宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

トラブル解決後に

2016年06月17日 | ~2016年 日記
2年前のデータが無くなっているのに気づいてドタバタ…
会議もキャンセルして、とりあえずPDFファイルを発見。
このファイルから流用できそう (^_^;)


スペイン産の白ワイン辛口 有機農法で育ったブドウだって
ワインバーテラ塚口

初めての直接観測。 ガス雲が秒速300キロで超大質量ブラックホールに向かって落下している様子

2016年06月17日 | 宇宙 space
10億光年彼方の楕円銀河の中心にある超大質量ブラックホールに、
ガス雲の塊が雨のように降る様子がとらえられました。

冷たく高密度のガスが、銀河中心のブラックホールに落ちていく現象を、
直接観測した初めての例になるそうです。


低温のガス塊

これまで、巨大な銀河の中心にある超大質量ブラックホールは、
ゆっくりと一定のペースで、高温の電離ガスを吸い込んでいくと考えられてきました。

でも最近では、
超大質量ブラックホールは「不規則なペースで低温のガス塊を吸い込む」という、
説も考えられるようになっています。

今回イエール大学の研究チームが行ったアルマ望遠鏡による観測から、
冷たく高密度のガスが、銀河中心のブラックホールに落ち込んでいく様子がとらえられ、
この説が初めて直接観測により裏付けられたんですねー

研究チームが観測したのは、みずがめ座の方向約10億光年の距離に位置する、
50個ほどの銀河を含む銀河団“エイベル2597”。

この銀河団の中心には巨大な楕円銀河が存在していました。


塊を長期間にわたって食べ続ける

NASAのX線天文衛星“チャンドラ”の観測によって、
“エイベル2597”内の銀河間の空間は、
希薄で高温な電離ガスで満たされていることが分かっています。

この非常に高温のガスは、すぐに冷えて凝縮し銀河に落下することに…

そして銀河内では、
星の形成を促したりブラックホールに落ちていったりします。
銀河団“エイベル2597”の中心に位置する巨大楕円銀河の周囲(イメージ図)
周囲を取り巻く高温で希薄な電離ガスの一部が冷えて密度の高いガス塊となり、
銀河に落下していく様子を表している。

アルマ望遠鏡がとらえたのは、3つの巨大で冷たいガス塊が、
秒速300キロで超大質量ブラックホールに向かって落下している様子でした。

主に一酸化炭素(CO)から成るこれらのガス塊は、
数十光年にもわたる大きさで、太陽の100万倍もの質量を持っています。

巨大楕円銀河の中心近くで、
高温ガスが冷えて凝縮し銀河に落ちていくというプロセスが、
シナリオ通りに起こっている様子が、今回初めて観測されたことになるんですねー
銀河団“エイベル2597”の中心にある巨大楕円銀河の疑似カラー画像。
ブラックホールのすぐ近くから発せられる電波が、
手前に位置する冷たいガスに吸収されて「影」になっていて、
その「影」のデータから3つのガス塊が秒速300キロで、
ブラックホールに落下していることが分かった。

実際には3つだけでなく数千個もの塊が、ブラックホールの周りに存在し、
それをブラックホールが長期にわたって食べ続ける… っと研究者たちは考えています。

こうした現象がありふれたものであるという理論予測を確かめるために、
研究チームではアルマ望遠鏡を使って、他の銀河を観測するそうですよ。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 接近したガス雲を調べるとブラックホール周辺のことが分ってきた