ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”による観測で、
初期宇宙に存在する銀河としては、史上最も明るい銀河が見つかりました。
有名なサッカー選手の愛称が付けられたこの銀河には、
第一世代の星が潜んでいる証拠も、得ることが出来たんですねー
第一世代星の観測
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTや、
すばる望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡などを用いた、
広範囲にわたるサーベイ観測。
この観測を行った研究グループが、
ビッグバンから約8億年後という初期宇宙に、複数の若い銀河を発見しました。
そのうちの1つ、“CR7”という名前が付けられた銀河は、
この距離にある天体としては最も明るく、
これまでの記録保持天体“ヒミコ”に比べると、
紫外線で3倍も明るかったんですねー
“CR7”には電離したヘリウムからの強い放射が検出され、
その他の重い元素の兆候は得られませんでした。
この結果は、
「初期宇宙に存在する銀河内に、第一世代星の集団が存在している」
っということを示していて、銀河の発見と同様に重要な成果だそうです。
ビッグバン直後の宇宙に最初から存在した元素である、
水素、ヘリウムとわずかなリチウムから生まれたと、
理論的に考えられている天体が第一世代星です。
第一世代星は、
太陽の数百倍から数千倍の質量を持つ高温の星で、
誕生からわずか200万年ほどで超新星爆発を起こしたと、
考えられているんですねー
これほど短命だと観測が難しく、
現在まで、決定的な存在証拠は得られていませんでした。
重い元素の生みの親
現在の宇宙に存在する酸素や炭素、鉄といった重い元素は、
恒星の内部で合成されて宇宙空間に広がっていきました。
一番最初に、こうした元素を生み出したのが、
水素やヘリウムしか存在しない宇宙で、元素合成を行った第一世代星でした。
なので今回の成果は、
惑星や生命の原点を確認したものと言えるのかもしれません。
ちなみに“CR7”とは、「COSMOS Redshift 7」という天体名の省略形。
ろくぶんぎ座方向のCOSMOSという観測領域に見つかった、
赤方偏移7の天体という意味です。
有名なポルトガルのサッカー選手、
クリスティアーノ・ロナウドの愛称にインスパイアされたんですねー
こちらの記事もどうぞ ⇒ 初期の宇宙を照らした、太陽の1億倍明るい星団
初期宇宙に存在する銀河としては、史上最も明るい銀河が見つかりました。
有名なサッカー選手の愛称が付けられたこの銀河には、
第一世代の星が潜んでいる証拠も、得ることが出来たんですねー
第一世代星の観測
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTや、
すばる望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡などを用いた、
広範囲にわたるサーベイ観測。
この観測を行った研究グループが、
ビッグバンから約8億年後という初期宇宙に、複数の若い銀河を発見しました。
そのうちの1つ、“CR7”という名前が付けられた銀河は、
この距離にある天体としては最も明るく、
これまでの記録保持天体“ヒミコ”に比べると、
紫外線で3倍も明るかったんですねー
“CR7”のイメージ図 |
“CR7”には電離したヘリウムからの強い放射が検出され、
その他の重い元素の兆候は得られませんでした。
この結果は、
「初期宇宙に存在する銀河内に、第一世代星の集団が存在している」
っということを示していて、銀河の発見と同様に重要な成果だそうです。
ビッグバン直後の宇宙に最初から存在した元素である、
水素、ヘリウムとわずかなリチウムから生まれたと、
理論的に考えられている天体が第一世代星です。
第一世代星は、
太陽の数百倍から数千倍の質量を持つ高温の星で、
誕生からわずか200万年ほどで超新星爆発を起こしたと、
考えられているんですねー
これほど短命だと観測が難しく、
現在まで、決定的な存在証拠は得られていませんでした。
重い元素の生みの親
現在の宇宙に存在する酸素や炭素、鉄といった重い元素は、
恒星の内部で合成されて宇宙空間に広がっていきました。
一番最初に、こうした元素を生み出したのが、
水素やヘリウムしか存在しない宇宙で、元素合成を行った第一世代星でした。
なので今回の成果は、
惑星や生命の原点を確認したものと言えるのかもしれません。
ちなみに“CR7”とは、「COSMOS Redshift 7」という天体名の省略形。
ろくぶんぎ座方向のCOSMOSという観測領域に見つかった、
赤方偏移7の天体という意味です。
有名なポルトガルのサッカー選手、
クリスティアーノ・ロナウドの愛称にインスパイアされたんですねー
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