MOBU'S MUSIC MAZE

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RAI国立交響楽団(イタリア)演奏会。

2020-05-22 01:49:11 | 音楽夜話(クラシック)

RAI国立交響楽団(イタリア)演奏会。
イタリアの放送オーケストラ。


モーツァルト:歌劇「クレタの王イドメネオ」 KV367~バレエ音楽


これは初めて聴きました。モーツァルトの音楽は、好きなほうですが、
歌劇は「魔笛」くらいしか馴染みなく、それらの音楽は遠いですね。


R.シュトラウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.8


R.シュトラウスの曲は自分にとっては聴きやすいほうなのかなとも思う。
Vnのアリョーナ・バーエヴァ は、1985年ソ連邦生まれ。コンクールの
入賞暦もあり、活躍中の演奏家。来日経験もありそう。


この曲も多分初めて。朗々と歌うVnパートがあったり、聴きやすい旋律が
救いになり手掛かりにもなる。二短調~ト短調~ニ長調と展開され、
終楽章が長調で解決されるのはうれしい。2楽章のト短調はちょっと
胸きゅんのところもあったりして、ロマン派?と思わせる部分もあり、
シュトラウス自身がVnに精通していたこともあり、このような作品が
できたのかと思わせるようなところがある。


シューマン:交響曲第2番ハ長調op.61
今日の目当てはこの曲だった。トマーシュ・ネトピルは、75年生まれ、チェコ出身の指揮者。
19年は来日し、読響に客演している。「チェコ作品を得意とするだけでなく、
ドイツ、オーストリア作品などの基本的なレパートリーも手中に収めている」
(タワーレコードリリースニュースより)。


40代の中堅になり、ある意味なんでもこなす時期なのかもしれない。2番を選ぶあたり
個人的には共感が持てる。演奏も手堅い。


涼しげな始まりからだんだん盛り上げていく。オケを鳴らしてどうする曲ではないので、
違うところでの勝負。聴かせどころの頭脳戦かもしれない。


畳みかけたりして、変化をつけたりするのは有効かも。
2楽章のアンサンブルもまとまっていて安定している。音色の変化もあった。
後半、最後の盛り上がりも上手くまとめた。この回の録音はすっきりしていて、
弦も思ったより艶があるように聞こえた。面白いものですね。


RAI国立交響楽団 Orchestra Sinfonica Nazionale della RAI
http://www.orchestrasinfonica.rai.it/default.aspx


指揮:トマーシュ・ネトピル Tomáš Netopil
2019-12-05 トリノ、アルトゥーロ・トスカニーニ音楽堂