行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

そら豆がきた

2014-05-19 22:46:08 | 日記・エッセイ・コラム
 今年もまたそら豆が来た。そら豆が勝手に歩いて来た訳では無い。女房の両親の田舎の親戚が畑をやっている。本業は漁業と花作り。畑は自分の家で食べる程度を耕していて、市場に出荷する程ではないが、沢山取れた物は親戚に配るようだ。女房の両親の家にも送ってくれる。そのおすそ分けにあずかる。
 我が家に来るそら豆はわざわざ鞘を剥いてある。もう定年退職して悠々自適のサンデー毎日生活を送る義父が剥いてくれる。鞘のままでも良いよ、というより私は鞘のままの方が良いのだが、わざわざ剥いてある物に文句は言えない。
 大き目の鍋一杯程もあって、食べがいがある。鞘つきだと小さめの段ボール箱一個分はあったと思われる。
 そら豆は好きだが、剥いたままでは足が速い。これだけあると少し悩む。
薄皮に切れ目をいれて、まず塩ゆで。これは女房が好きだ。私もゆでてすぐなら食べるが、暫く時間がたつと駄目だ。あの臭いがよくない。一日とは言わないが、半日履いた靴下のような臭いではないか。それでも冷蔵庫に入れておいて女房は二日程で食べるが、私はとても食べる気がしない。
 同じく切れ目を入れた豆を醤油と砂糖で煮る方法もある。私はこの方が好きだ。これだと時間が経っても殆ど臭みはない。もっとも私の好みは普通の煮方とは少し違うかもしれない。出汁醤油と沢山の砂糖で煮る。そら豆は二、三分も煮れば柔らかなるが、私の場合はとろとろと15分ほど煮る。豆はクタクタになる。でもこの段階ではまだ殆ど豆に味がしみていない。そのまま常温になるまで放っておく。常温に戻ったところでもう一度沸騰させてさらに10分程煮る。まだ終わらない。同じ事をもう一度繰り返して煮汁が殆ど無くなったら出来上がり。御菓子の様に甘い煮豆が出来る。こうすると冷蔵庫に入れて一週間はもつが、小ぶりの鍋一杯に作っても殆ど私一人二、三日で食ってしまう。息子は豆類が嫌いだし、女房は甘いものは身体に悪いと言って食わない。
 さて、残りの豆だが、そのままだと直ぐに色が変わってきてしまう。そこでやはり薄皮に切れ目を入れて軽く塩ゆでにする。塩は薄くていい。ゆで時間も1分。少し固めにしておく。ゆでたものをざるに上げて冷ましておく。冷めたら皮をむく。案外簡単に剥ける。もっとも量が多いとこの作業がやや荷だが、こうして身ぐるみ剥がされたそら豆を適当に小分けにして冷凍しておくと後で色々な料理に使える。と言っても私が作るのは温かいご飯に少し出汁醤油をたらしてそら豆とシラスと削り節をまぜた豆ごはん位だが。
 ちなみに、そら豆の調理担当は我が家では私の役目である。