著、幻冬舎文庫)を読む。
若い女性の「バカバカしくも切実な悩み」に龍さんが至極真面目に回答する人生相談。
「現実と反することを言って慰めたり、不毛な精神論でごまかして叱咤激励したり、非合理な楽観論で甘やかしたりするのは徹底して避けた」と本人も述べている。
相談内容(例)は、
「もっとラクな仕事につきたいのですが甘えているのでしょうか?」(28歳・学習塾営業)
「クレジットカードの借金が100万円に!」(28歳・会社受付)
「女友だちが私の着てる安い服をバカにしてくるんです」(27歳・飲食店勤務)
「スポーツ選手と女子アナの結婚を聞くたびに腹が立ちます」(24歳・営業)
「ドラマのような幸せな結婚をしたいんです。どうすればできますか?」(29歳・契約社員)
などなど(アタマいて~)。
ところが龍さんは、自分の娘世代の女性の、しかも前後の文脈もほとんど分からないフワっとした相談事に、非常にロジカルに答えているのだ。一見簡単そうに見えて実はよほどの情報量と想像力と洞察力がないと、ここまで膨らませてコメントすることはできない。
試しに自分ならどう答えるか考えてみようとしたが、非常に難しかった。思考がそこまで及ばない。
文筆界では大御所の村上龍。「しかしまだオレはこんなこともできるんだよ」という面目躍如である。
(そして、オレは何故この本を読もうと思ったのだろう・・・?)
若い女性の「バカバカしくも切実な悩み」に龍さんが至極真面目に回答する人生相談。
「現実と反することを言って慰めたり、不毛な精神論でごまかして叱咤激励したり、非合理な楽観論で甘やかしたりするのは徹底して避けた」と本人も述べている。
相談内容(例)は、
「もっとラクな仕事につきたいのですが甘えているのでしょうか?」(28歳・学習塾営業)
「クレジットカードの借金が100万円に!」(28歳・会社受付)
「女友だちが私の着てる安い服をバカにしてくるんです」(27歳・飲食店勤務)
「スポーツ選手と女子アナの結婚を聞くたびに腹が立ちます」(24歳・営業)
「ドラマのような幸せな結婚をしたいんです。どうすればできますか?」(29歳・契約社員)
などなど(アタマいて~)。
ところが龍さんは、自分の娘世代の女性の、しかも前後の文脈もほとんど分からないフワっとした相談事に、非常にロジカルに答えているのだ。一見簡単そうに見えて実はよほどの情報量と想像力と洞察力がないと、ここまで膨らませてコメントすることはできない。
試しに自分ならどう答えるか考えてみようとしたが、非常に難しかった。思考がそこまで及ばない。
文筆界では大御所の村上龍。「しかしまだオレはこんなこともできるんだよ」という面目躍如である。
(そして、オレは何故この本を読もうと思ったのだろう・・・?)
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