宇宙は、
「永遠の眠りを待ちながらソファで休んでいる人のように、ゆっくりと死を迎えつつある」
という研究報告が発表されました。
この研究報告は、20万個の銀河から生成されるエネルギーを測定した、
観測プロジェクトに基づく結果だそうです。
今回の研究では、
宇宙空間の大半の領域におけるエネルギー生成量について、
これまでに完了した中で最も高精度の測定を実施。
その結果、現在のエネルギー生成量が20億年前の約半分しかなく、
徐々に減少していることが分かります。
研究チームは、宇宙論および銀河の形成・進化を調査をするプロジェクト
“Galaxy and Mass Assembly Survey, GAMA”の一環として、
世界有数の性能を持つ望遠鏡7台を使用し、
紫外線から遠赤外線までの21種の異なる波長域で銀河を観測。
研究では、豪ニューサウスウェールズ州の人里離れた地域にある、
アングロ・オーストラリアン望遠鏡で8年にわたり収集された観測データと、
NASAやヨーロッパ宇宙機関が運用する、
地球軌道を周回する宇宙望遠鏡で得られたデータが併せて使用されています。
銀河の減速
宇宙に充満しているエネルギーは、
ビッグバン直後に生成されたものが大半を占めているのですが、
そこには水素やヘリウムなどの元素の核融合によって、
恒星から放出されるエネルギーが常に追加されています。
この新たに生成されるエネルギーは、
発生源の恒星が存在する銀河を通る間にチリに吸収されるか、
もしくは、銀河間空間に脱出し、他の恒星や惑星、
そして非常にまれなんですが、望遠鏡の鏡面にぶつかるまで進むことになります。
宇宙の星形成率が減少していることは、以前から知られている一方、
今回の最新データは、エネルギー生成率が全波長域にわたって、
同様に減少していることを示しているんですねー
宇宙が膨張し、その膨張率が加速するにつれ、
銀河が進化を続けることのできるペースが、減速することは知られています。
これまでに測定することができた銀河内で、
星が形成される速度に、この減速が反映されています。
今回の観測データは、さまざまな種類の銀河がどのように形成されるかについて、
理解を深める助けになることが期待されています。
また研究チームは、
エネルギー生成のマッピングを行う現在の観測プロジェクトを、
最新の観測施設を用いて宇宙の歴史全体に拡張したいと考えています。
この観測施設には、
今後10年間でオーストラリアと南アフリカに建設が予定されている、
世界最大級の電波望遠鏡“スクエア・キロメートル・アレー”が含まれているそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったのか?
「永遠の眠りを待ちながらソファで休んでいる人のように、ゆっくりと死を迎えつつある」
という研究報告が発表されました。
さまざまな波長でとらえられた銀河。 |
この研究報告は、20万個の銀河から生成されるエネルギーを測定した、
観測プロジェクトに基づく結果だそうです。
今回の研究では、
宇宙空間の大半の領域におけるエネルギー生成量について、
これまでに完了した中で最も高精度の測定を実施。
その結果、現在のエネルギー生成量が20億年前の約半分しかなく、
徐々に減少していることが分かります。
研究チームは、宇宙論および銀河の形成・進化を調査をするプロジェクト
“Galaxy and Mass Assembly Survey, GAMA”の一環として、
世界有数の性能を持つ望遠鏡7台を使用し、
紫外線から遠赤外線までの21種の異なる波長域で銀河を観測。
研究では、豪ニューサウスウェールズ州の人里離れた地域にある、
アングロ・オーストラリアン望遠鏡で8年にわたり収集された観測データと、
NASAやヨーロッパ宇宙機関が運用する、
地球軌道を周回する宇宙望遠鏡で得られたデータが併せて使用されています。
銀河の減速
宇宙に充満しているエネルギーは、
ビッグバン直後に生成されたものが大半を占めているのですが、
そこには水素やヘリウムなどの元素の核融合によって、
恒星から放出されるエネルギーが常に追加されています。
この新たに生成されるエネルギーは、
発生源の恒星が存在する銀河を通る間にチリに吸収されるか、
もしくは、銀河間空間に脱出し、他の恒星や惑星、
そして非常にまれなんですが、望遠鏡の鏡面にぶつかるまで進むことになります。
宇宙の星形成率が減少していることは、以前から知られている一方、
今回の最新データは、エネルギー生成率が全波長域にわたって、
同様に減少していることを示しているんですねー
宇宙が膨張し、その膨張率が加速するにつれ、
銀河が進化を続けることのできるペースが、減速することは知られています。
これまでに測定することができた銀河内で、
星が形成される速度に、この減速が反映されています。
今回の観測データは、さまざまな種類の銀河がどのように形成されるかについて、
理解を深める助けになることが期待されています。
また研究チームは、
エネルギー生成のマッピングを行う現在の観測プロジェクトを、
最新の観測施設を用いて宇宙の歴史全体に拡張したいと考えています。
この観測施設には、
今後10年間でオーストラリアと南アフリカに建設が予定されている、
世界最大級の電波望遠鏡“スクエア・キロメートル・アレー”が含まれているそうです。
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