今日は…その1

2012-06-22 22:43:45 | Weblog
お昼前に雨は上がり、気温もさほど高くはならず。


午後から外出。
先ずは日比谷図書館で『報道写真とデザインの父 名取洋之助 日本工房と名取学校』を、次に出光美術館で『祭 MATSURI』を見たところで、精魂尽きました(ーー;)
日比谷図書館~出光美術館~ブリヂストン美術館のルート、決して歩けない距離ではありません。
金曜日は20時閉館とわかっていても、夕方になるとつい帰る算段を考えてしまいまして…。
ホント、トシですね(;´д`)


さて、日比谷図書館『報道写真とデザインの父 名取洋之助 日本工房と名取学校』。
2、30年程前、『わがままいっぱい名取洋之助』という本で、彼のことを初めて知ったのではなかったかしら。
同じ頃、芸術新潮で土門拳の特集があり、そこでも名取との関わりが書かれていたような…。

彼が設立した「日本工房」の『NIPPON』は、林達夫が関わった『FRONT』と共に一度は実物を見たいと思っていました。
『FRONT』は、前々回近美に行った時に『原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの』で実物に遭遇。
今回は『NIPPON』を見ることができ(勿論ガラス越しでしたが)、充分に満足しました(笑)。
名取洋之助というお方、展示品を見ると仕事の幅も質もホント半端じゃない…。
単に写真を撮るだけではなく、伝え拡げていくことに腐心した…独り善がりの写真家ではなかった、ということでしょうか。
今のように大手広告会社が幅を利かせている時代ではない、1930年代にあれだけの質のグラフ誌を刊行できたのですから…グラフィックデザインのセンスもかなりのものです。
表紙も斬新ですが、表紙裏のカネボウの広告デザインは今でも充分通用しそうですし…。
又、戦後の岩波写真文庫(まだ学生時代には信山社で十数冊販売されてましたっけ)も、意欲的かつ刺激的、ついでに贅沢な作りだったのですよね。
『LIFE』に掲載された作品やベルリンオリンピックの写真なども興味深いものがあります。
300円の入場料では良心的すぎるような内容でした。